キックスターターで話題を集めた“美しいごみ箱”が国内外で高評価







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プロダクトデザイナーの竹内茂一郎氏がデザインを手がけた“世界一美しい”ごみ箱「SWING BIN(スイングビン)」が国内外で話題になっている。2014年9月、米国のクラウドファンディングサイト、Kickstarter(キックスターター)でプロジェクトを立てて、投資額7万7377ドル(約946万5000円)が集まり製品化。インテリアやプロダクトのデザイナー、建築家など、デザインに関心の高い人たちを中心にSNSやウェブで絶賛され、2015年3月25日にプラスティックス(福井県福井市)が発売した。5月までに国内外合わせて約1350個が売れたという。
 「シンプルかつ非常にミニマルで美しいデザインを実現するため、何度も試作と失敗を繰り返しました」(プラスティックス 開発営業部 野路昭宏氏)。本体素材に細かいシボ加工を施したABS樹脂を使用し、つや消し塗装をすることで形状の美しさと高級感のあるなめらかな手触りに仕上げた。特徴的な円筒形は、精密で高い技術を持つ国内メーカーの金型を使い作り上げられた。押すと静かにスイングするフタには、ヒンジ金具などが一切使われていない。フタの回りすぎによる落下を防止するストッパー、“ボス”は当初は一体型を考えたが、強度を上げるために、本体成型後に手作業で一つひとつ取り付けることにした。また、美しさを損ねることなく内側にゴミ袋をつけられるよう、内部にポリ塩化ビニール(PVC)シートを入れるなど、こだわりぬいたデザインと実用性が見事に両立している。
 本体サイズはφ210×H430mm(8L)で、価格は7800円。公式サイトのほか契約小売店にて販売中。
(文/榎本 志津子