《続き》
ポタッ🌂
私「…え?雨😓?」
ポタポタと大粒の滴が空から落ちてくる。
ラウール「あそこの軒下で雨宿りしよう😊👉️?」
雨を防げそうな場所を指差すラウールくん。
私「うん😊」
軒下に走って行く私とラウールくん。
『……。』
少し時間が経てば止むと思っていた雨は、止むどころかドンドン激しさを増していき土砂降りになっていた。
ラウール「雨、止まないね。」
空を見上げながら呟くラウールくん。
私「…うん😖」
『どうしよう?このままだと集合時間に間に合わなくなっちゃう。全員揃ってないと連帯責任で、ラウールくんだけじゃなくって亮平くん達まで先生に怒られちゃうよ😣💦』
腕時計を見ながらソワソワと落ち着かない私。
ラウール「……(・_・)」
黙ったまま私を見ているラウールくん。
ラウール「(*^^*)」
ニッコリ笑うと、ラウールくんは着ている学ランを脱いで私の頭に被せる。
パサっ👕
『…え😓?』
ビックリして顔を上げると、ラウールくんが優しい笑顔で私を見ていた。
ラウール「走れる😊?」
私「え?う、うん😓」
ラウール「じゃ、行こうッ!」
私「え(・△・)?わッΣ( ̄□ ̄;)!?」
ダッ👟
そう言って私の肩に腕を回すと走って行くラウールくん。
ラウールくんに引っ張られるままに私も走った。
暫く走ると集合時間の5分前に集合場所に辿り着く事が出来た。
ラウール「ギリギリセーフ😅」
私「良かったぁ~!間に合った(* ´ ▽ ` *)✨」
私のせいで皆が先生に怒られたらどうしよう?と不安だった私はメチャメチャ安心した。
ラウール「皆はどこだろう?」
キョロキョロと周りを見渡すラウールくん。
私「…あ😓!」
ラウールくんがキョロキョロと顔を動かす度に、びしょ濡れになったラウールくんの顔や髪の毛からポタポタと水滴が落ちていく。
『ラウールくん、私にジャケットを貸してくれた上に私が濡れないように庇いながら走ってたからびしょ濡れだ😨!』
私「ら、ラウールくんッ😣💦」
ラウール「え(・_・)?」
私の方を向くラウールくん。
私「ごめんね🙏💦私のせいで濡れちゃって…これ、良かったら使って😖?」
慌ててポケットからハンカチを取り出しラウールくんに渡す私。
ラウール「何で○○ちゃんが謝るの?雨が降ったのは○○ちゃんのせいじゃないでしょ?だから謝る必要なんかないよ。ハンカチありがとう😄」
私に笑顔でお礼を言うラウールくん。
私「あ…(*・△・*)💓!」
『あの時と同じだ。私を探しにきてくれた時のラウールくんと同じ笑顔…高校生になって外見は大人っぽくなって少し変わったけど、中身と笑顔は昔のラウールくんのまんまだね(*^^*)✨』
昔と変わっていない優しくて可愛い笑顔に自然と顔が綻ぶ私。
『それにしても…』
ラウール「😌✋」
私のハンカチを優しく顔に当てて水滴を拭うラウールくん。
『ラウールくんは本当にキレイだなぁ~(* ̄∇ ̄*)✨元からキレイな顔立ちだったけど、高校生になってから更に美しさに磨きがかかったもんね。ラウールくんと水滴とかメチャメチャ似合い過ぎる(* ´ ▽ ` *)❤️』
濡れたラウールくんが芸術作品のようにキレイ過ぎて思わずウットリする私。
『って!見惚れてる場合じゃないッΣ( ̄□ ̄|||)!このままじゃ、ラウールくんが風邪ひいちゃうよ😱💥ハンカチなんかじゃ全然足りないし😣💦』
目黒「ラウール!○○!」
阿部「こっち×2👋😄」
私とラウールくんを大きな声で呼ぶ蓮くんと手を振って呼ぶ亮平くん。
ラウール「あ!めめ~😆❤️阿部ちゃ~ん👋😄行こう😊?」
蓮くんと亮平くんに手を振りながら言うと、私の方を向いて言うラウールくん。
私「あ😓!うん😅💦」
ラウールくんと一緒に亮平くんの所に歩いて行く私。
阿部「ギリギリセーフだったね😊なかなか来ないから、間に合わないかと思って心配したよ😅」
ラウール「久々に全速力で走っちゃったよ😄」
目黒「ラウール、びしょ濡れじゃん😓」
『早く何か拭く物か着替えを…』
キョロキョロと周りを見渡す私。
私「あッ😲!辰哉くんッ😆」
傍に居た辰哉くんの所に行く私。
深澤「なぁにぃ~?どうした😄?」
私「ジャケットとワイシャツ脱いで😄❤️」
深澤「は(・△・)?何で(-△-;)?…まさかッΣ(// ̄□ ̄//)!俺を襲おうとしてる(//¬✋¬//)?」
私「違うしッ😣💢私のせいでラウールくんが濡れちゃったから、辰哉くんのジャケットとワイシャツを着てもらおうと思っただけだし!濡れたままで居たらラウールくんが風邪ひいちゃうでしょ😡💢?」
深澤「あ~、なるほどね!そういう事か😄…ん(-_-)?ちょっと待てよ?じゃあ、俺は?ラウールに服を貸したら俺は何を着れば良いのよ(¬△¬)?」
私「さぁ?ラウールくんが脱いだ服でも借りれば(・_・)?」
深澤「…ラウールの服はびしょ濡れなんだよね(-"-)?」
私「うん。雨に濡れたからね(・_・)」
深澤「…つまり、俺は濡れても大丈夫だと(¬"¬)?」
私「うん!ほら、なんとかは風邪ひかないって言うでしょ?だから辰哉くんは濡れたままでも大丈夫だよ😄✨」
深澤「何でだよッ!俺よりバカなヤツならイッパイ居るだろ?何で俺なんだよッ😣💢」
私「一番近くに居たから(・_・)」
深澤「…(-"-)」
佐久間「何話してんの~?俺も混ぜて😄❤️」
私「大介くん。」
深澤「佐久間~!聞いてくれよ💦○○が酷いんだよ😣」
佐久間「どうした?×2😄」
深澤「ラウールがびしょ濡れで風邪ひくからって、俺のジャケットとワイシャツを寄越せとか言うんだぜ?それで、俺には濡れてるラウールの服を着れば良いとか言うんだよ💦酷くない😣?」
佐久間「それは大変だ!ふっか、早くラウールに制服を貸してやれよ😄」
深澤「なッΣ( ̄□ ̄|||)!?佐久間!お前も○○とグルなのか😣💢」
岩本「何騒いでんの(・_・)?」
ひょっこりと辰哉くんの後ろから現れる照くん。
深澤「照~💧コイツら鬼なんだよ~😖」
岩本「え?何😓?」
佐久間「○○がね、濡れたままじゃラウールが風邪ひくから深澤の制服を貸してくれって言ってんの😄」
深澤「俺には濡れたラウールの服を着てろって…俺ならバカだから風邪ひかないから大丈夫でしょって😖」
岩本「あ~、なるほどね😅」
深澤「佐久間まで○○と一緒になって俺の服を貸せって言うんだよ。コイツらは人間の皮を被った鬼なんだ😖追い剥ぎなんだ😖」
私「追い剥ぎって💧いくらなんでも言い過ぎじゃない😡💢?」
佐久間「鬼は良いんだ😄?」
私「優しい鬼も居るからね😄🎵」
佐久間「そうなの(・△・)?」
私「多分😌」
佐久間「多分かよ😆(笑)!」
岩本「あのさ~。」
私「ん(・_・)?」
岩本「ふっかの服を貸したとしても、ラウールには小さ過ぎて着れないんじゃない(・_・)?」
私「…(・_・)。あッ😲!それもそうか💧ラウールくんは192cmだった😖」
佐久間「ふっかのワイシャツが引き千切れるね😄」
私「着替えるのは無理か~😖」
深澤「ラウールに身長が近い目黒に言えば?ジャケットとワイシャツ脱いでって😁」
私「何言ってんの😣💢蓮くんみたいな只でさえ色気増し増しイケメンに濡れた服なんか着せたら、フェロモンだだ漏れで女子の心臓が破裂して大変な事になるでしょうがッ😡💢」
深澤「だったら俺も駄目だな。色気の塊だから😏✨」
私「辰哉くんは大丈夫だよ(-_-)」
深澤「なんでだよッ😣💢」
岩本「ねぇ!着替えは無いけどタオルならあるよ?使う(・_・)?」
バッグの中から吸水性の良さそうなフワフワのスポーツタオルを取り出す照くん。
私「あッ!貸して欲しい😆❤️」
岩本「良いよ。はい😊」
優しく笑うと私にタオルを渡す照くん。
私「ありがとうッ!ラウールくんに渡してくる😆💕」
ダッシュでラウールくんの所に行く私。
岩本「○○ってマジで分かりやすいな😊」
深澤「本当にね。ラウール以外はどうでも良いって感じだし(-△-)」
佐久間「分かりやすいって何が(・△・)?」
岩本「だから、ラウールの事が好きだって😊」
佐久間「…え?ラウールが好きって、誰が(・△・)?」
岩本「え😓?」
佐久間「え(・△・)?」
深澤「…佐久間、本気で言ってる😓?」
佐久間「うん。俺は常に本気で生きてるから(・_・)」
岩本&深澤「……😓」
無言で顔を見合わせる照くんと辰哉くん。
向井「しょっぴー、まだ食べてるん?早く食べんと、先生に見つかったら怒られんで😓?」
渡辺「もう無理だわ💧康二にあげる(¬△¬;)」
食べ掛けの抹茶ソフトクリームを康二くんに渡す翔太くん。
向井「いらんよ💧全部責任持って食べや😅」
渡辺「なんか、腹痛くなってきた(-△-|||)」
向井「ノリで大きいサイズの買うからや💧」
渡辺「涼太、頼む!俺の代わりに食ってくれ😣💦」
宮舘「仕方ないな~😌今日だけだぞ😊🍦」
翔太くんから抹茶ソフトクリームを受け取って食べる涼太くん。
渡辺「俺、ちょっとトイレ行ってくる(¬△¬|||)」
青い顔をしながらヨロヨロとトイレに行く翔太くん。
向井「出発する前に戻ってくるんやで~😅?…しょっぴー、大丈夫やろか😓?」
宮舘「大丈夫でしょ😊🍦」
向井「幼馴染みなのに冷たいな~😅」
宮舘「アイスだからね😊」
向井「いや、ソフトクリームの事やないんやけど(-▽-;)」
それから皆で泊まる旅館に移動した。
※翔太くんも無事に帰還。
~女子大部屋①~
大部屋は1部屋9人で、女子の大部屋は全部で3部屋ある。
自分が寝泊まりする大部屋に着くと、私達は制服から私服に着替えた。
『ラウールくん、風邪ひかないと良いなぁ~。大丈夫かな😖?』
奈々「○○!×2😄✋」
トントン✋
私の背中をトントン叩く友達の奈々ちゃん。
私「ん?何(・_・)?」
奈々「夜ご飯、何が出ると思う?やっぱ、京都と言えば京野菜だから京野菜の天ぷらとかかなぁ~(* ̄∇ ̄*)?」
私「あ~、なんだろうねぇ~?湯豆腐もありそうじゃない?京都は湯豆腐も有名だし😄」
奈々「湯豆腐~😖?豆腐なんかじゃお腹イッパイにならないよ😣💢豆腐なんてダイエット食じゃん!私はダイエットなんかする気ないんだから、ヘルシー料理じゃなくてハイカロリー料理が食べたい~ッ😣💦」
私「いや、湯豆腐だけじゃなくて色々あるうちの1つに湯豆腐があるんじゃないかな~って😅」
奈々「…ああ!色々あるうちの1つが湯豆腐ね?うん。それならまぁ、良いかな😄🎵」
私「😅」
『奈々ちゃんは本当に食べるのが好きだな~。イッパイ食べるのにめっちゃ細いのは何でなんだろう?私はイッパイ食べたら太るのに…奈々ちゃんは人間じゃないのかもしれない(¬_¬;)』
奈々「京野菜の天ぷら、おかわり出来るかな~(* ̄∇ ̄*)❤️」
私「奈々ちゃん、まだ夜ご飯が天ぷらって決まったわけじゃないから😅あくまで奈々ちゃんの願望なだけだから💧」
奈々「大根とか茄子とかデッカイんだよね~!楽しみだな~(* ´ ▽ ` *)❤️」
『聞いてないッΣ( ̄□ ̄|||)!』
女子①「え~ッ!?今日、ラウールくんに告るの(//º▽º//)?」
大きな声で言う女子①。
『え…😓?ラウールくん?』
麗華「うん❤️今日の自由時間の時にね(*^▽^*)」
女子達「キャーっ😆💕」
盛り上がっている同部屋の女子達。
奈々「デザートとかあるのかな?京都といえば、やっぱ生八ツ橋だよね?あ!でも、デザートだったら果物系かな(-"-)?」
女子達の騒がしい声など気にせず腕を組んで夜ご飯の事を考え込む奈々ちゃん。
私「ね、ねぇ、奈々ちゃん😖」
奈々「ん?何よ(・_・)?」
私「告るって、告白するって意味だよね😖?」
同部屋の女子達には聞こえないように小声で奈々ちゃんに聞く私。
奈々「ん~?多分そうなんじゃないの?よく分かんないけど(・_・)」
私「…麗華ちゃん、今日の自由時間にラウールくんに告白するって😖」
奈々「ふ~ん。そうなんだ(・_・)」
全く興味が無さそうに言う奈々ちゃん。
私「麗華ちゃん、ウチの学校で一番美人だしスタイルも良くてモテるよね😖」
奈々「そうね。性格はメチャメチャ悪いけど(・_・)」
私「…え?そうなの😓?」
奈々「そうだよ。私、小学校の時から同じ学校だからよく知ってる。麗華は自分より男子にモテる女子が許せないって、その女子の事をハブるようにクラスの女子に命令したりしてたからね😌」
私「そうなんだ😓?」
奈々「うん。まぁ、男子の前では猫被ってるから麗華の本性を知らずに外見に騙されて付き合っちゃった男子はイッパイ居たけどね。本当に男子ってバカだよね😌」
私「…ラウールくん、麗華ちゃんに告白されたらどうするんだろう😖?」
奈々「断るでしょ!ラウールくんみたいな人間離れした超絶イケメンは、外見よりも中身重視で選びそうだし😊」
私「そうかな😓?」
奈々「そうだよ😄ほら!よく、相手には自分に無い物を求めるって言うでしょ?○○はラウールくんに無い物をイッパイ持ってるから、ラウールくんにとっては麗華なんかより○○の方が断然魅力的で好きなはずだよ😆✊」
私「そうかな~(*^▽^*)?因みに、ラウールくんにある物って何だと思う😄?」
奈々「美貌とスタイルでしょ?それから、賢さと足の速さと純粋さと色気と料理の上手さと-」
私「奈々ちゃん、もういいです💧それ以上は勘弁して下さい(-△-|||)」
奈々「言っとくけど、○○が言えって言ったから言っただけだからね😊?」
私「はい…💧分かってます😖聞いた私がバカでした(-△-|||)」
奈々「○○は性格は良いんだから、ラウールくんだって好きになってくれるよ😊」
私「性格はって、後は全部駄目みたいで褒められてる気がしないんだけど…(¬△¬;)」
奈々「褒めてないもん😁🎵」
私「ムカッ(-"-)💢」
奈々「ま、頑張れ!あんなクソ女には絶対負けんなよ😄✋」
ポンっと私の肩を叩く奈々ちゃん。
ラウールくんにプレゼントして貰った縁結びの御守りをポケットから出すと、私はギュッと握りしめた。
私「…うん。頑張る😣!」
《続く》