「蒙」の字が外される? | かやくりひblog

「蒙」の字が外される?

文化審議会の漢字小委員会が「蒙」の字を常用漢字から外そうとしているらしい。

「蒙古」ぐらいしか使用されていないとのことですが、「啓蒙」があるではないですか。


「蒙」は暗いというような意味で、それからすると「蒙古」は「暗く古い」なので、モンゴルに対して失礼な字を当てたものなのですから、「蒙古」をなくして「モンゴル」にすること自体は私は喜ばしいことだと思います。


でも「啓蒙」の「蒙」が使えなくなると、近年増加している「障がい」の類いの用字がまた増えて「啓もう」とされるのでしょうか?


「障害」は本来は「障碍」とか「障礙」と書いたものが、戦後の、今でいう常用漢字、当初の当用漢字から「碍」も「礙」も外され、「害」を当てたために現在使われだしている「障がい」にまでたどりついているのですが、個人的には漢単語を漢字とひらがなの混ぜ書きにするのは一般論でいえば知能が低いんじゃないかと思えて大っ嫌いです。


ウィキペディア で知ったのですが、「碍」は「礙」の俗字とのことなので、私も個人で使用する時は「害」には抵抗を覚えていますし、かといって「碍」は「得」に引っ張られて「トク」と読みそうなのでこれも抵抗があったのが、「礙」ならば「ギ」に近いので「碍」に比べれば抵抗が少ないから、今後、個人的に表現する時は「障礙」にしようか、などと思い始めています。


「障がい」に限らず、すべての単語について対案があって言っているのではありませんが、漢字ひらがな混じり漢単語を使うよりも別の漢単語またはやまとことばを使うべきだと思います。


で「蒙」の字ですが、これを「暗い」意味だと知って使っている人って、どのくらいいるのでしょうかね?