29歳、中古フェラーリ所有の苦労は続く。原因は“駐車場”にあった!?(GQ CAR'S アクセスランキング 2019年5月)

6/4(火) 21:14配信
GQ JAPAN
2019年5月に多くの人が読んだクルマの記事はコレだ! アクセスランキングとともに、連載企画「29歳、フェラーリを買う」の筆者が、360モデナと過ごす現状を報告する。思いのほか、走行距離が伸びないワケとは?

【写真を見る】今にもアンダーボディを擦ってしまいそうな駐車場入庫時
当初、連載化予定はなかった「29歳、フェラーリを買う」
2019年5月の『GQ CAR'S アクセスランキング』は、連載記事「29歳、フェラーリを買う」がトップ10に複数ランクインした。

筆者としては嬉しい限りだ。と、同時に、こんなにも多くの人に読まれていたのか! と、驚くばかりである。なんせ、当初は連載化をまったく考えていなかったからだ。

第1話を執筆したきっかけも、「フェラーリを買うなんて2度とないだろうから、思い出づくりとして、ちょっと書いてみよう」と、ほんの軽い気持ちだった。ゆえに、アクセスが殺到したと聞いて、「え、ホント!?」と、ただただ驚くばかりだった。

そのあと、「これは連載化しよう!」と、決めたのであった。とはいえ、フェラーリ・ビギナーの筆者である。右も左もわからないなか、連載をはじめたばっかりに、Yahoo!ニュースのコメントなどで、よく“お叱り”を受けた。

そんなお叱りも、ひとつの知識として吸収され「あぁ、そうなんだ!」と、フェラーリを維持するうえで大いに役立っているのは言うまでもない。
“駐車場”を恐れ、フェラーリに乗らない休日
とはいえ、思うように我がフェラーリに乗れていない。仕事が忙しいのもさることながら、乗りに行く場所を選ぶのがもっとも大きな理由である。

原因は駐車場だ。入り口が狭かったり、傾斜が急だったりする場所は、最低地上高が低いうえ、フロントに社外リップ・スポイラーが装着されているため入出庫が憚られる。アンダーボディなどを擦ってしまう可能性が高いからだ。なお、一般的な車止めも要注意である。

したがって、安心して駐車出来る場所といったら、パーキングメーターが設置されている時間制限駐車区間か、広い平置き駐車場ぐらいしかない。後者は都心部にあまりないため、必然的にパーキングメーターを探すことが多い。

が、最大で60分しか駐車できないのは困る。短い用事ならともかく、乗りたい! と、思う休日ほどあれやこれやしたいことが山積みであるゆえ、60分ではとても足りない。

というわけで、駐車場が見つからなかったときを恐れるあまり、乗る機会は少ない。したがって走行距離も伸びない。

そういえば、中古市場で売られているフェラーリの多くは、年式の割に走行距離は少ない。長年、「どうしてこんなに低走行距離の個体が多いのか!?」と、疑問に思っていたが、なるほど、実用性はそれなりにある(少なくとも筆者の360モデナは)と言っても、駐車場所がこれほどまでに限られていたら、“そりゃ乗らなくなるな”と、所有して気づくのであった。



まもなくやってくる“車検”に戦々恐々(汗)
とはいえ、連載である以上、乗らなければ&距離を走らなければ、読者が望むような事象は起こらないかもしれない。

そういえば最近、「イナガキさんのフェラーリを見たよ!」と、複数人から言われた。が、それら“目撃車”はすべて筆者の360モデナではなく別のオーナーが所有しているクルマのよう。ボディカラーが一緒だから間違えたのだろう。

ちなみに、もう1台の360モデナ・オーナーは、風の噂によると、なんと筆者よりさらに若いそうで……購入する決断力に感服するばかりである。しかも、筆者が「駐車場が……」「故障が……」「下取りが……」と、あれやこれや考えているあいだにも360モデナをとことん乗っているとは尊敬する。

「乗らずに連載をどう続けるんだ!」と、またお叱りを受けてしまうかもしれないが、ご安心を。今後の予定として、オーディオ・システムの総交換を控えている。さらに、2019年7月には「車検」という大イベントが! はたして、18年落ちフェラーリの車検整備費用はいくら要するのか……。

連載としては、このうえなく“美味しいネタ”かもしれないが、所有者としては心落ち着かない複雑な心境である。

でも、フェラーリを手放すつもりはあるのか? と、問われれば「ノー」だ。気づけばすっかり360モデナの虜になってしまっている。ハイブリッド・カーのフェラーリも登場した今、貴重なV8自然吸気フェラーリを頑張って維持しよう! と、あらためて心に誓うのであった。


GQ CAR
【1位】
29歳、フェラーリを買う──Vol.9 フェラーリの洗車事情

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回はフェラーリの、ガソリンスタンドでの洗車事情について。


【2位】
中国製高級車「紅旗」に迫る! ド派手なスポーティモデルもあった!──上海モーターショーレポート

4月16日に開幕した上海モーターショーには、中国の高級車ブランド「紅旗」のブースもあった。中国共産党の要人も愛用する紅旗の“今”とは? 現地で取材した工藤貴宏がレポートする。


【3位】
29歳、フェラーリを買う──Vol.12 女優・夏樹陽子が語る! フェラーリの魅力とは?(前編)

長年、フェラーリを所有&愛し続けている人といえば、女優の夏樹陽子さんしかいない! と、ダメ元でオファーした結果、快諾いただき、実現したインタビュー企画。長年所有し続けるF355への思いを存分に語っていただいた!


【4位】
2億3000万円のマクラーレンに注目! 新型モデルのスピードテイルとは?

ユニークなデザインで登場したマクラーレンのフラグシップモデル「スピードテイル」とは一体?



【5位】
29歳、フェラーリを買う──Vol.10 フェラーリ・オーナーとの交流

フェラーリを所有して驚いたのは、見知らぬ人から声をかけられる機会が圧倒的に増えたことだ。オフ会や走行会に参加したわけでもないのに……そんな驚くべき実態について報告する。


【6位】
「軽」は「軽」でもすごい「軽」──黄色いナンバーをナメてはいけない

スーパースポーツもプレミアムSUVも、もちろんすばらしい。でもそれだけなら、クルマ文化はなんと薄っぺらなことか。たとえサイズはちっぽけでも、内側にはパッションやアイデアが詰まったクルマが世の中には存在する。今回は、一点集中で突破を図る2台の軽自動車を取り上げる。こんなクルマが待っていたら、金曜日の夜も早帰りだ。


【7位】
29歳、フェラーリを買う──Vol.11 所有してわかったフェラーリのマルとバツ

スーツケースも積める! 意外なほど実用的だった“ふたり乗りフェラーリ”の日常使いを大研究! 所有したからこそ、わかる積載能力テストも注目だ。


【8位】
新型レクサスRX登場!── クオリティと機能性をさらにアップ!

レクサスのSUV「RX」がマイナーチェンジした。エクステリア&インテリア、走り、安全性能などあらゆる部分をブラッシュアップしたという。はたして、新型の魅力とは?


【9位】  
“羽根”が生えた!ドゥカティの新型スーパースポーツに大注目 ──【第7弾:ドゥカティ編】

東京モーターサイクルショー・リポート第7弾は、イタリアのスポーツバイク・ブランド、ドゥカティの話題をお届けする。2019年は過激なスペックを持つ「パニガーレV4R」を筆頭に、多数の新型モデル導入が予定されている。


【10位】
アストンマーティンがますます面白くなるワケとは? スゴいニューモデルたちを徹底解説!

アストンマーティンの勢いが今、すごい。2019年のジュネーブモーターショーで魅力的な次世代モデルをなんと5台も展示したのだ! その中身がスゴイ