The Swingle Singersによるピアソラ(Astor Piazzolla)の名曲「リベルタンゴ」のビデオを紹介します。
ピアソラはアルゼンチンの作曲家、バンドネオン(アコーディオンから派生した楽器)奏者です。
彼は、クラシックとジャズの語法を融合させた全く独自のタンゴの名曲を生み出しました。
踊りのための音楽という既成概念を壊そうとする過激な彼の音楽(ヴァイオリン、ピアノ、コントラバス、バンドネオンという基本の編成にエレキギターを加えたり、器楽的な複雑なリズムを用いるなど)は当時アルゼンチンでは受け入れられずタンゴの破壊者と呼ばれたこともあったようです(命を狙われるようなこともあったとか)。
この曲は、そんなアルゼンチンから彼がイタリア旅行に行ったときに作曲されました。
そして、この曲はさまざまなアレンジで多くの音楽家に演奏されています。
この演奏もその一つです。




アントン・ブルックナーのモテット「正しい人の口は(Os justi,オス・ユスティ)」を紹介します。
ブルックナーといえば、すぐテ・デウムや交響曲を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、ブルックナーの真髄はこういった小品にこそ発揮されていると感じています。
書法は、シンプルで、和声学の教科書のような作品ですが、豊かで美しいハーモニーは複雑な音楽に慣れた耳を洗ってくれます。ぜひ聴いてみてください。

誰が作曲家?
クラシック音楽のなかにはいつのまにか違う作曲家が作ったとされてしまうものがあります。ここではそんな曲を紹介していきます。

カッチーニのアヴェマリア
旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフがつくったという説が有力です。
Wikipediaによれば、「ヴァヴィロフは、自作をきまって昔の作曲家、たいていはルネサンス音楽やバロック音楽の作曲家のものとした」とのこと。
(この話で思いつくのは、名ヴァイオリニストであったクライスラーの話です。彼は、自分の作った曲に音楽辞典で目に付いた作曲家の名前をつけ『○○の様式による△△』と発表していました。のちに彼が作曲家名はでたらめにつけたと発表するやいなや非難囂々、大論争を招いたそうです)
そもそもアヴェマリアの祈祷文を無視して、アヴェマリアとだけ繰り返すのは、バロック音楽では考えられないようです。





アルビノーニのアダージョ
アルビノーニの研究者であったレモ・ジャゾットがつくりました。
彼は、図書館で見つけたアルビノーニ作品の断片をもとに編曲したとされていたのですが、ジャゾットの真作であると判明しています。
悲しみに浸るような曲想は、確かにバロック音楽らしからぬところもあります。


改めて聴いてみるとどれも作曲者の問題が霞んでしまうぐらい良い曲ばかりです。