ラオスの象・追記

2012年2月17日~19日。
ラオス・サイニャブリー象祭り。
63頭の象が堂々とパレードする場面は、ラーンサーン王国(百万の象の王国)の栄光を想起させた。
サイニャブリー県サイニャブリー郡に、人々の歓声が巻き上がった。

象祭りは、今年で第6回目なる。
第1回象祭りは2006年にサイニャブリー県ホンサー郡で開催された。
それ以来、県内のホンサー郡、パークラーイ郡、サイニャブリー郡と場所を変えながら毎年開催している。

現在、ラオスには約560頭の象が生息している。
そのうち、438頭の象がサイニャブリー県内にいる。
ラオスにおいては長年にわたり、象を物品の輸送、戦闘、木材の切り出しに使ってきた。
現在でも、象は象使いとともに森で仕事をしている。
だが、それだけでは生きていけない。
背中に観光客を乗せて運ぶことによって、象、象使いは生計を立てているのだ。

しかし、ラオスの象は絶滅の危険にさらされている。
健康状態の悪い象も多く、メス象一頭あたりの出生率は0.01にまで落ち込んでいる。
象使いに飼われている象は、年間を通して仕事をしている。
仕事をしていると、なかなか繁殖の機会を得られないことも、この一因である。

この象祭りの目的の一つは、象の困窮の状況、そして象を助けるための方法を人々訴えることである。
さらに、象使いに現金収入の場を与え、象の飼育を維持できるようにするということも目的である。
もちろん、ラオスの観光産業にとっても重要なイベントである。。

昨年は12万人、今年は15万人が来場した。
順調に訪問者を伸ばしている。
来年2月にはホンサー郡での象祭り開催が予定されている。
よりよい祭りとなるよう期待したい。


ラオス・ぼーぺんにゃん日記-2012サイニャブリ象祭り開会式


出典
http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/FreeContent_Elephant.htm