週中競馬記事(2024年6月18日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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先週に引き続き京都・東京・函館の3場開催

4回京都・3回東京は最終週

重賞はG1宝塚記念、G3東京ジャンプSの2重賞実施週

 

●1位(1位)キズナ(23億7472万2000円)(94勝)

(22億7241万7000円)(89勝)

先週はG3マーメイドSなど5勝加算で獲得賞金23億円突破。本年重賞8勝目で年間中央重賞8勝は21年と並ぶ自己記録。上半期でこの成績ですから各部門でキャリアハイとなることが確実視されリーディングも獲得できるかという推移になるでしょう。

本年は宝塚記念後に6月の実施はもう1週ありますが、宝塚記念終了時を上半期とした場合にそこで獲得賞金25億円クリアの年間50億円ペース、100勝クリアの年間200ペースとなるか残り1週で微妙なところ。そこには届かず下半期を迎えそうですがかなり近づくはずなので秋期の高額賞金レースの結果なども含め更にペースアップがあれば大台クリアも可能でしょう。獲得賞金は昨年の32億円台が最高で40億円突破もありませんが、そこを超えて50億を狙う展開になるか。勝利回数は昨年の134が最高なのでこれもクリアは間違いなく200勝を狙うペースになるか。上半期終了時の成績を受けて次回にまた考察しようと思います。

 

G3マーメイドS勝利のアリスヴェリテはハンデ50キロで行き切ったのが勝因と見ますが、2歳時のG3アルテミスSでは今回出走のあったラヴェルが勝利し不利のあった2着リバティアイランドと同タイム3着などもあり2着や3着は多いタイプだったので京都実施だったことなども含め様々な勝つ条件が嵌ったということでしょう。軽ハンデ馬苦戦の傾向に戻りつつありましたが本年は条件レースを勝利して来た組が上位を独占。前走重賞・OPクラス出走馬がハンデ差や展開もあって動けなかったとなるでしょうか。

 

宝塚記念には20年G2京都新聞杯、21年前走G2阪神大賞典・仏G2フォワ賞、22年阪神大賞典で国内外重賞4勝、天皇賞(春)21年2着・22年2着・23年2着・24年3着、宝塚記念22年4着・23年5着、前走24年G1天皇賞(春))3着ディープボンドが出走予定。

 

本年の宝塚記念は通常の阪神芝内回り芝2200mではなく京都芝2200mの外回り実施というのがポイントになりそうで3歳時の20年G2京都新聞杯では当該コースで重賞勝利もあり天皇賞(春)で4年連続3着内と京都巧者なのは間違いないのですが阪神実施の天皇賞(春)が2回含まれ、G2阪神大賞典連覇や近2年の宝塚記念でも入着しているのでこの時期の阪神・京都ならば凡走は考えにくいということでしょう。過去10年で7歳以上馬の3着内は18年10番人気2着海外調教馬のワーザーしかないのですが前走のG1でも3着に来ているというか勝ち馬を負かしに行くようなレースをして後方から着を拾うようなレースをした2着馬とは0秒1差。6歳馬の勝利も11年アーネストリーが最後で6歳時の昨年5着と馬券対象にはなっていないので傾向通りだったともいえますが。

先週のマーメイドSではないですが逃げて京都の下りを利して大きなリードを保って直線を迎えたいような話も出ていますが58キロ同士でそれをやって実績からマークもされるでしょうからそれをやれたところで残り目があるか。想定は幸英明の継続。

 

東京ジャンプSにはオールザワールドが登録。

障害未勝利から前走OP三木ホースランドパークジャンプSまで3連勝中の重賞初挑戦。障害部門でも現在は唯一の獲得賞金1億円超えでリーディングですが勝利すれば産駒障害重賞初制覇。

 

・障害リーディング

1位キズナ     1億2060万7000円

2位ハービンジャー  8481万7000円

3位ジョーカプチーノ 8293万8000円

 

キズナの本年獲得賞金ペースに話を戻すと宝塚記念1着で2億2000万加算なので上半期25億円クリア確定。2着でも8800万加算なので他のレースも含め25億円クリアが見込まれ、3・4着のバ場合は24億円突破確定、5着で24億にかなり近づく数値。いずれにせよ次回24億円突破は濃厚なので宝塚記念ディープボンドでそこからどこまで上積みできるかという上半期最終週となりそうです。

 

●2位(2位)ロードカナロア(20億4542万9000円)(90勝)

(20億1308万3000円)(88勝)

先週は2勝クラス特別など3200万ほどの加算にとどまって重賞勝ち馬などを出したキズナとの獲得賞金差は3億1900万ほどに。首位キズナとの獲得賞金差よりも3位エピファネイアとの獲得賞金差の方が少なくなっていますが今週のG1宝塚記念でどのように動くか。

 

宝塚記念には23年G2スプリングS・G3チャレンジC、前走G1大阪杯でG1レース1勝・重賞3勝、ベラジオオペラが出走予定。

 

本年のG1大阪杯勝ち馬ですが芝2000mまでしか勝利はなく京都は2走前のG2京都記念2着の1層のみ。距離も怪しく阪神ならばというところに京都実施の本年で阪神にしても内回りの芝2000mで重賞2勝と京都で1ハロン長いきらいもありますが内回りに強いタイプの外回りというのは最も気になるところ。その阪神での重賞勝利も2着と同タイムの僅差で勝負強いともいえますが本年の実施条件で大きな信頼は置けないでしょう。阪神内回り以外もそれなりに走ってはいますが昨年のG1日本ダービー同タイム4着も、このレース単体のレベルは疑問で2走前の京都芝2200mG2京都記念にしても相手関係を考えれば今回よりかなり軽いので。

前走G1大阪杯出走馬も過去10年では17年大阪杯6着サトノクラウン、20年大阪杯2着クロノジェネシスと2頭勝ち馬は出ていますが前走大阪杯1着の過去10年3着内は21年3着レイパパレのみ。大阪杯勝ち馬の同年宝塚記念勝利は09年ドリームジャーニーまで遡ってG2大阪杯1着。G1天皇賞(春)3着・G1宝塚記念1着というローテ。過去10年の勝ち馬も1年以内に芝2200m以上の距離で重賞勝利経験ありなど過去成績やデータ上からはベラジオオペラ苦戦とせざるを得ないでしょう。想定は横山和生の継続で22年タイトルホルダーでレコード勝ちも、本年の葵Sピューロマジック1勝というのが京都の重賞勝利。

 

1着2億2000万でも逆転できない差になっておりキズナ産駒ディープボンドに叩かれると更に苦しくなってしまいますが逆転のためには、とにかく勝って行くしかないので。

 

東京ジャンプSにはジューンベロシティ、ベイルネビュラの2頭が登録。

ジューンベロシティは昨年の東京ジャンプS勝ち馬でG1中山グランドジャンプ2着から。東京ジャンプS連覇の場合は史上初。

ベイルネビュラは4月福島の障害OP1着からで障害重賞は初出走予定。

 

●3位(3位)エピファネイア(18億3986万2000円)(47勝)

(17億9593万2000円)(44勝)

先週は1勝クラス特別など3勝で獲得賞金18億円突破。キズナも各種記録でキャリアハイペースですがエピファネイアも獲得賞金は産駒デビュー3年目の24億円台がキャリアハイなのでこの更新は間違いないでしょう。

 

宝塚記念には24年G2日経新春杯で重賞1勝、前走G1天皇賞(春)2着ブローザホーンが出走予定。

 

こちらは阪神が本年のG2阪神大賞典3着のみ、京都はG2日経新春杯を含む2勝。京都芝2200mでも勝利はありますが不良馬場の3勝クラス特別勝利。要はG2日経新春杯しょ売りや前走G1天皇賞(春)2着は芝2200m超の距離なので、G1戦のメンバーを相手にして距離短縮で対応できるかでしょう。想定は菅原明良の継続。

勝利すれば2億2000万加算で獲得賞金20億円突破が確定しロードカナロア産駒ベラジオオペラや他馬の結果次第では2位浮上という可能性も。エピファネイア昨年の獲得賞金は19億5000万円台なので勝利すれば上半期終了時点で昨年の獲得賞金を上回ることも確定。

 

東京ジャンプSには産駒登録なし。

現状トップ10内種牡馬産駒の本年G3東京ジャンプS登録はキズナ産駒とロードカナロア産駒2頭のみ。

 

●4位(4位)ドゥラメンテ(11億2299万7000円)(55勝)

(10億7397万3000円)(52勝)

先週は2勝クラス特別2勝を含む3勝で獲得賞金11億円突破。非常に苦しいというか本年はトップ3入りも無理という状況ですが5位以下に落ちるのはなんとか耐えている辺りさすがと書くしかないでしょう。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

●5位(5位)ハービンジャー(10億9688万6000円)(36勝)

(10億6903万4000円)(36勝)

未勝利週でしたがG3マーメイドSでは1番人気エーデルブルーメが2着。勝ち馬を逃げ切らせてしまったともいえますが、ハンデ54キロとはいえ勝ち馬より4キロ重く1番人気で自ら潰しに行くわけにも行かず、こちらも重賞初挑戦だったことを思えば良く走っているでしょう。ノーザンファームの5歳牝馬で来春まででしょうけど祖母ビワハイジのSchwarzgold一族、どこかでまたチャンスはあるでしょう。

 

宝塚記念には23年G3函館記念・G2オールカマーで重賞2勝、前走G1大阪杯2着ローシャムパークが出走予定。

 

京都は初出走ですが前走G1大阪杯同タイム2着も阪神初出走だったので場を問わないタイプと考えれば。昨年のG3函館記念で小回りを克服し、G2オールカマーでは中山芝2200m勝利。前走もスローと見るやレース途中で動いて2番手に付けるなど機動力に富んだタイプでこれが京都というか3コーナーの下り適性でどうかということでしょう。ハービンジャー産駒自体は京都G1の勝ち馬も多いのですが昨年G1マイルチャンピオンシップ1着ナミュールのように京都でも強いのは秋季G1なのでどうなるでしょうか。想定は戸崎圭太。

 

ローシャムパーク勝利で4位ドゥラメンテ逆転、4着でも現状の獲得賞金差からは逆転。ドゥラメンテ産駒の本年宝塚記念出走はないので入着すれば逆転の可能性アリといったところでしょう。

 

●6位(6位)ルーラーシップ(10億4060万2000円)(44勝)

(10億1820万1000円)(43勝)

先週は2勝クラス特別1勝。東京芝2400mの町田特別を勝利したのはG2青葉賞で1番人気9着と敗れたへデントール。7頭立てのスローで1000m通過64秒0を嫌って自ら動き2馬身差の勝利とこのレースぶり自体にさほど勝ちはないと思いますが、そこで負けてしまうようではどうにもならないので、これまでは中山芝2000mの2勝と左回りや芝2400mで勝てたのは好材料。初戦の東京芝2000m2歳新馬戦でも早めに動いてジャスティンミラノの2着など2勝クラス特別を勝ったところで、どうこうという馬ではないのですが秋に向けて楽しみになったとしておきます。期待馬ゆえに辛めの評価を。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

●7位(7位)ドレフォン(9億4982万3000円)(39勝)

(9億1760万3000円)(37勝)

先週は未勝利2勝と未勝利週を続けないドレフォンらしい成績。といっても日曜東京メインのOPスレイプニルSでは1番人気馬が着外など。週中には田口貫太騎手で関東オークスをアンデスビエントが圧勝しましたが中央分にはカウントされず。有り体の評価ですがダートで堅調ということで良いでしょう。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

・ダートランキング

1位ドレフォン   6億9703万7000円

2位ロードカナロア 6億115万7000円

3位ヘニーヒューズ 6億23万4000円

 

2位・3位は僅差ですが先週も上位3頭は変わらず。

中央総合首位のキズナは3億7759万9000円でダート部門7位。

 

●8位(8位)モーリス(8億5835万円)(39勝)

(8億3959万1000円)(38勝)

先週は未勝利1勝でしたが9位以下も劇的には伸びなかったので順位9位は変わらず。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

●9位(11位)リオンディーズ(8億3623万円)(22勝)

(8億1195万2000円)(21勝)

先週は新馬戦1勝。OP(L)米子Sでは3番人気ディオ2着などが出て1週でトップ10内復帰。

僅少差の争いによる順位変動で宝塚記念は順位争いとなっている後述の上位種牡馬産駒に有力馬が揃っているので次週以降はトップ10内へ入らない可能性も。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

●10位(9位)ディープインパクト(8億3533万1000円)(17勝)

(8億2147万5000円)(17勝)

先週は未勝利で10位と順位を下げましたが9位リオンディーズとは1000万円差がない順位逆転。

 

宝塚記念には22年G2神戸新聞杯、23年G2阪神大賞典・G1天皇賞(春)でG1レース1勝・重賞3勝、23年宝塚記念3着、前走G1ドバイシーマクラシック3着ジャスティンパレス。

22年G2青葉賞、23年G2京都大賞典、24年G2京都記念で重賞3勝、23年宝塚記念6着、前走24年G1大阪杯6着プラダリア。

前走G3鳴尾記念4着ヤマニンサンパの3頭が出走予定。

 

ジャスティンパレスはG1ドバイシーマクラシック4着以来の出走。前走ドバイシーマクラシックというのは16年2着ドゥラメンテ、19年3着スワーヴリチャード、21年1着クロノジェネシス、23年1着イクイノックスと近年は良績。その前走は敗れていますがジョアン・モレイラの騎乗だったとはいえクリストフ・ルメールの負傷により当日の急遽乗り替わり。京都では23年G1菊花賞を勝利し昨年は宝塚記念でイクイノックスの3着、天皇賞(秋)でイクイノックスの2着と中距離対応もするというよりはイクイノックスがいなければ。想定はクリストフ・ルメールでジャスティンパレス騎乗時は4戦4勝。

プラダリアはG1大阪杯6着から。阪神では芝2400mで3歳未勝利勝ちもありますが昨年の宝塚記念も6着で京都では23年G2京都大賞典、24年G2京都記念で重賞2勝の2戦2勝、その京都記念ではG1大阪杯勝ち馬ベラジオオペラ57キロに対し58キロで勝利など京都実施の宝塚記念で狙いたいのはこの馬でしょう、前回の京都実施となった06年勝ち馬は父のディープインパクト。想定は池添謙一の継続。

ヤマニンサンパは重賞勝利もなく、距離も芝1800mまでしか勝利経験はないのでデータ状は軽視せざるを得ません1頭だけ飛び抜けて高い単勝オッズの最低人気になると思われます。ただし5走連続入着中で6ヶ月ぶりの前走G3鳴尾記念でも0秒2差4着。後方一気の終い伸ばしてどこまでというレースでしょうしディープボンドが飛ばし有力馬が追いかけて先行勢が壊滅するようなことになれば入着はあっても。想定は団野大成の継続。

 

 

・11位以下

●11位(10位)ハーツクライ(8億2321万3000円)(31勝)

(8億1457万円)(31勝)

先週は未勝利でハーツクライがこの時期にトップ10内から追いやられるシーズンになるとは思いませんでしたが今週はハーツクライのターンになることも想定されディープインパクト同様に一発で戻して来る可能性も。上位3種牡馬産駒の出走予定馬も有力なので次回想定される獲得賞金状況なども述べましたが、実際はハーツクライとディープインパクトが一気に伸ばしてくる週間と見ているので。

 

宝塚記念には21年G1朝日杯フューチュリティステークス、22年G1日本ダービー、23年G2京都記念・23年G1有馬記念でG1レース3勝・重賞4勝、前走G1ドバイターフ4着、ファン投票1位ドウデュースが出走予定。

 

ということでドウデュースが1番人気で出走でしょうし勝って2億獲るか。ここで獲らないとまた海外遠征をしかねないというかおそらくするので本年のトップ10内確保のためにも好走がほしいところ。前走のドバイターフは4着ですがドバイターフ自体が曰く付きのレースで本年は馬っ気を出すなど能力を発揮するような状態ではなかったかゲートも悪く直線で馬群を捌けず5着まで。凱旋門賞の遠征でもプレップを含め全く走らなかったので海外レースの結果は度外視しても。問題は騎手で、全く御せないので後方からやって昨年の有馬記念のように馬が勝手に走れば勝つでしょう。ということで想定は武豊の継続。京都は初出走なのでどちらに出るかわかりませんが勝利すれば84年のグレード制導入後ではテイエムオペラオー、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、キタサンブラック以来5頭目の中央4主場(東京・中山・京都・阪神)G1レース勝ち馬に。3歳以降は連戦連勝といったタイプではなく、あまりそういう印象もないのですがそのようなランクの歴史的名馬に並ぶ存在ではあるのでしょう。

上記ディープインパクトは京都実施の宝塚記念勝利で阪神実施のG1レース未出走と中央4主場G1勝利は未達成。イクイノックスは海外G1勝利もありますが関西エリアの出走は昨年の宝塚記念のみで京都は未出走。

 

●13位(13位)キタサンブラック(7億1379万5000円)(35勝)

23年G3京成杯・G1皐月賞でG1レース1勝・重賞2勝、前走G1大阪杯7着ソールオリエンスが出走予定。

 

昨年の有馬記念以降は振るわず、昨年のG1菊花賞は3着も京都の下りがいかにも合わないようなタイプで厳しいでしょう。勝利すれば一発でトップ10内ですが10位近辺で争うことになりそうなディープインパクトとハーツクライは2歳戦出走がなく、キタサンブラックが2歳戦では早くも勝ち馬を出すなど本年は昨年以上に2歳戦で獲得賞金も見込め現状のギャップはそれで埋まるはず、といったことからここで離されてしまわなければ。その相手と見られるハーツクライ・ディープインパクトの産駒が宝塚記念では有力なので厳しくも思えますが。

ソールオリエンスは横山武史継続の想定。

 

●14位(14位)キングカメハメハ(6億9215万円)(13勝)

24年G2日経賞・前走G2目黒記念で重賞2勝シュトルーヴェ。

23年G2目黒記念で重賞1勝、前走24年G2目黒記念7着ヒートオンビートの2頭が出走予定。

 

この2頭は厳しいと見ますがどちらか勝利すればトップ10入り。トップ10入りを狙うというよりは出走頭数・回数などを考えれば驚異的で本年のE.I2.32はG1フェブラリーステークス ペプチドナイルの勝利も効いているはずですが、ジャンタルマンタルを出した35位パレスマリスまで数値で上回る種牡馬は出て来ない状況。トップ10内ではキズナの2.01が現状で唯一の2超え。

2頭の比較では7歳のヒートオンビートよりもG2日経賞・G2目黒記念を連勝中の5歳騸馬シュトルーヴェでしょう。ヒートオンビートは坂井瑠星の想定、シュトルーヴェは今週短期免許でスポット騎乗のダミアン・レーン、宝塚記念は19年リスグラシューで勝利し22年ヒシイグアスで2着。

 

●15位ジャスタウェイ(6億5336万8000円)

前走G1大阪杯3着ルージュエヴァイユが出走予定。

 

次回でトップ10入りするにはディープインパクト、ハーツクライ産駒の宝塚記念結果やモーリス産駒の結果も関わって来ますがルージュエヴァイユの宝塚記念勝利が必須でしょう。

距離は2000mまでしか勝利がなく昨年のG1エリザベス女王杯2着、前走G1大阪杯も勝ち馬と同タイム3着ですが重賞未勝利なのでさすがに厳しいでしょう。初G1が宝塚記念で唯一のG1勝利というパターンはかつては多かったのですがこのパターンも18年ミッキーロケットが最後、ミッキーロケットにしても前年のG2日経新春杯で重賞勝利はあったので。

買い材料としては近10年で14年3着ヴィルシーナ、15年2着デニムアンドルビー、16年1着マリアライト、17年3着ミッキークイーン、19年1着リスグラシュー、20年1着クロノジェネシス、21年1着クロノジェネシス・3着レイパパレ、22年3着デアリングタクト、23年2着スルーセブンシーズと18年を除いて牝馬が馬券対象になっており本年はルージュエヴァイユが唯一の牝馬出走(18年も牝馬ヴィブロスが3着とクビ差の4着)。

想定は川田将雅でルージュエヴァイユをチョイスしたというよりは前走騎乗の菅原明良がブローザホーンをチョイスしたようなもので、リバティアイランドや鳴尾記念に出走予定だったロードデルレイなど中内田厩舎勢の出走もなかったような差配でしょう。

 

・2歳戦

1位(1位)ナダル(2740万)(3勝)※新種牡馬

2位(6位)キングマン(1440万)(2勝)

2位(6位)バゴ(1440万)(2勝)

4位(2位)キズナ(1410万)(1勝) 

5位(4位)スワーヴリチャード(1012万)(1勝)

6位(ー)サトノクラウン(1010万)(1勝)

6位(2位)サートゥルナーリア(1010万)(1勝)※新種牡馬

8位(25位)モズアスコット(900万)(1勝)※新種牡馬

9位(5位)タワーオブロンドン(870万)※新種牡馬 

10位(32位)サトノアラジン(792万)(1勝)

 

11位(6位)キタサンブラック(720万)(1勝)

11位(6位)シスキン(720万)(1勝)※新種牡馬

11位(6位)オルフェーヴル(720万)(1勝)

11位(ー)ダノンレジェンド(720万)(1勝)

11位(6位)マインドユアビスケッツ(720万)(1勝)

11位(ー)リオンディーズ(720万)(1勝)

17位(12位)アドマイヤマーズ(580万)※新種牡馬

18位(14位)ビッグアーサー(542万)

19位(ー)ミッキーアイル(470万)

19位(ー)パイロ(470万)

 

首位は前回に引き続きナダル。先週は東京ダート1400mの新馬戦1レースに2頭の出走で産駒ワン・ツー。産駒のダート戦の出走も初めてだったのですが北米のダートG1勝ち馬で本来はダート種牡馬なのでしょう。そこを仕上がりの早さなどで芝で勝ち上がる馬も出ていたと思われます。これまで産駒成績は[3-2-0-1]と24年シーズン最序盤は台風の目に。

2位のキングマンは2頭の出走で2勝、バゴは3頭の出走で2勝という成績。

先週はモズアスコットも勝ち馬を出し新種牡馬では4頭目の中央初勝利と本年は特に新種牡馬が序盤から好調。

 

注目馬は

京都ダート1200mを差し切ったダノンレジェンド産駒ハッピーマン。

京都芝1600mで勝利のバゴ産駒トータルクラリティ。

東京ダート1400mで勝利のナダル産駒クレーキング。

東京芝1400mで勝利のキングマン産駒プリティディーヴァ。

 

トータルクラリティの勝利した土曜京都芝1600mのレースは半馬身差の2着ラトラースも次走有力。パドックからかなりイレ込んでおり道中も騎手が御せないようなレースぶりから差されたもので勝ち馬も強かったのですが使われてこれ以上の煩いところが出なければ。3着ゴッドヴァレーはオーナーサイドの関連でも話題でしたが直線で内目に入れ差し込まれたようなレースで進路取り次第ではもう少し際どかったでしょう。

 

クレーキングは土曜東京ダート1400mナダル産駒ワン・ツーのレース。相手関係もあったとは思いますが明らかに太く緩い状態ながら直線勝負に徹したような2着を3馬身半切ったので順調に良化すれば大きいところでも。

 

日曜東京芝1400mを勝利したプリティディーヴァもいかにも緩い作りで2番手から進め最後は迫るダノンブランニューをクビ差ながら抑えて勝利と、こちらも使われ良くなる気配。2着ダノンブランニューはミッキーアイル産駒ですが距離はもう少しあった方が良いというコメントも、こちらも注目でしょう。

 

函館の勝ち馬は2着を離して勝っていますが芝・ダートの函館短距離で大きな評価をし難く今後の成長次第ということで。函館2歳Sや早期の2歳OPクラスでは有力かも知れませんが。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 21億8900万9000円

2位キングカメハメハ  18億6188万2000円

3位マンハッタンカフェ 13億4846万2000円

4位クロフネ      9億7961万6000円

5位シンボリクリスエス 8億3000万6000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 22億5890万2000円

2位キングカメハメハ  19億2250万1000円

3位マンハッタンカフェ 14億394万円

4位クロフネ      9億9817万6000円

5位シンボリクリスエス 8億4278万2000円

 

首位ディープインパクトは2勝クラス皆生特別など4勝。獲得賞金22億円突破の首位キープ。本年勝利回数100まであと2。

2位キングカメハメハは2勝クラスなど3勝で獲得賞金19億円突破。先週3勝中2勝は2歳新馬戦、OP(L)米子Sでは10番人気アナゴサンが3着。

3位マンハッタンカフェは1勝クラスなど5勝で獲得賞金9億円突破。OP(L)米子Sでは3番人気ディオが2着。

4位クロフネは3歳未勝利1勝。

5位シンボリクリスエスは1勝クラス特別1勝。

 

・マーメイドS

父キズナのアリスヴェリテが勝利、母の父コジーンは104位。

母の父コジーンは本年重賞初制覇、通算13勝。

重賞制覇は17年G2阪神Cイスラボニータ以来。

マーメイドSは初制覇。