- 桜の木の下には... - | . : * :・’゜☆ 三ツ星からの招待状 . : * :・’゜☆

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Yahoo!ブログの終了に伴い引っ越してきました。
ためになる事など何ひとつ書けませんが、よろしくお願いされちゃってください(@ ̄∇ ̄@)

☆ 毎年、サクラの時期と終戦記念日には靖国神社に参拝をしているワシ。

2024年もこの恒例の記事で、散りゆく " サクラ " に敬意を表したいと思います。

そして1人でも多くの方が " サクラの歴史 " を知り、語り継いでいただければ嬉しく思います。

 

去年読んでいただいた方はしばしの我慢を お願い、初めての方はお時間をいただければ嬉しく思います 日本

 

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さくら - 森山直太朗

 

 

- 桜の木の下には... -

 

気象庁は今月4日、東京都千代田区の靖国神社にあるサクラ(ソメイヨシノ)の標本木が満開になったと発表。

平年より4日昨年より13日遅く、3月29日の開花発表から6日で満開をむかえました。

 

現在サクラは、300 - 400種類あると言われています。

しかし一般的に「サクラ」と言えば「ソメイヨシノ」

実にサクラ全体約80%めているそうです。

 

 

 

首都圏にお住まいの方以外はご存じないかも知れませんが、東京23区内を走るJR山手線(都心部を走る環状線)に駒込と言う名の駅があり、その駅には人知れずひとつのが建っています。

 

 

それは江戸時代末期、当時「染井」と呼ばれた、この界隈で作られた「染井吉野」発祥の碑です。

 

 

 

 

皆さんはソメイヨシノ種子では増えないことをご存知でしょうか?

各地にあるは、ここでまれた1本から全て人の手による接木(つぎき)などで増やしたものなのです。

 

つまり日本中のソメイヨシノは、全て同じ遺伝子を持っているクローンと言うことになります。

 

あなたの自宅近くにあるものも、桜の名所の公園にあるものも、九州・沖縄にあるものも、北海道にあるものも同じなのです。

 

桜前線にあわせて、ソメイヨシノが一斉に開花し順次北上してゆく秘密はここにあります。

 

 

 

そして全国に何故、これほどまでにソメイヨシノ拡がったのかにも秘密があるのです。

 

それは近代国家を目指す明治新政府が、「一斉に咲き、一斉に散る」と言うソメイヨシノのこの性質を利用「桜」「武士」「散る」「死」「美学」のキーワードを元に、日本全国にをかけたからなのです。

 

その結果多くのサクラは伐採され、植え替えられたソメイヨシノが全国にがりました。

 

軍国主義を目指す政府により、国民の精神改革(洗脳)を行うために利用された ” 悲運の花 ” と言っても過言ではないかも知れません。

 

 

 

 

 

そしてこの花(サクラ)の花弁とに、多くの命が散って逝きました...

 

 

「 桜の木の下には死体が埋まっている 」 

 

梶井基次郎氏の小説の一節です。

 

* 靖国神社境内に散ったソメイヨシノ。

 

 

 

 

の母方の祖父は、神風特攻隊生き残りでした。

そんな祖父は「花見」を嫌い、祖父の口から戦争体験談を聞いたことはありませんでした。

 

ところがある年の3月、初めて祖父に「花見」に誘われたのです。

 

 

 

近所にあるソメイヨシノの大樹まで行き、根元にを置きを飲み干した祖父

その光景がまるで、サクラと盃を酌み交わした様に見えたのを今でもハッキリと覚えています。

 

そしてめて重い口をき、散っていった友や仲間の話し。

1人生き残ってしまった故の心の葛藤...

ゆっくりとかに、自らの戦争体験談をしてくれたのは、亡くなる1年前のことでした。

 

* 菊花紋章が付けられた、靖国神社「神門の扉」とソメイヨシノ。

 

 

 

戦争を美化してはいけないと言う人もいますが、あの時代に生きた若者達にとっては戦争こそが現実であり、そして青春だったはず。


はとくに軍国主義者でもなければ、愛国心のような崇高な精神も人並み薄い。

 

しかし、少なくとも先人達の生き様にたいしては、現代を生きる者として物語を語る必要があると思うのです。

 

 

 

ここ数年は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請の影響で、バカ騒ぎの名ばかりの「花見」自粛されてきましたが、例年「花見」といえばサクラの下...

いや、そうとも限らない場所で、サラリーマンや若者達が飲めや歌えや大騒ぎをしている姿を見かけます。

 

根元に腰掛け、に服をひっかけ、を覆いたくなるような状況も目にする。

 

 

 

根元を踏み固められたサクラは水分や養分を吸収する根ダメージを受け、やがては枯損してしまいます。

 

「花より団子」という言葉がありますが

今一度、サクラと人との歴史を振り返り、毎年花をつけるサクラ尊敬の念を込め、でてみてほしいと思うのです。

 

 

 

 

私が30代の頃、母方の祖母が静かに息をひきとりました。

享年99歳の大往生でした。

特攻隊の生き残りとして花見を嫌った祖父とは対照的に、毎年ただただ静かに花見を続け、手を合わせ続けてきた祖母でした。

 

* 靖国神社内のソメイヨシノを見つめる「零式艦上戦闘機」、通称「零戦」。

 

 

 

” あの日 ” 以来、誰よりも「サクラ」を愛し続けた祖父母へ。

” 散りゆく友 ” のことを歌ったこの曲を、鎮魂歌として贈ります。


 

 

長文、最後までありがとうございました。

 

さくら - 森山直太郎

 

僕らはきっと待ってる

君とまた会える日々を
桜並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても

頑張れる気がしたよ

 

霞みゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる

 

さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 

変わらないその想いを 今....

 

 

今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を願う 本当の言葉

 

移りゆく街はまるで 僕らを急かすように

 

さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時

飾らないあの笑顔で さぁ

 

さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で