NESTO Limit2に1年乗ってみた結果をレビューします


2022年12月にNESTO Limit2を購入して1年と数ヶ月。


主に週末の空き時間に運動を兼ねて、奈良の良いところをクロスバイクで巡るサイクリングを楽しんで来ました。


1年間乗ってみて感じたことをまとめておこうと思います。





 主な走行記録


毎回走行ログを取っている訳ではないのですが、1年間で約1,300kmの走行履歴。

長距離のサイクリングは、
紀ノ川~和歌山港 90km 7月
one dayビワイチ 150km 11月
吉野金峯山寺周辺 60km 1月

印象的なヒルクライムは、
多武峰の激坂
奥明日香天空展望台
信貴山朝護孫子寺
室生ダム周辺

 最初の印象


第一印象は、とにかく軽い!
前のクロスバイクが11kg程度でしたが、NESTO Limit2は9.9kg。
片手でひょいと持ち上がる軽さで感動しました。

そして走行中の音が気持ち良い。
漕いでる時はとても静かで、ラチェット音も心地よいです。
これは他のクロスバイクでも同じかもしれませんけどね😅


 身体への負担① 手首への振動


買う前から、
ハンドルバーのデザインがシンプル過ぎるかも~、と思っていました。

それに走行中に感じる手の平への衝撃が結構固い。
下手に力をいれたまま悪路を走ると手首を痛めてしまいそうな振動なので、ハンドルバーはカスタマイズしました。


他のメーカーのクロスバイクはエルゴノミックなデザインのハンドルバーになっていたり、特徴が有るものも存在しますが、NESTO Limit2は本体価格を抑えているので、この辺りはユーザー自身のカスタマイズに委ねている気がします。同じ握り方でずっと乗り続けると手が疲れて痺れる様な感覚にもなります。

このハンドルバーのカスタマイズのお陰で様々な握り方、手を置くポジションを選ぶことが出来るようになり、手首への負担を軽減することが出来ました。

 身体への負担②お尻の痛み


次に感じたのはお尻の痛み。
これはロングライドをし始めるとすぐに悩みの種に。
1年間かけて、今はだいぶ良い感じにお尻への衝撃が抑えられて来ましたが、今後も少しずつ調整していくつもりです。

初めはサドルが薄いのが原因かと思い、知人からサドルカバーを借りてクッション性を高めてみましたが、逆にサドルの幅が広がって、股ずれを起こすような痛みが加わったりして身体に合いませんでした。

1年間かけて色々と調整してきた結果、最適なポジションを見つければお尻への衝撃をかなり抑えられる事が分かりました。

まずはサドルの高さ、それとステムの高さをベストな位置に持ってくることで、50~60kmのサイクリングなら余りお尻の痛みが気にならなくなりました。

路面の凸凹から来る衝撃を、ペダル、ハンドルバー、サドルの3か所に上手く振り分けて、極力ペダルに体重を乗せるようなポジションが見付かると、かなり変わってきます。

このポジションで、またone dayビワイチに挑戦したらどうなるか、試してみたいです。

 クロスバイクとしての走行性能


クロスバイクの走行性能としては全く問題なく、素晴らしい性能だと思います。

同じサイズの他のクロスバイク、例えば同じNESTOのバカンゼ、GiantのR3、Meridaのクロスバイクなどと一緒に走ったこともありますが、同じ速度で坂道を下った時など、Limit2の方がスピードが乗って追い付いてしまうこともあり、転がり抵抗が少ないと感じました。


ペダルを漕いでいる時も、後ろから走ると空気抵抗に差があるのかも知れませんが、自然と追い付いてしまうため、前を走る人が、Limit2のラチェット音を何度も聞くことになり、妙なプレッシャーを与えてしまったと言う経験もあります。


タイヤがMaxxisのDetonatorと言う結構良いモノが標準装備なのと、ベアリングの音がとても静かで、転がり抵抗が少ない所が効いている印象です。


 ロードバイクとの走行性能の違い


クロスバイクか、ロードバイクか?
と言う所で悩んだ挙げ句、最終的にクロスバイクを選んだのですが、
ロードバイクの方と一緒にサイクリングに出掛けると、やはり出せるスピードには違いが出ます。
平地がメインのサイクリングの場合、楽に走れるのは巡航速度が約22~25km位で、平均速度は大体20km/hと言う感じです。
時速30km/hを出すのはしんどいです。少し下り坂を利用して加速するなど、道によっては30km/hもちろん出るのですが、30kn/hをキープすることは難しいです。

また、ロードと差が出ると感じたのは上り坂での減速です。
平地を同じ様なスピードで走行していても、上り坂に入るとクロスバイクの方が先に減速して置いていかれます。

ペダルを漕ぐ力がチェーンを介してタイヤの回転に変わるわけですが、その力のロスと言うのが、高級なロードバイクとクロスバイクでは差があると言う話を聞きました。

数回しかロードバイクに乗ったことがないので、この辺りは詳しい方にお譲りしたいですが、ロードを漕いだ時には、
・一漕ぎする際のペダルの回転半径が大きい(機種依存はあるはずですが)
・漕ぐ力がそのまま推進力に変わっている感覚
この辺りに違いがあり、スピードに差が出ているように思います。

 運動のためのクロスバイク


とあるYoutubeで、ロードバイクとクロスバイクを両方乗りこなしている方がいらして、

「身体を鍛えるエクササイズとしてサイクリングを楽しむのなら、あえてクロスバイクに乗った方が良い。」

と言う金言を残されています。


ロードバイクはすいすい進みすぎて、身体への負担が少ないのが逆に物足りないと感じることが多い様です。

確かに、土日の日帰りライドで毎回100km以上走る時間もなかなかないし、日帰り60km位ならクロスバイクで余裕で行って来れます。


グループでサイクリングに出掛けることが多い人は、スピードを合わせられる方が良いかもしれませんが、余程のレベル差がない限り、ロードバイクとクロスバイクで一緒にツーリングを楽しむことは可能です。


自分もエクササイズが半分、良い景色を観たい気持ちが半分。

ちょっと上り坂で減速はするけれど、ゆっくりならほとんどの所は登りきれるので、運動のための週末サイクリングに使うならNESTO Limit2は本当にお勧めのクロスバイクだと思います。


以上、また、思い付いたことが出てきたら、追記していこうと思います。