織り、時々編み、その他色々 -2ページ目

織り、時々編み、その他色々

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なんのこっちゃ?ってなりますよね。自分なりに考えた機織りに必要な糸の量の計算式。

 

特記すべきもの以外は全てcmを表しています。

 

Xは糸の総量 経糸使用量と緯糸使用量を足したものがX

つまり、X=Y+Z

 

では経糸Yはどのように求めるのか?

 

作りたい生地の幅・長さが決まれば求められます。

幅をA、長さをBとします。

 

しかし実際に織るにはロスが発生します。織り始めのロスをC、織り終りのロスをDとします。※咲きおりではロスは50cmと書いてますね(C+D=50 という考え方です)

 

B+C+D=経糸1本分の長さ が求められます。

 

次に経糸の本数を求めます。

どの綜絖を使うのかはケースバイケースなのでE羽綜絖とします。

E羽は10cmあたりの経糸の本数を表すので÷10で1cmあたりの本数を求めます。

ここに幅Aをかけてあげると必要な本数を導き出せるのです。

 

A×E÷10=経糸の本数 が求められます。

 

経糸1本分の長さ×経糸の本数=経糸の総量(長さ) です。

 

経糸使用量Y=【経糸1本分の長さ】(長さB+織り始めロスC+織り終りロスD)×【経糸の本数】幅A×E羽綜絖÷10

Y=(B+C+D)×A×E÷10 簡略化すれば、Y=AE(B+C+D)÷10 ←分数表記はどうやるの?

 

ここまでで計算が合っているかの検証

幅30cm長さ180cmのストールを作ると仮定します。織り始めロスは30cm、織り終りロスは20cmとします。綜絖は40羽を使用します。

幅A=30 長さB=180 織り始めロスC=30 織り終りロスD=20 使用綜絖E=40

Y=(B+C+D)×A×E÷10にそれぞれ代入すると

(180+30+20)×30×40÷10=27,600(cm)となります。m表示なら276m

 

まだピンと来ないかな。

実際の糸で検証

この糸は1玉80m。先ほどの276mを80mで割れば経糸に何玉必要か求められます

276÷80=3.45玉

 

どうでしょうか?

人により作るサイズや使用綜絖、ロスの取り方、そして糸によって差が大きい1玉あたりのm数で必要な玉数は違ってきますが、機織り経験者ならば、今回の仮定の条件では経糸に必要な量が少なくとも大きな間違いがないと思って頂けると思うのですが。。

 

続いて、緯糸Zの求め方。

緯糸の計算式はいたってシンプルです。幅A×長さB×1cmあたりの段数F です。

Z=A×B×F 簡略化で、Z=ABF

 

先ほどの仮定したストールでは40羽綜絖を使用しました。緯糸も経糸と同じ密度と仮定します(1cm4段)

Z=A×B×Fに代入すれば

30×180×4=21,600(cm) m表示なら216m

 

仮に40羽綜絖を使いつつ、詰めて織ってみましょう。ここではFの1cmあたりの段数を6段とします。

30×180×6=32,400(cm) m表示なら324m

 

ここで緯糸Zを求めることができました。

あとは経糸Yと緯糸Zを足せば糸の総量Xが分かります。

1つ目の経緯の密度が同じなら49,200cm

2つ目の緯糸の密度が6段の場合は60,000cm

 

そして経糸で検証したように写真の糸を使用した場合の総玉数はそれぞれ6.15玉と7.5玉です。

 

これがタイトルにある機織りの計算式を成り立たせている要素です。

 

更に応用で、ラベルに書いてある重量25gをかけてやれば、それぞれ153.75gと187.5g(フリンジの切り落としを考慮せず)

そして、この糸はまとめ買いして一玉98円、それぞれ材料費は602.7円と735円と作品として仕上がる前に重量も材料費も計算が出来しまう。

もっと言えば、もしこの値段で糸が仕入れる事が出来たなら...なんて虎の狸の皮算用も(笑)



難しく思わせてしまったかも知れませんが、

料理でも何でも目分量で完璧に作れる人は羨ましく感じる。

けれど、自分にはそれが出来ない。

なら別なアプローチでとなったら行き着くのは数学


だけど、それが機能するからやめられないんです!

手芸をやるまで手芸と数学なんてリンクしないと思ってたのに。


どっぷりと手芸男子にさせた一つの要素です(^^)