ラオスの子どもがよく使っているノートがあります。
（子どもに限らず、多目的に使われています。）

A5サイズの小さいノートです。

先日、宿題のノートを集めたところ、

いろいろな種類があることが発覚。
これについてレポートします。
ちなみに、上の写真右上の白い紙はA4。ノートはその半分サイズです。

その表紙デザインの数々のうち、手元にあったものを紹介します。

左森で木材運搬の仕事をするの象さん
中 2009ラオス・シーゲームのマスコット、チャンパ君とチャンピちゃん　
右 FAPPL(Foundation for Assisting Poor People in Lao PDR)が配ったと思われる

左パトゥーサイ & シェンクワンのつぼ & 象さんのコラボレーション
中タートルアンとセタティラート王
右ラオス地図と象さん

左地球と鳩
中地球と鳩とタートルアン
右地球と鳩とラオス

うーん、いろいろあって面白いですね。
どのデザインを見ても、日本人の描く絵とは違うなあと感じます。
象さんのデザインが多いのが、何だかいいなあ。

さらに、

フン郡中等学校オリジナル・ノート。
うちの学校の本館の写真を表紙にしちゃいました。
（もうちょっときれいな写真を使ってほしかった。）
このノートを生徒に20円くらいで売って、2、3円の利益を出しているそうです。
学校の運営費を生み出すための努力です。
昨年8月に初めて発注したのですが、現在すべて売り切れ。
今年も発注するのかな？

裏表紙は、

九九の表＋α
常に手元に九九の表があるので、中学生も高校生も計算の時にちらっと見ちゃう、便利だけど困った表です。
右の青いノートの上半分の絵は、「パニャンサナ」というラオ語アルファベット表。日本語でいうなら、あいうえお表です。「鳥のコー」や「卵のコー」等、それぞれの文字に対応する単語があり、その絵が描かれています。

また、多くのノートの最後の数ページは、

数学の公式集等に当てられています。

肝心のノートの中身は、どのノートもほぼ同じで、

方眼のようになっています。
ここに、

びっしりと書いて勉強します。
うちの学校では教科書を持っていない生徒が多く、そんな生徒にとっては、唯一常に手元にある教材が、自分の書いたノートなのです。
このノートは、大切なんです。

大切なので、

ノートに手作りカバーをつけている生徒も多くいます。
包装紙や新聞紙を使ってカバーをつくります。

こんなノートは、小学生から大学生まで、ラオスの子どもの愛用品です。

授業中は、

小さい字でしっかり板書を写します。
でも、時々落書きしているのは万国共通です。

ラオスのノート