ものすごーく久しぶりに素晴らしい芝居を観た !!

“The Son”
「息子」

ロンドンの Kiln Theatre にて。

芝居の感想を書かなくなってかなり経つが、この芝居はあまりに素晴らしかったので、やはり書かずにはいられない。

まず戯曲がこれでもかというくらいよく書かれている。

シンプルな英語で、登場人物一人一人の心理やエピソードが、ポイントをつかんで、しかも細かく描かれている。

「息子」を中心として、その周りにいる家族が、一人一人の人間として浮き上がってくる。

「えっ」と驚くような展開もある。






休憩なしの本編中、俳優の演技も、ずーーっと

「本当にそう思ってそう言っている、そうしている」状態。


舞台上にいる俳優はもう、その人たちにしか見えない。

内容はかなり重いが、見るのが耐えられないという重さではなく、あっという間に大団円まで持っていかれる。

そしてこれにもちろん演出やら装置、照明、衣装、全てがうまく絡み合って、100%リアルな世界になっていた。



以前黒人が主の芝居を観に行った折に、客席も殆どが黒人で、反応の仕方が白人や日本人と大分違うと思ったことがあった。

かなり声や言葉で反応していた。


今回の芝居は、白人の中産階級以上、中年以上の観客が多かったが、反応がものすごく生々しかった。

頷いたり、思わず前に乗り出したり、腕を広げたり、「あっ」と両の手で口をふさいだり。

ハンカチやティシューで涙を拭いて鼻をかむなんてもう当たり前。

ちなみに私は上演中にティシューを2パック使った。

これはこの層の観客には珍しい、全身を使った反応だ。

それほどストーリーがパワフルで、じっとしていられなくて思わず身体で反応してしまう内容だったのだと思う。


嗚呼、日本でももっと大人の観客が増えて、こんな風に観客が全身で反応してしまう芝居がさらに増えてくれることを、心より願う。

(もしこのブログを気に入ったら、下のアイコンをポチしてくださいね。ありがとうございます!) 



人気ブログランキング
イギリス(海外生活・情報)ランキング
役者(演劇)ランキング