「スーパーマン」「ワンダーウーマン」「ウルヴァリン」などのアメリカンコミックライター、グレッグ・ルッカによる同名グラフィックノベルを、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「アトミック・ブロンド」のシャーリーズ・セロン主演で実写化したアクション。 

兵士アンディ(シャーリーズ・セロン)率いる秘密の特殊部隊「オールド・ガード」。
永遠の命を持つ不死身の傭兵たちで構成されるその部隊は、何世紀にもわたり、歴史の影で暗躍し、誰にも知られることなく人類を守り続けてきた。
ある日、彼女たちの特別な能力が、元CIAのコブリー(キウェテル・イジョフォー)の仕掛けた罠によって暴かれてしまう。
アンディたち不死の傭兵の不死の仕組みを明らかにして、あらゆる病から解き放たれる秘薬を作り大儲けしようとする製薬会社メリックの陰謀のためにその能力の複製を企む強大な謎の組織の手段を選ばない脅威がアンディたちを襲う。 
Netflixで2020年7月10日から配信。 






「十字軍や南北戦争やあらゆる戦争など歴史の裏側で、人類を救うべく活躍してきた謎の不死者の傭兵軍団「オールド・ガード」」という厨二心をくすぐる設定。 
「オールド・ガードのメンバーは永遠に不死ではなく、ある時期にヒーリング・ファクターを失って死を待つことになる」という弱点を抱えて、死ねない苦しみと孤独を抱えて世界をよくする戦いを続けても世界を良い方向に変えられない虚しさを抱え、アンディは長年の戦友クイン(ベロニカ・グゥ)を救えなかった苦しみを抱え、ニッキー(ルカ・マリネッリ)とジョー(マーワン・ケンザリ)はお互いを伴侶として長い戦いを生き、ブッカー(マティアス・スーナールツ)は孤独な戦いに疲れている、不死者の苦悩と葛藤。
アンディとクイン、ニッキーとジョーの長年の戦いを生きてきた不死者同士の戦友以上の濃厚な絆。
そして謎の組織との戦いをきっかけに、自分たちの戦いの功績を知り、改めて自分たちの戦いの意義を再認識していくヒーローの再起復活の熱いドラマ。 
近接格闘とコンバットシューティングだけでなく、剣術や手斧などの武器を使った多彩なアクションと熟練したチームの連携プレイが、迫力あるだけでなく、アンディたち仲間の強い絆や信念を描くものになっていて、よりエモーショナルなアクションに仕上がっている。 
無敵なだけでなく人間的な苦悩を抱えたアンディがハマっているシャーリーズ・セロン、ある任務中に不死者となったナイルを演じたキキ・レインは魅力的だけど、他のメンバーの影が薄くなってしまった欠点はあるが、伝奇ものの要素のあるアメコミ映画として面白いし、ぜひ続編も作って欲しいアクション映画。 
「死に方は選べないが、生き方は選べる」