目黒「あ(・△・)!」
俺「うッ😓!」
『目黒…💧ヤダなぁ~。目黒とはあんまり会いたくなかったのに…気付かなかったフリして逃げるか(¬_¬;)』
そっぽを向きながら何も無かったように目黒の横を足早に通り抜けようとする俺。
目黒「渡辺先輩ッ!」
デカイ声で俺の名前を呼んで呼び止める目黒。
俺「ッΣ( ̄□ ̄|||)💓!?」
『気付かないフリはやっぱり無理だったか(-_-|||)』
仕方無く足を止めて振り返る俺。
俺「…何(¬△¬)?」
目黒「今、ちょっと良いですか?聞きたい事があるんですけど…」
俺「聞きたい事?…何(¬_¬)?」
○○の事だろうなぁ~と思いつつも一応聞いてみた。
目黒「これ…前にラウールが見つけて俺に渡してくれたんですけど…」
そう言って目黒は俺にクシャクシャになった紙を渡してきた。
俺「何(・_・)?」
目黒から受け取った紙を広げた瞬間、俺は目を見張った。
俺「ッ😓!これ…何で…」
目黒から渡された紙は、前にストーカーから来た手紙で俺がクシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てたはずの物だった。
目黒「ラウールがその手紙を見つけて俺に見せてくれたんです。何かあったら心配だからって…」
俺「そっか…まぁ、そりゃあ心配になるよな?○○は目黒やラウールにとっても大事なヤツだし😖」
目黒「……。」
俺「これと一緒にあった写真も見た?」
ストーカーからの手紙と一緒に入っていた○○を隠し撮りした写真の事を聞いてみると、目黒は無言で頷く。
俺「そっか…。ごめんな?俺のせいで○○を巻き込んで😖」
目黒「何で渡辺先輩が謝るんですか?別に渡辺先輩は悪くないでしょ?悪いのはその手紙を書いたヤツだし。」
俺「それはそうなんだけど…😖」
目黒「前に部活の時に渡辺先輩が俺に『○○から目を離すな』とか『1人にするな』とか『○○の事を頼む』って言ってたのって、これが原因ですか?」
俺「…うん😖」
目黒「そうですか…。この事、深澤先輩とか阿部先輩は知ってるんですか?」
俺「いや、知らない。話してないから。」
目黒「話さないんですか?この手紙の差出人の事。」
俺「…話さないよ。もし話したら、アイツらは優しいから心配して何とかしようとするだろ?余計な事にアイツらを巻き込みたくないから😖」
目黒「○○も関わってる事だし、余計な事ではないと思いますけど…深澤先輩にとっては妹だし、阿部先輩にとっても○○は大事な人みたいなので。」
俺「…○○は俺と話したり近寄ったりしなければ何もされないはずだから、これからは大丈夫だよ。」
目黒「これからは大丈夫って、何で言いきれるんですか?」
俺「…昨日、○○に言われたから。『もう話し掛けたり近寄ったりしない』って…」
目黒「昨日…」
俺「そういう事だから、もうアイツは大丈夫だよ。じゃあ、俺は帰るから😌」
自分の下駄箱に行こうとした俺を目黒が呼び止める。
目黒「渡辺先輩ッ!」
俺「…ん?」
足を止めて振り返る俺。
目黒「大体の事情は分かりました。でも、渡辺先輩はそれで良いんですか?」
俺「…何(¬△¬)?俺が関わんなきゃ○○は安全だし、目黒も俺が○○の傍に居ない方が良いんだろ?だったら何も問題無いんだし、一番良いでしょ。」
目黒「…渡辺先輩、○○の事が好きなんですよね?このまま好きな相手を忘れる事なんて出来るんですか?テストが終わればまた部活が始まって○○とは会うんですよ?渡辺先輩は、○○の事を考えずに普通に過ごせるんですか?」
俺「…過ごせるよ。○○が視界に入らないようにダンスにだけ集中すれば良いだけだし…無理そうなら部活なんか辞めれば良いし。元々、ダンス部に入ったのは深澤達に誘われてなんとなく入っただけで、別にダンスが好きで入ったわけじゃないしな😌」
目黒「…そうですか。それを聞いて安心しました😊」
俺「安心(・_・)?」
目黒「これで気兼ねなく○○を独占出来るんで😄」
俺「…😓」
目黒「じゃ、○○が待ってるんで失礼します😊」
俺に一礼して歩いて行く目黒。
俺「気兼ねなくって、目黒は最初からメチャメチャ独占欲丸出しだったじゃねーか(-”-;)💢」
思わず愚痴が溢れつつも俺も目黒に続いて下駄箱を後にした。
目黒の後ろを少し離れて歩いていると、今日も聞きたくない声が聞こえてきた。
◎◎「…あ❤️翔太ッ👋😄」
『またか(-”-)』
元カノの声にウンザリしながら顔を上げると、元カノと○○が一緒に立っていた。
俺「ッ😓!?」
『アイツ、何で○○と一緒に居るんだよ?○○に余計な事を言ってねーだろうな(-"-;)?』
俺は慌てて元カノと○○の方へ走った。
◎◎「良かったぁ~❤️連絡しても返事来ないし、もう帰っちゃったかと思ったよ(*^▽^*)」
俺に駆け寄ってきて抱きつく元カノ。
俺「スマホの充電がなくなりそうだったから電源切ってたんだよ(-"-)」
元カノと話していたら、ふと視線を感じたので振り向くと○○と目が合った。
俺「ん?」
『…○○(・_・)?』
○○「ッ😓!?……(¬_¬;)」
俺と目が合うと○○は俺から顔を背ける。
俺「…😖」
『まぁ、そうだよな?最低な事をして嫌われたんだし、シカトされても仕方ないよな。』
目黒「……。」
◎◎「ねぇッ!」
目黒の方を見て大きな声で呼ぶ元カノ。
目黒「…え?俺😓👆️?」
ビックリしつつ、自分を指差す目黒。
◎◎「そう!アナタ、いつも○○ちゃんと一緒に居るけど○○ちゃんの彼氏(*^▽^*)?」
俺「…😓」
『◎◎?コイツ、いきなり何を言い出すんだよ(-”-;)』
目黒「…。」
チラッと横目で○○を見ると、目黒は元カノに視線を戻す。
目黒「はい!今日、○○の彼氏になりました😄」
ハッキリとした口調で告げる目黒。
俺「…え😓?」
『目黒、今なんて?』
◎◎「そうなんだ?それはおめでとう😄❤️」
目黒「ありがとうございます😊」
○○「…😓」
俺「○○。」
○○「ッΣ(・_・;)💓!」
俺が名前を呼ぶと、○○の肩がビクッと震えた。
俺「今の…目黒が言った事、本当なの?目黒の彼女になったって…」
○○「…はい😖」
俺の言葉にうつ向きながら小さな声で呟く○○。
俺「…そっか。」
いつかはそうなるだろうなと覚悟はしていたけど、実際に好きな相手の口から聞くとやっぱりショックだった。
◎◎「私と翔太も恋人同士だし~😄❤️」
目黒「え(・△・)?」
元カノの言葉にビックリした顔で俺を見る目黒。
俺「…。」
元カノの言葉にうつ向いたまま黙っている俺。
◎◎「そうだ!今度、Wデートでもする😄?」
○○「…え😓?」
俺「おいッ(-"-)💢!」
元カノの無神経な言葉にムカついた俺は、元カノを睨み付けた。
目黒「御断りします。」
俺「ッ😓!」
普段は口数が少なくてポヤーっとしているイメージの目黒が、目元カノの誘いをキッパリと断ったのが意外で俺はビックリした。
◎◎「…どうして?人数多い方が楽しいでしょ😊?」
目黒「デートの時は彼女とだけ一緒に居たいので😊」
○○「…蓮くん(*・_・*)💓」
俺「……。」
『やっぱ、○○は目黒と一緒になった方が幸せなんだよな。言いたい事はハッキリ言うし、力もあるから頼り甲斐あるもんな😖』
◎◎「ふ~ん、そう😌…残念だな~。アナタ達とは色んな話して仲良くなりたかったのに…特に○○ちゃんとは…ね😊」
そう言って○○の目を見つめながら冷たく笑う元カノ。
『◎◎?…アイツ、何考えてんだ(-”-)?』
○○「ッΣ(・_・|||)!?…(-_-;)💦」
元カノの冷たい笑顔に恐怖を感じたのか目を伏せる○○。
俺「おいッ💢…っ😓!」
○○を怖がらせるような事はやめるように元カノを注意しようとしたら、目黒が○○の手をギュッと握るのが見えた。
○○「…蓮くん😓?」
目黒「申し訳ないんですけど、○○は俺が独り占めしたいんでそれは無理です。なので、○○と仲良くなるのは諦めて下さい😊」
◎◎「え(・△・)?」
俺「…😓」
目黒「じゃあ、俺らは帰ります。○○、行こう😄」
○○「へ(・△・)?あ…う、うん😓💦」
○○の手を引っ張って連れて行く目黒。
俺「……😖」
『目黒は本気で○○の事が好きなんだな。俺と違って○○の事を傷付けずにちゃんと守ってるし…やっぱ、○○の傍に居るべきなのは俺じゃなくて目黒なんだな。』
その後、『今日は1人にして欲しい』と言ったけど当たり前に却下され俺は元カノとベッドに居た。
『○○と目黒が…まぁ、普通に考えたらそうなるよな。いつも隣に居て、自分の事を守ってくれたり優しくしてくれるんだから…○○が目黒を好きになるのも当たり前だよな。アイツ、見た目もカッコイイし…』
元カノ「目黒くんて、本当に○○ちゃんの事が大好きなんだね~❤️○○ちゃんも幸せそうだったし🎵あの2人、ラブラブ過ぎて翔太の入る隙は全然無さそうだね。翔太、残念~(*>∇<)ノ」
元カノ「サッサと○○ちゃんの事なんか忘れて私にしなよ😄絶対、私の方が良い女だし❤️あ!そうだ💡今度、翔太の友達に会わせてよ!よく一緒に居る男の子が2人居たでしょ?あの子達も同じダンス部だよね?大学の友達がさぁ~、ダンス部のSNSを見てファンになったみたいで紹介しろってうるさくて…ね?良いでしょ(*^▽^*)?」
俺「マジでうるさいんだけど…何?俺の事を怒らせたいの(-”-)💢?」
元カノ「…うん😊私、翔太が怒ると嬉しくなるんだよねぇ~😄🎵好きと嫌いは紙一重って言うでしょ?好きになってくれないなら、いっその事メチャメチャ嫌いになって欲しいなぁ~って(*^▽^*)❤️」
全然怖がらない上に、怒っている俺を見て嬉しそうな元カノに俺は更にイラついた。
俺「…お前、マジで性格歪んでんな(-”-)💢」
元カノ「よく言われる😊❤️」
グイッ✋
そう言って元カノがニッコリ笑ったと思った瞬間、俺の視界は反転して気付けば俺は元カノに覆い被さられていた。
俺「…え😓?」
いつの間にか体制が逆転してビックリしている俺の顔を元カノの長い指が優しく撫でる。
元カノ「前から思ってたけど、翔太って隙があり過ぎなんだよね😌女の私でも簡単に襲えそうだし😊❤️」
俺「は(-”-)💢?何言ってんの?俺、一応筋トレして鍛えてんだよ?そんな俺を襲うとか無理に決まってんじゃん。俺の事舐めてんの?」
誰がどう見たって俺と元カノじゃ体格差があり過ぎて絶対に無理だって分かるのに、元カノに「簡単に襲えそう」なんて言われて俺はメチャメチャ腹が立った。
元カノ「じゃあ、試してみて良い😊?」
俺「試す?」
俺が聞き返すのと同時に元カノの両手が俺の顔を捕らえると、元カノに口を塞がれる。
俺「ッ!?」
『力強ッ😱!こんな細い腕のどこにこんな馬力があんだよ😣💦』
逃げようと顔を動かしたいのに力が強くて動かせず、俺は暫く抵抗する事も出来ずにされるがままだった。
元カノ「ね?簡単に襲えたでしょ😄?」
俺「…お前、バケモンかよ💧馬鹿力過ぎんだろ(-△-|||)」
『吸引力もダイソン並みに強いし…ちゃんと口付いてんだろうな(-”-;)?』
吸われ過ぎてヒリヒリと痛む唇を撫でながら呟く俺。
元カノ「久し振りに翔太とキス出来たから、嬉しくてついやり過ぎちゃった(*^▽^*)❤️ごめんね?痛かった😊?」
俺「イテーよ💢好きな相手としかしないっつったのに(¬”¬)💢」
元カノ「別に良いじゃん。翔太が大好きな○○ちゃんだって、これからは目黒くんとイッパイするんだろうし😄❤️」
俺「っ😓!」
『そうか…。目黒と○○は恋人同士になったんだもんな?付き合う事になったんなら、キスぐらいするよな?…まぁ、アイツらは付き合う前からキスしてたけど😖』
元カノ「だからね?これからはキスぐらい良いでしょ?もう○○ちゃんは目黒くんの彼女になっちゃったから、翔太と○○ちゃんが付き合う事は出来ないんだし…私を○○ちゃんだと思ってキスして良いいから❤️ね😄?」
俺「……。」