《続き》
私が教室に入ると、すぐに目黒くんとラウールくんが駆け寄ってきてくれた。
目黒「やっと来た!どこ行ってたんだよ?なかなか来ないから心配してたんだぞ?」
私「あ~、ごめんね💧ちょっとグラウンドの方を散歩してて😅」
ラウール「めめ、ずっと教室のドアの方ばっかり見てソワソワして落ち着きなくてさ~💧本当に○○ちゃんの事になると心配症が酷いんだよね~😄」
目黒「うるせーな💢心配症なのは元からだよ(―"―)💢」
私「目黒くん、心配してくれてありがとうね!凄く嬉しいよ(*^▽^*)」
目黒「…あっそ(//¬△¬//)」
ラウール「めめ、めっちゃ照れてる!可愛い~ッ😆💕」
目黒くんに抱き着くラウールくん。
私「フフフ(*^^*)」
仲良しな目黒くんとラウールくんを見てると微笑ましくて、私は自然と笑顔になる。
ガラッ🚪
教室のドアを開けて顔を出す担任の岡田准一先生。
岡田「全員居るか~?黒板に書いてある出席番号順に席に座って待機してて。」
ガラッ🚪
それだけ言うと、岡田先生はドアを閉めて居なくなってしまった。
『今の、ウチのクラスの担任の先生?めっちゃイケメンなんですけど(// ̄▽ ̄//)💓高校って、先生のレベルも高いんだな~✨』
ラウール「ほら、○○ちゃん!ボーっと突っ立ってないで席着かなきゃ😄」
私「ハッΣ( ̄□ ̄;)!そうだった💦」
目黒「あ!俺、窓際だ😄ラッキー🎵」
ラウール「俺も🎵めめの前の席だ😄❤️」
私「えッ!?良いな~😖」
目黒「深澤、ラウールの隣じゃん。」
私「え?本当に😓?」
ラウール「あッ!本当だ😄○○ちゃん、宜しくね🎵」
目黒くんに言われて黒板を見ると、確かにラウールくんの隣に私の名前が書いてある。
私「こちらこそ🎵隣が知ってる人で良かったよ。目黒くんも近いしね😊」
目黒「まぁな(¬△¬)」
何故か少し不機嫌そうな目黒くん。
ラウール「めめ、残念だったね😄」
目黒くんの肩をポンポン叩くラウールくん。
目黒「…喧嘩売ってる(―"―)?」
ラウール「売ってない×2😄💦」
私「やれやれ😅」
黒板に書かれている席に座ると、誰かに背中を突っつかれた。
ツンツン👉️
私「ん(・_・)?」
背中を突っつかれて振り返ると、笑顔を浮かべた感じの良さそうな女の子が話し掛けてきた。
福田「初めまして!私、福田多美子って言うの。宜しくね😄」
私「あ❤️私、深澤○○です!こちらこそ宜しくね(*^▽^*)」
福田「○○ちゃんね!私の事は好きなように呼んでくれて良いから😊」
私「じゃあ、多美ちゃんて呼ばせてもらうね(*^▽^*)」
福田「OK!これから仲良くしてね😄」
私「勿論だよ😆💕」
『高校生になって初✨友達だぁ~!嬉し~ッ(*>∇<)ノ❤️』
嬉しさを噛み締めていると、机に頬杖をつきながら優しい目で私を見ていた目黒くんと目が合う。
目黒「良かったじゃん😊」
私「うん(*^▽^*)🎵」
福田「あれ?2人は知り合いなの?」
私「あ、うん。同じ中学なの😊ラウールくんも!」
私がラウールくんの名前を出すと、ラウールくんは多美ちゃんに自己紹介をしてくれた。
ラウール「村上 真都(ムラカミ マイト)ラウールです。ラウールって呼んでね😄」
福田「私は福田多美子です。ラウールくん、これから宜しくね😄」
ラウール「宜しく~😄」
私「ほら、目黒くんも!多美ちゃんに自己紹介して😄」
目黒「ああ。…目黒蓮です。宜しく。」
私「…え?それだけ(・△・)?」
目黒「うん。だって、自己紹介だろ?自分の名前を言うだけで充分じゃん。」
私「もうちょっと何か無いの?名前だけじゃ寂しいじゃん😖」
目黒「さっき、ラウールだって名前しか言わなかったじゃん!」
ラウール「名前だけじゃないよ?他にもラウールって呼んでねって言ったし😊」
目黒「だったら、俺だって宜しくって言ったし!」
私「あ~、もういいよ💧多美ちゃん、ごめんね?2人とも人見知りだから😅」
多美ちゃんの方を向くと、多美ちゃんは目黒くんしか目に入ってないみたいだった。
『…あれ😓?』
目黒「…何(―_―;)?」
ずっと多美ちゃんに熱い視線で見られていて、ちょっと引き気味な目黒くん。
福田「蓮て、カッコ良い名前だね✨蓮くんて呼んでも良い😄?」
目黒「え😓?いや…(¬_¬;)」
チラッと困ったような顔で私を見る目黒くん。
私「(・_・)?」
目黒「蓮ってあんまり呼ばれ慣れてないから、出来れば目黒って呼んで欲しいんだけど…」
福田「あ…そっか!うん。分かった💦目黒くんて呼ぶね😄」
目黒「うん。」
私「……。」
『なんだろう?なんかモヤモヤする😖』
2人の様子が気になりつつも前を向いて座る事にした私。
ラウール「……(―"―)」
険しい顔で多美ちゃんを見るラウールくん。
多美ちゃんはスマホをいじっていてラウールくんの視線に気付かない。
ガラッ🚪
教室のドアが開き、担任の岡田先生が入ってきても構わず多美ちゃんを見ているラウールくん。
目黒「ラウール、先生来たぞ。」
ラウール「……(―"―)」
目黒くんに言われ、仕方なく前を向くラウールくん。
岡田「これから体育館に行くから、廊下に出たら男女2列に分かれて出席番号順に並ぶように!」
先生に言われて廊下に行くと、周りの男子達より一際背が高い目黒くんとラウールくんは一段と目立つ。
教室に入った時も感じたけど、女子達が目黒くんとラウールくんを見ながら話している。
『やっぱ、2人は高校でもモテるのね。中学の時も凄かったけど、また一段と身長が伸びたから更にモテるようになったのかも…足が長くて羨ましいわ(* ̄∇ ̄*)✨』
そんな事を思っていたら、ふいに頬っぺたを摘ままれた。
私「ッΣ(°△°)!?ちょっ!いきなり何すんのさ😡💢」
摘ままれた右の頬を擦りながら怒る私。
目黒「ニヤニヤして不気味だったから😁」
私「なッΣ( ̄□ ̄|||)!不気味とか言わないでよ😣💢酷い!」
ベシっ✋と目黒くんを叩く私。
私「ニヤニヤなんてしてないよ!私はただ、背が高くて羨ましいな~って思ってただけだし😡💢」
目黒「身長伸ばしたいなら鉄棒にぶら下がってれば良いんだよ😌」
私「鉄棒に?……。」
鉄棒にぶら下がっている自分の姿を想像する私。
私「これ、足伸びる(―△―;)?」
目黒「足は伸びないけど、腕は伸びるよ😊」
私「腕だけ伸びても意味ないよッ!私は足を伸ばしたいんだから😣💢」
目黒「じゃあ、俺とラウールが足引っ張ってやるよ😊」
私「…いい。なんか、別の意味で足を引っ張られそうだし(¬△¬;)」
目黒「なんだよ、それ。人聞き悪いな(―"―)💢」
岡田「コラ!」
ベシ✋×2
出席簿で私と目黒くんの頭を軽く叩く岡田先生。
私&目黒「「痛ッ😣!」」
岡田「無駄話してないで大人しく並ぶ!」
私「は~い😖」
目黒「すいません💧」
岡田「お前ら2人、無駄話してた罰として帰りのHRが終わったら入学式の後片付けな😊」
私「えッΣ( ̄□ ̄|||)!?」
目黒「マジか…(―△―|||)」
岡田「宜しく😊」
満面の笑みで言いながら私と目黒くんの肩をポンポン叩き、列の一番前に戻って行く岡田先生。
目黒「最悪だよ😖」
私「も~ッ!目黒くんが余計な事言うから😡💢」
目黒「俺のせいじゃないでしょ?元はと言えば、深澤が」
岡田「目黒!深澤!トイレ掃除もやりたい😊💢?」
私&目黒「「いえ!遠慮します💦」」
岡田「じゃあ、静かにしてね😊💢?」
私「はい😖」
目黒「すみません💧」
ラウール「(>∩<)」
両手で口を押さえて笑うラウールくん。
福田「……。」
この時の私は、多美ちゃんや他の女子達が怖い顔で私を睨んでいたなんて全く気付かなかった。
普通に考えれば、目黒くんやラウールくんみたいにモテる男子と仲良くしていたら周りの反感を買う事ぐらい予測出来るのにね…
私はやっぱり、色んな意味でバカなんだろうな~。
~体育館~
入学式とHRを終え、私と目黒くんは岡田先生に言われた通りに入学式の片付けをしていた。
私「何で自分の入学式の片付けを自分でしなきゃいけないんだろう😖」
目黒「深澤ッ!口じゃなくて手を動かせよ!片付け終わんないとドンドン帰る時間が遅くなんだから💢」
私「…目黒くんて何気に真面目だよね。いつもはふざけてるくせに(¬△¬)」
目黒「サッサと帰りてーんだよ(―"―)💢」
ラウール「そんな事言って、○○ちゃんと一緒に居られて嬉しいくせに😆💕」
目黒くんに抱き着くラウールくん。
目黒「なッΣ(// ̄□ ̄//)💓!?ば、バカっ!そんなわけねーだろ😣💢」
ラウール「めめが怒った~!○○ちゃん、助けて~😆💕」
私の背後に隠れるラウールくん。
私「目黒くん!遊んでないで手を動かしてよ。終わんないと帰れないんだから😡💢」
目黒「ッΣ( ̄□ ̄;)!?おまッ!~~ッ(―"―)💢」
眉間にシワを寄せながらイスを片付ける目黒くん。
私「さっきの仕返しだよ~😁🎵」
ラウール「○○ちゃん、やる~😆👍️」
私「ラウールくん、手伝ってくれてありがとうね😄」
ラウール「どういたしまして✨めめと○○ちゃんを2人っきりにするの心配だったからね~😌」
目黒「なッΣ(// ̄□ ̄//)💓!?」
私「アハハハ(笑)!何それ~😆」
ラウール「めめ、意外と手が早いからさ~😄🎵」
私「えッ😱!?そうなの😖?」
目黒くんから少し離れる私。
目黒「違うから!全然早くないから!俺は相手の意見を尊重するし😣💦」
慌てて否定する目黒くん。
私「尊重…尊重って、どういう意味だっけ?」
賢いラウールくんに聞く私。
ラウール「尊重っていうのは、人の意思とか意見とかを重んじて従ったり配慮する事だよ😊」
私「へ~。そうなんだぁ~(―▽―)」
目黒「…お前、絶対分かってないだろ(¬△¬)?」
私「ドキっΣ( º□º)💓!」
図星を突かれて心臓を押さえる私。
目黒「図星か(¬▽¬)」
ラウール「簡単に言うと、相手の意見とか考えを聞いて思いに応えてあげるって事かな?」
私「なるほど!……あれ?何の話してたんだっけ😓?」
目黒「明日から嫌な授業が始まるな~って話してたんだよ(―△―)」
私「それ、絶対違うし😡💢」
ラウール「でも本当、明日からまた6時間授業の日々だと思うと憂鬱だね😖」
目黒「どうせ勉強したって頭良くなるわけじゃねーのにな😖」
私「それは目黒くんだけでしょ?普通は勉強したら頭良くなるもんなんだよ(―△―)」
目黒「お前だってバカのままじゃん(¬△¬)」
私「私は勉強しないからバカなだけだもん😌」
私「目黒くんにだけは言われたくないわ(―"―)💢」
ラウール「2人共、本当に仲良しだね~😄」
私「どこが💢!?」
目黒「どこがだよ(―"―)」
キレイにハモる私と目黒くん。
ラウール「ほらね、息もピッタリ😄🎵」
私&目黒「~~ッ(―"―)💧」
岡田「お前ら…真面目に片付けやってるか見にきてみたら、ま~た遊んでんのか💧本当にトイレ掃除やるか😊💢?」
私&目黒&ラウール「「「遠慮しますッ!」」」
慌てて片付けをする私達。
岡田「しっかりやれよ~!」
そしてまた居なくなる岡田先生。
一生懸命やったせいか夕方になる前に終わる事が出来た。
私「疲れた~💦身体中が痛い😖」
疲れ果てて倒れ込む私。
目黒「このぐらいでヘタってだらしねーな(―▽―)」
私「…目黒くん、足がプルプルしてるよ(¬▽¬)?本当は足ガタガタなんじゃない😏?」
目黒「ハァ!?ば、バカ言うなよ💦全然疲れてねーし(¬▽¬;)」
ラウール「めめ、嘘つくの下手なんだから疲れてるなら疲れてるって言った方が良いよ。僕、もうヘトヘトだよ😖」
その場に座り込むラウールくん。
目黒「だから、疲れてねーし💢お前らとは鍛え方が違うんだよ😌」
私「あ~そうですか。すみませんね、貧弱で(¬3¬)」
ガタガタっ
体育館の扉が開き、ヒョッコリと顔を出す亮平くん。
私「亮平くんッΣ(// ̄□ ̄//)💓!?」
慌てて立ち上がると、私は亮平くんの所へ駆け寄る。
目黒「(―"―)💢」
亮平くんを見て険しい顔になる目黒くん。
ラウール「😁」
険しい顔になった目黒くんを見てニヤニヤするラウールくん。
私「どうしたんですか?もう帰っちゃったのかと思ってました(*>▽<*)❤️」
阿部「まだ生徒会の仕事が残ってたから…それで、岡田先生に伝言を頼まれたから来たんだよ😊」
私「伝言?」
阿部「うん。片付けが終わったら戸締まりして帰って良いって😊」
私「戸締まりと言われても…私達、体育館の鍵持って無いんですけど😓」
阿部「それなら大丈夫!岡田先生から鍵預かってるし。俺が戸締まりしておくから、カバン取っておいで。正門で待ってるから一緒に帰ろう😊」
私「あ、はい(*^▽^*)❤️」
『やったぁ~ッ!亮平くんと帰れる~\(>▽<)/』
心の中で万歳して喜ぶ私。
私「今すぐ取ってきますッ(*>∇<)ノ❤️」
ダッシュで教室にカバンを取りに行く私。
ラウール「あ、待ってよ!僕も行く~😆」
私を追って体育館から出て行くラウールくん。
阿部「元気だな~😊」
ニコニコしながら私とラウールくんの背中を見送る亮平くん。
目黒「…阿部先輩。」
阿部「ん?えっと…目黒くん、だっけ?君ももう帰って大丈夫だよ😊」
目黒「深澤は俺が家まで送るんで、先輩は先に帰ってもらって大丈夫ですよ。深澤には俺から言っとくんで😊」
阿部「…うん。でも、ふっかに○○ちゃんの事頼まれてるからね。ちゃんと家まで送れって😊」
目黒「だから、俺が阿部先輩の代わりに家まで送るんで。一人で帰らせなきゃ深澤先輩も文句言わないでしょ?」
阿部「それはそうだけど…やっぱり、直接頼まれたらちゃんとやり遂げないと信用失くすからね~😅」
目黒「先輩、家どこですか?俺ん家、深澤の家の近所なんで近いし…わざわざ先輩が送る必要ないですよ😊」
阿部「う~ん(^_^;)」
困った顔を浮かべる亮平くん。
私「亮平く~ん!お待たせ~👋(*^▽^*)」
ダッシュで亮平くんの所に行くと、何故だか亮平くんは安心したような顔を浮かべていた。
阿部「お帰り~!早かったね😄」
私「亮平くんを待たせるわけにはいかないからね!めっちゃ頑張ったよ😆💕」
阿部「そっか。偉い×2😄✋」
私の頭を優しく撫でる亮平くん。
『あ~、幸せ~(* ̄∇ ̄*)❤️』
目黒「~~ッ(―""―)💢」
イライラしながら私と亮平くんを見ている目黒くん。
ラウール「はい❤️めめのカバンも持って来たよ~😄🎵」
目黒「(―"―)💢」
バッ✋👜
無言でラウールくんからカバンを引ったくる目黒くん。
ラウール「お礼は~😖?」
目黒「(―"―)✋」
目黒くんがワシャワシャとラウールくんの頭を撫でると、ラウールくんは満足そうに笑顔を浮かべていた。
そして私達は仲良く4人で帰宅した。
~次の日の朝~
いつもより早目に学校に来た私は子猫用のキャットフードとミルクを持ってグラウンドに来ていた。
私「猫ちゃん、食べてくれるかな~(*^^*)🎵」
ひょこっとグラウンド裏を覗くと、昨日会った男の人が壁に寄り掛かって座っているのが見えた。
『あ!昨日の人だ😄子猫のご飯、喜んでくれるかな?』
私が近付いて行くと、私に気付いた子猫が男の人の膝から下りて私の方へ鳴きながら歩いてくる。
子猫「ニャー😺」
私「おはよう❤️今日はご飯持って来たよ~😄🎵」
子猫「ニャー😺」
嬉しそうに私の足にスリスリと小さな身体を擦り寄せる子猫。
私「可愛いね~😄✋ちょっと待ってね🎵」
男の人にご飯をあげて良いか聞こうと顔を上げると、男の人はうつ向いたまま微動だにしていない事に気付いた。
私「あれ?」
不思議に思った私は音を立てないように静かに男の人に近付く。
私「もしも~し?」
小さな声で呼び掛けながらそっと顔を覗き込むと、男の人は幸せそうな顔で眠っていた。
私「寝てる…子猫の為に毎日早起きしてきてるのかな😓?」
子猫「ニャー😺」
男の人の隣にしゃがみ込んでいる私の足元でニャーニャー鳴いてスリスリする子猫。
私「あッ!猫ちゃん、シーっ(>👆️<)💦」
子猫に静かにするように注意するも、子猫に伝わるはずも無く…
子猫を抱っこして男の人から少し離れると、私はキャットフードとミルクを子猫にあげた。
『ご飯の事は後で話せば良いよね?多分、怒られたりはしないはず……多分(―_―;)』
子猫がご飯に夢中になっているので、私は子猫から視線を外して男の人に視線を移した。
男の人はさっきと変わらず、うつ向いたまま眠っている。
『あの寝方、首痛くならないのかな?』
男の人をジーっと見ていると「クシュン」とくしゃみをしたのに気付く。
『寒いのかな?』
私は子猫がご飯を食べている事を確認すると、男の人の所へ歩いて行き、着ていたブレザーのジャケットを脱いで男の人に掛けてあげた。
私「これで良し😊🎵……。」
『この人、本当に幸せそうな顔して寝てるな~。なんか赤ちゃんみたいで可愛いかも(*^^*)❤️』
暫く男の人の寝顔を眺めていると、ご飯を食べ終えた子猫が私の足元に来ていた。
子猫「ニャー😺」
私「わッΣ( ̄□ ̄;)!?猫ちゃんッ!もう食べ終わったの(・△・;)?小さいのに早いね~😓」
キーンコーンカーンコーン🔔
朝のHRのチャイムが鳴り響く。
私「って、エェ~っΣ( ̄□ ̄|||)!?チャイム!?もうそんな時間なのッ😱!?急がねば~ッ😣💦」
ジャケットを回収するのも忘れ、ダッシュで教室に向かう私。
~1年C組 教室~
全力疾走したお陰か、先生が来る前に教室に入る事が出来た私。
私「ぎ、ギリギリセーフ💧危うく授業が始まる初日から遅刻する所だったわ(―△―|||)」
息を切らせながら自分の席に行く私。
目黒「あれ?ジャケットは?何で着てないの😓?」
席に座ろうとした私の所に駆け寄ってくる目黒くん。
私「え~っと…忘れた😅」
目黒「ハァ~?何で忘れんだよ💧ジャケット無しはまだ寒いだろ😖?」
私「ウッカリしてて😅」
目黒「仕方ねーな💧ほら、俺の貸してやるから着ろよ。」
着ていたジャケットを脱いで私に差し出す目黒くん。
私「え😓?良いよ×2😣💦セーター着てるし大丈夫だから😅」
申し訳なくて遠慮して断る私。
目黒「いいから着ろって!」
自分のジャケットを私に突き出す目黒くん。
私「大丈夫だってば✋😣✋」
目黒くんのジャケットを押し返す私。
目黒「風邪ひくだろ😣💢」
私「ひかないってば✋😣✋」
目黒くんのジャケットを押し付けあっていると、バンっと大きな音が教室内に響く。
私&目黒「ビクッΣ( ̄□ ̄|||)!?」
茶髪の女子「あんた達、うっさいよ💢」
昨日の入学式の日は欠席だった私の前の席に茶髪のロングヘアーの女の子が座っていて、机に手を置いたまま私と目黒くんを睨んでいる。
私「す、すみません😖」
私が謝ると茶髪の女の子は席を立ち、目黒くんの手からジャケットを奪い取り私に押し付けた。
茶髪の女子「着な!」
私「え😓?」
茶髪の女子「アンタがコイツのを着れば済む話でしょ?サッサと着れば良いんだよ。」
私「あ、いや、でも…」
茶髪の女子「早くしな💢」
私「は、はい😖」
怖い顔で睨まれ、怖くなった私は言われた通り目黒くんのジャケットを着る事にした。
私「着ました😖」
私がジャケットを着たのを確認すると、茶髪の女の子は目黒くんを見る。
茶髪の女子「これで良いんでしょ?」
目黒「え?あ、うん😓」
目黒くんが頷くと、茶髪の女の子は私を見て優しく笑ってくれた。
茶髪の女子「人の親切は素直に受け取るもんだよ。優しい彼氏じゃん😊」
私「へ…(・△・)?いやいや、目黒くんは彼氏じゃ😣💦」
ガラッ🚪
岡田「HR始めるから席に座れ~!」
私が「目黒くんは彼氏じゃない」と言おうとした瞬間、岡田先生が教室に来てしまい否定出来ず💧
目黒「アイツ、良いヤツだな😌✨」
彼氏と言われて御満悦な目黒くん。
ラウール「めめ、単純だね~。そこが可愛いんだけど😄❤️」
福田「……。」
髪を指でクルクル回しながら怖い顔で私を睨んでいる多美ちゃん。
『後でちゃんと目黒くんは彼氏じゃないって否定しておかないとッ!それにしても…茶髪のせいかもしれないけど、大人っぽい子だな~。私と同い年とは思えない(―_―;)』
茶髪の女の子が髪を掻き上げると、耳には沢山ピアスがしてあった。
『ピアス多ッ😱!ヤンキーっΣ( ̄□ ̄|||)!?子猫ちゃんの男の人といい、この女の子といい、ピアスもパーマも茶髪もOKって、この学校の校則緩過ぎない?生徒の気持ちに寛大なだけ(―"―;)?』
朝のHRが終わり、岡田先生が教室から出て行くと茶髪の女の子が振り返った。
茶髪の女の子「アンタ、名前は?」
私「え😓?あ、初めまして。私、深澤 ○○です。今日から宜しくお願いします😄え~っと…💧」
平川「私は平川 沙羅(ヒラカワ サラ)😊」
私「平川さん😄」
平川「沙羅で良いよ。私も○○って呼ぶし😊」
『いきなり呼び捨て…😓怖い人だと思ってたけど意外とフレンドリーなのね(* ̄∇ ̄*)✨』
私「じゃあ、遠慮なく沙羅って呼ばせてもらうね😄」
平川「そうして😊…ん?」
教室の後ろのドアを見る沙羅。
私「どうしたの?」
平川「あの人、○○に用があるんじゃない?」
私「え?」
沙羅に言われて振り返ると、お兄ちゃんが私に向かって手を振っていた。
私「お兄ちゃんッ!」
平川「お兄ちゃん?」
私「ごめん!ちょっと言ってくるね😅💦」
慌てて席を立つと、私はお兄ちゃんの所へ走った。
~廊下~
私「お兄ちゃん、どうしたの😓?」
辰哉「お前、弁当持って行くの忘れただろ?」
私にお弁当を渡す辰哉お兄ちゃん。
私「あ…💧ごめん😅」
辰哉「今日、何で早く行ったんだ?」
私「え😓?それは…ちょっと用事があって😅」
辰哉「ふ~ん(¬_¬)」
ジーっと私の目を見る辰哉お兄ちゃん。
私「……(¬▽¬;)」
なんとなく子猫の事を話す気になれず、私は辰哉お兄ちゃんから視線を逸らす。
辰哉「まぁ、いいや。今度から早く行く時は目黒とラウールにも言っとけよ?アイツら、今日もお前の事を迎えに来てたんだから。」
私「あ…忘れてた(¬▽¬;)」
辰哉「お前は本当に忘れっぽいな💧まだ若いのに大丈夫か?脳みそ入れ忘れたんじゃないか(―"―)?」
私のオデコを軽く突っつく辰哉お兄ちゃん。
私「失礼な!ちゃんと入ってるよ😡💢」
目黒「深澤!」
私「え?」
辰哉「ん(¬_¬)?」
目黒くんに名前を呼ばれて振り返る私とお兄ちゃん。
目黒「あ…すいません💧妹の方で😅」
辰哉「ああ、そう。じゃあ○○、俺は教室戻るから。授業中、居眠りすんなよ?」
それだけ言ってスタスタと自分の教室に帰って行くお兄ちゃん。
私「ありがとうね~👋😄」
辰哉お兄ちゃんの背中に手を振ると、辰哉お兄ちゃんは前を向いたまま左手を上げて応えてくれた。
目黒「ハァ~💧ビビったぁ~😖」
急にしゃがみ込む目黒くん。
私「どうしたの😓?」
目黒「お前の兄ちゃん、威圧感ハンパないから苦手なんだよ😖」
私「威圧感?アノお兄ちゃんに威圧感なんか無いよ~😄」
目黒「お前は妹だから分かんねーだけだよ💧俺、めっちゃ警戒されてる気がするし(―△―;)」
私「目黒くんの気のせいだよ。だって、お兄ちゃんが目黒くんを警戒する理由がないもん😄」
目黒「…俺には警戒されそうな理由が分かるよ(¬▽¬;)」
私「何?」
目黒「言わない(―"―)」
私「ケチ😡💢」
目黒「…あのさ、深澤。」
私「ん?」
私「え(・△・)?」
目黒「ほら、深澤って呼ぶとさっきみたいに兄貴の方も反応するだろ?だから…(//¬△¬//)」
私「別に良いよ、名前くらい。好きに呼んでよ😊」
目黒「え?あ…ああ😓じゃあ、そうするわ(¬▽¬;)」
あっさり名前で呼ぶ事を了承され、微妙な顔を浮かべる目黒くん。
《続く》