☆独断と偏見の…でも好きなんです☆

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人ゆえに…。


いつも最低限の人間らしさを忘れないでいたい。


沈丁花

ひどい判定。。。

スポーツでは、審判の判定は絶対…のはず。

一番近くにいた審判の判定が優先される…はず。


最初に判定した塁審に、球審は「ここはアメリカだ!」とでも

言ったんだろーか。

とんだホームゲームだ。全くあの国は…とまた感じた人は少なくないはず。


「審判」という仕事に誇りはないのか。

自分の行為を恥じるということはないんだろーか。


WBC

潜在能力。

赤ちゃんは

自分が必要とされないとわかると

愛されていないと感じ取ると

衰弱し、死んでいけるのだという。

大人になっても、その能力はどこかに潜在的に

残っているものだろうか。

ねこ

春近し…

あと何度…

この花が咲くのを 見られるだろう


梅

メメント・モリ

自殺が自然淘汰だ、というのは、

タブーなんだろうか。

動物の集団自殺の事例はあるけれど。

残りの砂を数えて…

無理するくらいに働けば

きっと早めに来てくれる

少しずつだけど 砂は落ちている

今日より明日、今より一歩先へ

早く近づきたくて…

バレエ








少しずつ、少しだけ。

『リトル・バイ・リトル』
島本 理生
リトル・バイ・リトル
著者=島本理生

簡単に読み終えた。何も起きないテレビドラマか、漫画を読んで
いるみたいだった。ただそこにあったのは「日常」だった。

父親のいない母子家庭。父親の違う妹。幼い頃に父親から受けた
暴力。義理の父親との関係。優しい男の子。静かな夫婦の妻の死。
大学進学のこと。

半径500Mくらいの身近な世界の事を、丁寧に丁寧に拾い上げて
形にしたような感じ。目にするもの、耳に届くもの、ホントに些
細な事柄を逃さない。感情は言葉で表さない。嬉しいとか、悲し
いとか、それはそんな言葉じゃなく、小さな態度に表れる。

例えば、今は行方知れずの実の父親に対する感情。会いたいとか、
好きだとかはっきり言わないし、子供の頃に受けた暴力は覚えて
いる。が、どうしているのか知りたいと思う。以前待ち合わせた
場所で、ぼんやりしてしまう。もう、待ち合わせることなどない
のに。母親の問いに、父親への思いが滲む。

さりげなく始まるとのつき合いも同じだ。思いをはっきり言葉
にしなくても、次の約束を交わす。当たり前のように、途切れる
事なく、約束をし、言葉を交わし、時間を重ねていく。

タイトル通り、日常は少しずつ姿を変えていく。普段の生活を大
事にしてる人なんだろう。この先も、色んな幸せや不幸、死や希
望や絶望が訪れる。ドラマチックな事もあるかもしれない。それ
でも、それはその人にとっては「日常」で、やり過ごしていかな
ければならない、ひとつの出来事に過ぎない。生きていくという
のは、結局そんな日常の積み重ねなのだ。

格闘技をしているのに、優しくて、穏やかで、ふみを受け入れよ
うとしてくれるは、女の子が好きそうだ(笑)
漫画小説の垣根は低いんだなぁ。
でも今のところ私には、この作品を読み返す理由も、この先作品
を読もうと思う引力も特別感じない。

好き好き大好き。

『好き好き大好き超愛してる』
舞城 王太郎
好き好き大好き超愛してる。

著者=舞城王太郎

あまりに違う傾向の本を続けて読んで頭がパニクりそうだ(笑)
この本を選んだのは、最初の著者の冒頭の部分に共感したから。
「好き」は大きなパワーになる。

表題の話は、いくつかのストーリーが錯綜しながらも、主に柿緒
との関係を描く。癌で長く生きられない柿緒との日常、亡く
なってからのこと、小説を書く僕、柿緒の弟たちとの関係。僕は、
柿緒との関係を大切に思い、彼女の気持ちをこれでもか、と思う
ほどに深く深く考えていく。それは、僕にとって代え難い大切な
ものだから。

大切だと思っても、これほど突き詰めて考えることは普通できな
いんじゃないかと思える。でも気持ちはよくわかる。
「好き」だという思いはそれだけの力を持つ。

人とつき合うことは面倒くさい。社会はシステムが合理化されて
便利になった。電車やバスが5分、10分遅れただけでイラつく。
駅の自動改札でつかえただけで、ちっと舌打ちする。人間と、
生き物と関わることは、もっともっと手間がかかる。鬱陶しい。
怒ったり泣いたり笑ったり忙しい。はそれを全部抱え込む。
結局は、そういう面倒を引き受けられるかどうか、その覚悟とか
心構えの問題なんだろう。

「誰かを好きになるときには条件も留保も約束もなしに
 とことん好きになった方が気持ちいいのだ。」

周りの世界を描くよりも、ほとんど「僕」の頭の中の世界。「僕」
の気持ち、柿緒への思い、弟たちへの気持ち、柿緒の死に纏わる
諸々の思い。そして想像世界の中の物語。それは、「メタ化」
れない物語。全て出来事は一般化できるような事じゃない。その
人にとっては特別で、あくまでも個人的なことだ。「普通」とか
「常識」とか「みんなそうだから」 なんて事は関係ないのだ。
「好き」ももちろん。そんな事や前書きのような事を伝えたい、
というパワーが伝わってくる。そこに強みがある。そこに魅力を
感じ、惹かれるのだろう。テンポの良い文章も読みやすい。

『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』は、「快感」か。漫画
のような、破天荒な設定。二人の主人公が鬩ぎ合う。世界を救う
超人と、頭にプラスドライバーを刺された男。ユニコーンの角を
持つ彼女との接合。世界を救う為の闘いと終結。欲望全開の内容。
そう言えば、銀杏BOYZも「好き好き大好き」って感じだなぁ。

銀杏BOYZ
君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

滴り落ちる何かを…

『滴り落ちる時計たちの波紋』

平野 啓一郎
滴り落ちる時計たちの波紋
著者=平野啓一郎

・白昼
・初七日
・珍事
・閉じ込められた少年
・瀕死の午後と波打つ磯の幼い兄弟
・les petites Passions
・くしゃみ
・最後の変身
・『バベルのコンピューター』


漢字の方が頭に入りやすいのはどうしてだろう。文字を視覚的
捉えているからだろうか。漢字が適度に並んだこの小説は、私に
は読みやすい。時々はふりがなふってほしいものもあるが。

古典を幅広くたくさん読んできた人じゃないかと思う。古典の影
響を指摘される事も多いのかもしれない。確かに、影響は否めな
いと思うが、批判されるものとは思わない。最近のいわゆる人気
作家、流行作家とは一線を画す感がある。それだけでも十分に価
値があると思うし、現代に広く受け入れられなくてもマイナーで
も、長く続け評価を受けられる作家だと思う。

並んだ作品は、それぞれの試みがあり実験的で面白い。ごく短い
短編から中編程度のもの、異なった色がある。

「初七日」は、克明な描写に体験を綴ったのかと思わせる。微妙
な心理の描き方も繊細だ。
「白昼」は、どこか倒錯した精神を描く。
瀕死の午後と波打つ磯の幼い兄弟」は子供の無防備さがいい。

圧巻なのは、「最後の変身」の独白だろう。ドストエフスキーを思わせ
る主人公の思考に、強烈な自我、過剰な自意識を感じさせる。認められ
たい、しかも普通以上に、という思いが叶えられない事に失望し、引き
こもる。上昇志向、エリート意識、選民意識。ネットに固執し、そこに
別な自分を見いだそうとするが、それもうまくいかない。「今」がそこ
には映し出される。他の作家が描かない深く暗い心理が見える。

カフカの批評も面白いが、「役割」についての考察も面白かった。人は
役割を持つことで、その役割に合った「自分」を演じる。引きこもった
彼、或いは今の社会で役割を持たない事が、不安定な状態を作り出す。
今の社会状況を鋭く描き得る作家だと思う。傷、痛みを感じ伝えること
もできるはずだ。よくある「感動」を求める作品ではない。今後、批評
家になるのではなく、創作活動を続ける事で、作家として今欠けている
「何か」を探し続けることを望む。

ローマ法王暗殺未遂犯のトルコ人が出所

以前に書いたフィリップ・ソレルス『秘密』に、題材として取り上げ
られていた事件。

約25年前、ローマ法王を狙撃し服役していたメフメト・アリ・アジャ
受刑囚が、今月12日に出所した。 これで謎となっていた部分は、明ら
かになるのか。


http://www.cnn.co.jp/world/CNN200601120018.html

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