<米国務長官>露外相に「ウクライナ東部の攻撃」で懸念表明

毎日新聞 8月15日(土)23時13分配信

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は13日、ロシアのラブロフ外相と電話で協議した。ケリー氏はウクライナ東部で親露派武装勢力による攻撃が急増しているとして「重大な懸念」を表明し、停戦合意の即時履行を改めて求めた。国務省高官が明らかにした。

 両外相は内戦が続くシリア情勢についても協議し、政治的解決の方策を探ることで一致した。ただ、アサド政権の排除を目指す米国と支持するロシアの歩み寄りは依然不十分。

 ケリー氏は国連制裁で海外渡航が禁じられているイラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のスレイマニ司令官がモスクワを訪問したとされることにも懸念を表明。ロシアでNGO(非政府組織)の活動を制限するとされる新法案についても問題視していることを伝えた。
最終更新:8月15日(土)23時13分
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