おはようございます。
F-Thinktank(シンクタンク)小谷野です。

 

週初ですので、先週の日経平均の見通しです。

先週の振り返り

新年度入りした日本株市場ですが期初の機関

投資家からと思われる益出し売りが上値を抑え、

さえない相場展開となりました。

 

5日に公表されたFOMC議事録でFOMCメンバ

ーのほとんどが「年内にこれまで購入した米国債

などの利金の再投資を停止すべき」と主張してい

たことが判明し、今後の利上げペースが予想より

遅れるのではないかとの思惑が強まり、米長期

金利が急低下したことで110円台前半まで円高

が進行、日経平均は18500円台前半まで下落す

る場面がありました。

 

更に、7日に始まった米中首脳会談の最中に

米軍がシリアにミサイル攻撃と報じられると、

再び売りが強まりましたが、シリアへの攻撃は

1回限りと伝わったことで安心感が広がり18600

円台半ばで週をおえました。

 

注目された米雇用統計は非農業部門雇用者

数が予想に届かなったことで、ドル円相場が

一時110円台前半まで下落する場面が見られ

ましたが、天候要因によるものとの観測から

ドル買いが優勢になり111円台まで戻したことで、

シカゴCME日経平均先物も18700円台半ば

まで戻して終えています。

 

新興市場は更に不安定な動きとなりました。

特にマザースは4日、直近上場の銘柄中心

に利食い売りが強まり約3%の急落となると、

6日に日経平均が大幅安となるのに連れ

再度2%超の下落となりました。

 

米軍がシリア攻撃を実施した7日には一時、

2月半ば以来となる1000ポイント割れとなり

ましたが、買戻しも入り1025ポイントと前週末

比では約5%の下落となりました。

 

今週の日経平均見通し

 

今週の日本株市場は下落リスクの高い展開

となると予想します。

 

先週末の米中首脳会談のさなかに米軍がシリ

ア攻撃を実施したことで、北朝鮮問題がクローズ

アップされそうです。

 

今のところ、北朝鮮をすぐに攻撃するということは

ないのでしょうが、トランプ大統領やティラーソン

国防長官は北朝鮮が一線を超えた場合は攻撃

も選択肢の一つと明言しています。

 

中国が北朝鮮の挑発行動を抑えられるのかどう

かがポイントですが、しばらくは日本株に買いが入

りずらい状況が継続しそうです。

 

また、来週18日から始まる日米経済対話、23日の

フランス大統領選挙も意識されやすく、積極的な買

いは控えられそうです。テクニカル面でも今週末に

SQ算出が控えていることも上値を抑えそうです。

 

日経平均はPERで15倍水準の18000円程度まで

の下落リスクは見ておいた方がよさそうです。

 

新興市場は俄かにボラティリティが高まる展開

となっており、大型株以上に警戒が必要です。

 

マザースは4日に出来高を伴って急落しており、

昨年末から続いていた上昇トレンドが終了した

可能性が高いです。

 

新興市場、とりわけマザースは成長期待で上昇

してきただけに、PERなどの指標面でみると割高

な水準まで買われている銘柄が多数あり、下落し

始めるとなかなか歯止めがかかりずらい側面があ

り注意が必要です。

 

今週の予想レンジ

 

17800-18900

 

本日の日経平均朝のバイアス

 

シカゴCME日経平均先物はドル円相場が111円台

まで戻したことを好感し、18700円台半ばまで戻して

終えています。

 

朝方の日経平均先物もこの水準で始まりそうですが、

上記したように、現在の日本株市場は下落リスクの

高い状況です。買戻し一巡後は売りが強まると考え

ています。

 

18700円台半ばは売りから入り、18700円割れを狙い

たいです。

 

あなたの取引の参考となれば嬉しいです。

 

小谷野