「酒と龍馬とおきゃくとよさこい」
飲んで、飲まれて、踊って、笑う
そんな『南国土佐』の高知県
3/1から3/9の間
高知市内中心部で
土佐の「おきゃく」2025
春は酒国高知で乾杯巡り
というイベントが開催されました。
「おきゃく」とは高知の古くからの文化
お祝いの酒宴の事です。
高知市内全てが宴会場となるイベント
勿論、各交通機関もイベント列車を
走らせます。
そしてJR四国も観光列車
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』
を使った特別運行ツアーを企画
それが
「土佐のおきゃくのものがたり」
3/1と3/8の2日間
高知-土佐久礼を1往復運行します。
『時代の夜明けのものがたり』は
車両コンセプトに
「土佐流のおもてなし」が取り入れられて
いるので本懐を遂げる日と言っても
間違いではないでしょう。
その3/8のツアーに参加してきました。
『土佐のおきゃくのものがたり』
~夜明けの刑事(デカ)夫妻と高知編
開花の抄~
もう、なろう系ラノベのタイトル並みに
長いツアー名
この日は車内参加ゲストとして
ツアー名にもある通り
特撮戦隊ヒーロー物の
特捜戦隊デカレンジャーに出演されていた
吉田友一・菊地美香夫妻が乗車され
車内でのイベント進行をしてくれます。
が、すみません。
番組の事もお二人の事も
存じておりませんでした。
高知県に移住され
高知県観光特使もされておられます
さて、高知駅でトシさんと合流し
とさてらすで、うちわおじさんにご挨拶し
震度7の体験をした後
ツアーバスで土佐久礼へ移動
久礼大正市場には生の初カツオが入荷
さっそくトシさんと2人でキメますよ
午前便~立志の抄~ツアーに参加されていた
海子さんにも無事ご挨拶が出来て
土佐久礼駅へと向かいます。
すまいるえきちゃんとわちゃわちゃしてると
『時代の夜明け』が回送されてきました
いよいよ
『土佐のおきゃくのものがたり』が
方向幕も 土佐の「おきゃく」 に
ホームで喋ってたら
「すみません説明もあるのでそろそろ車内へ」
と促され
1号車KURO FUNEにいそいそと乗車
[JR四国ツアー]さんの一般の方への御配慮で
おでかけライフさん・Uさん・トシさん・俺の
知り合い4人で1BOXです
車内は全席内向き対面シートの
「おきゃく仕様」
観光列車にあるまじき車窓を背にする座席配置
そして、目の前には料理と日本酒の4合瓶に
夜明けロゴのとっくりが配置
1日と8日では料理も提供のお酒も違い
本日のお酒は酔鯨酒造様
我が家の今年のお正月のお酒は酔鯨の象でした
お料理の一人皿鉢は和食宴あずま様
普段の運行の一人皿鉢よりかなり詰まってます
車端部では既に酒宴が始まりつつある
まぁ、行きのバスから始まってましたが
定刻土佐久礼駅を出発です。
ホームからはすまいるえきちゃんと
久礼大正市場の皆さんによるお見送り
我々のお隣2人掛けの席の男女は
単独参加のお二人
どうやら我々とは違いゲストのデカ夫妻の
フアンの方のようです。
「お酒飲めないのでこれも飲んで下さい」と
我々追加の日本酒4合Get
テーブルに用意されたお酒は空にするのが
このツアーのお約束ですが
事前に申し込むときに「飲める飲めない」を
尋ねられ、飲めなければソフトドリンクが
1杯付きます。
なので飲まない人も安心
単なるアルハラツアーではないのです
酒を目の前にした土佐っ子は止められません
乾杯前にもう呑み始めてますが
まずはとっくりのお酒を注ぎ
あらためて
デカレンジャー菊地美香さんの
乾杯の音頭で
「おきゃく」スタート
あずま様渾身の一人皿鉢をオープン
つか、量多っ
お品書きが2段になるのも解るわ
女将さんが乗車し
お料理の説明をして下さいます
しばし団らんのひと時を過ごし
須崎駅に到着
本日の須崎駅19分劇場のおもてなしは
明徳義塾和太鼓部『魅鼓衆』の皆さん
いつ見ても格好イイ演舞です
トシさんとちょっとで外に出たら
Y姉妹と夜明けのキツネさん登場
ホームに戻ると最高潮に達しています
役者も揃い大賑わい
すまいるえきちゃんもノリノリですね
須崎駅を出発の時は
走り出した列車を追いかけて
大きく手を振りながらのお見送り
そして、車内では
美人デカの職質タイムが始まりました
乗客数人に何処から来たのか尋ねています。
そして我々BOX席に約1名挙動不審な人物
まぁ、車内から沿線に至るまで
その名が知れ渡っている
特別重要手配犯人物
通称“夜明けのトシ”
ターゲットにされないはずも無く
本人は目立たぬように俯いていたようですが
情報屋JR四国ツアーからのタレコミが
あった様であえなく取調べ開始
彼を知るものからは笑いと冷やかし
知らない人からは驚きと奇異の眼差しが
最期はドヤ顔で取調べが終わり
車内が落ち着いた頃佐川駅に到着
朝ドラ「らんまん」の舞台であり
3月1日運行便のお酒提供酒蔵
司牡丹様のお膝元です。
いつものおもてなしの皆さんにも
歓迎され一行は酔い冷ましの降車
佐川駅を出発すると
デザートに手をつける間もなく
酔鯨酒造の方が怪しげな盃を持って登場
天狗・おかめ、ひょっとこの面の形をした
土佐の酒宴アイテム
恐怖の『べく盃』
いずれも注がれたお酒を飲み干さないと
置くことが出来ない底の形
さすがにこれは使いませんでしたが・・・
菊地美香さんの旦那様吉田友一さんも参加し
土佐流お座敷遊び
菊の花スタート
参加者の人数分お盆に伏せられた盃
その中に1つお刺身の飾の菊の花が
隠れています。
手拍子と囃子唄の大合唱の中
1人づつ順番に盃を開けてゆき
菊の花を引いた人が
それまで表向けられた盃に
注がれたお酒を全て飲むという
土佐流ロシアンルーレット
21の盃に当たりは1つ
5A席の男性の後5D席の女性
なんと2人目で当たりを引きます
これが推しへの愛の表れか
呑めない女性の代わりに
吉田友一さんが2杯呑みます。
そして、菊を引き当てた人には
「デカレンジャーロゴ入りお猪口」が
進呈されます
3・4回目の「菊の花」が始まり
それまで、意外とあっさり引き当てられた
のになかなか出ない
勝負は2巡目へと回り進みます
残りの盃も少なくなってきたので
当てる気満々で引くもハズレ
そして当たりを引き当てたのは
これまた5Dの女性
この倍率で2回目も引当てるとは
推しへのの力恐るべし
そして、そんな幸運な彼女のために
我々も手分けし19の盃を飲み干します
そして、優しい彼女は
夜明けへの愛と推しでは他を寄せ付けない
情熱に満ちたトシさんに
「これ、どうぞ」と特製盃を進呈
推しのある者同士心が通ったのか
そんな宴会で盛り上がる車内ですが
仁淀川橋りょうにかかる手前で小休止
もちろん堤でお見送りしてくれている
皆さんに応えるためです
すまいるえきちゃんも参加して
小雨の降る中大勢でお見送り
ここから伊野駅朝倉駅と列車交換の
小停止が続く区間になります。
普段の運行ではそろそろ旅の終わりで
寂しさを感じ始める時間帯ですが・・・
「デカレンジャーロゴ入りお猪口」争奪
ジャンケン大会開始
俺もガチで取りに行くぞ
ジャンケンは心理戦だ。
相手の精神状態を読み一手を考え
勝負に挑むのだ
そして3回戦目
ついに勝ち取る
「デカレンジャーロゴ入りお猪口」
いや、マジで頑張ったよ
3択のジャンケンでどんだけ頭使ってんだかwww
しかし驚くべきは5Dの女性
このジャンケン大会でも勝ち抜き
3度目の勝利
もうここまで来ると
持ってるというより
もう神がかり的な強運だ
しかし、この勝利も
「1つあるんで譲ります」と
なんと謙虚な事か
こういう所を神様は見てるのだよ。
この日隣席になった皆さんと
集合写真を撮ったり
旭駅の12分の停車では
ホームに降りてゲストお二人との
記念撮影タイムも設けられていました
そんな大いに盛り上がった
『時代の夜明けのものがたり』
~夜明けの刑事(デカ)夫妻と高知編
開花の抄~の楽しい時間も
旭駅を出発するともうすぐ終わり
ツアータイトルには刑事(デカ)夫妻
となっていますが
衣装はJR四国の車掌の制服
なので締めは乗換案内
お隣の席になった2人も楽しんで
もらえたようで何よりでした
そして高知駅到着です。
すまいるえきちゃんもギリギリ間に合い
皆さんのお見送りを済ませ
我々はそんなすまいるえきちゃんを
お見送り
そして、改札を出てしばし会話
高知駅到着後の即乗換岡山方面は
南風22号16:13ですが
余韻を楽しみたいので
皆さんとたっぷり喋ってから次の
特急 南風24号 17:13 岡山 に乗車
翌日の予定に合わせ丸亀駅まで移動し
この日の行程が終ったのでした。
このツアー、本当に楽しかったです。
久しぶりに笑いっぱなしの『観光列車』
他の『ものがたり列車』では体験できない
貴重な特別運行でしたね
『志国土佐 時代の夜明けのものがたり』
この列車の新しい魅力を体験できた
素晴らしい日でした