2012年4月9日、ロイター通信が 「英トーマス・クック、近く19億ドルの融資確保へ」 というニュースを報じた。
トーマスクックといえばイギリスの大手旅行会社。
経営が悪化しており、一時倒産寸前かと言われたものの、少し持ち直したらしい。


僕は「トーマスクック」と聞くと、『トーマスクック時刻表』 のことを思い出す。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-トーマスクック時刻表
ヨーロッパ全体の鉄道を網羅した時刻表。
昔、初めてヨーロッパを旅した時は、この時刻表を研究したものだ。
この本を解読して、経路や時刻を調べ、ユーレイルパスを握りしめ、旅に出た。
懐かしい思い出だ。

今では、わざわざこの時刻表を買わなくても、インターネットを利用すれば、国境をまたぐ列車の時刻表すら、一発で検索できる。
「トーマスクック」と聞けば「時刻表」と連想する人は、きっと少数派になりつつあるんだろう。


時刻表を解読し、自分の旅に合う列車を見つけて嬉しく思ったり、途中の駅名を見てほーと思ったり、どうせならそこで途中下車しようかなんて考えたりと、そんな「旅の前の楽しみ」が、徐々に減りつつある気がする。