男のロマンが叶う時~素敵な人が必ず心のそばにいる | ブルージェットの空からブログ|プライベートジェットの機長・航空会社社長ブログ

男のロマンが叶う時~素敵な人が必ず心のそばにいる

その男は、飛行機が好きで「企業とは社会貢献だよ」と言い、個人で自家用ジェット機を買った。

そして資格取得を僕に依頼してきた。「教官が全てなんですよ」僕は快く1年半前に引き受けた。

それからお互い仕事のスケジュール調整をしながら1年半、勉強が続いた。

米国フロリダ東海岸、そして西海岸ロサンゼルス様々な課題をこなしてきた。

2人で仕事を投げ出したように名古屋で合宿した。

実地試験は厳しいもので口述試験と飛行試験があるが、滑走路の風の向きも試験を左右する。

1科目を残し、副操縦士役の試験を残して最終試験は延期された。

名古屋のILSという試験に必要な設備が1年間工事のために、次の試験の舞台は北九州空港と大分空港。

試験が終わると 「教官、いまから福岡空港まで飛んで食事をしよう!」

僕は23歳で難関の飛行機操縦教育証明に合格した。日本航業という当時教官をしていた会社は

同じ教官資格を持つ社長が亡くなり、たくさんの訓練生を抱えながら、給料が出なくなった。

教官たちはそれを訓練生に隠しながら貯金の限界まで飛び続けた。

僕は夜、小倉でスナックのボーイやホステスの送迎など会社に内緒でバイトしていた。寝る暇などない。

腕には、結婚を約束した彼女から資格取得に、プレゼントしてもらったロンジンのリンドバーグが輝いていた。

東京で一生懸命働いて貯金してプレゼントしてくれた彼女を思うと胸が張り裂けそうだった。

「ねえ、みんなで博多にいかない?」3人の女性に小倉から車で博多のデパートに連れて行かれた。

「男はストレートのズボン、いい靴をはいて、夏でもシャツは長袖よ、カフスボタンは左右違うの」

お別れにプレゼントしてもらった。いまでもそのスタイルは変わらない。

彼女たちの優しさに屋台のあと中洲の橋を渡りながら目が潤んだ。

「あなた、お金ないんだから、でも大丈夫、男は夢とロマンでお金は後からついてくるわよ」

「教官、次の試験前の最終訓練前に素敵なレストランで食事しましょう!もう予約したから」

「前回福岡に来た時、彦星ケーキを食べた女性誘っておいてね」「男は女でパワーをもらうんだよ」

「初めて選んで頂いたワンピースです」 「凄く素敵で、似合っています、綺麗すぎて困ります笑」

「いい女とは、どのような男に大切にされるかだと思うから、僕、頑張りますね」

真実は、君と僕しか知らない。だからなんて言われようと僕はいいよ。

つづく

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