北海道内で受験可能な「全中学・高校のHPへのリンク集」です。
インターナショナルスクールの子達に、私が本格的に数学を教え始めたのは、2016年の事です。
コロナ禍中に中断期間もありましたが、かれこれ、約9年近くも教えています。
私の経営する塾の近くにインターナショナルスクールがあり、そこに通うgrade8(中学2年生)の男の子をお持ちのお母様からお問い合わせをいただいたのがきっかけです。
お会いして話を伺ってみると、インターナショナルスクールで学んでいる数学のサポートをしてくれる塾がなかなか見つからず、困っていらっしゃるとの事でした。
「とりあえず、やってみましょう」という感じでスタートしました。
実はそれ以前にも短期間ですが、同じインターナショナルスクールに通っている子に数学を教えた事がありました。
その時のきっかけは、公立中学校に通われている子のお母様から、「うちの子のクラスに転校してきた女の子が、日本語を話せずに困っている。先生の塾を紹介したから連絡があると思います」との連絡でした。
その後、すぐにその転校生のお母様から電話があり、お会いして面談をした結果、マンツーマンで日本語の文法を教える事になりました。
私は以前に勤めていた塾で、同僚だったイギリス人に2、3年間、日本語文法を教えた経験があり、それが役立ちました。
その後、その女の子のお姉さんがインターナショナルスクールに通っており、数学で苦労しているので、そちらも見て欲しいとのことで、trigonometry(三角関数)を短期間ながら教えました。
その後、入塾したgrade8の男の子は、最終学年のgrade12(高2)まで塾に在籍し、海外の大学に進学しました。
そして、大学(ビジネスコース)の授業でどのような数学の問題を扱っているかを報告してくれています。
calculator(計算機)を使っているから簡単?
9年間、教えてみて分かったことは、「海外(アメリカ)の数学は、日本の一般的な学校とは数学の到達目標が異なっている」という事です。
それを象徴しているのは、calculator(計算機)の使用についての立場の違いです。
インターナショナルスクールでは、数学の問題に取り組む際に使用が認められています。
教え始めた当初、生徒のお母様方からは「計算機を使っているので、計算力がつかない」との声を多く聞きました。
しかし、私は「確かにそういうケースもあるが、そもそも計算機なしでは解くのが困難な問題に取り組んでいる」ということをお伝えするようにしています。
「甘やかされている」と勘違いされては、インターに通う子達が可哀想です。
さらに補足すると、そもそも、textbook(教科書)に計算機の使い方が出ているぐらいなので、演習問題を解く際に計算機を使用することが前提となった作問が行われています。
私は、インターの子達を指導する中で鍛えられて、以前よりも数学問題の中で扱える数値の範囲が広がるとともに、解決策を探る手段としての数学の価値をより実感できるようになりました。
これらの具体的な話は次回以降でしたいと思います。
Written by Desaki