週中競馬記事(2024年3月5日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週から阪神・中山・中京の3場開催

G2金鯱賞、G2フィリーズレビュー、G3中山牝馬S、G2阪神スプリングジャンプの障害重賞を含む4重賞実施週

 

●1位(1位)キズナ(6億7845万6000円)(31勝)

(6億797万3000円)(27勝)

先週は4勝加算し首位もキープしたのですが大きく伸ばすべき週間に獲り切れなかったような週間に。前回の記事でも推したようにG2弥生賞ディープインパクト記念ではサンライズジパングを有力視していたのですが脚部不安で週中に回避と、これでケチが付いた訳でもないのでしょうがG2チューリップ賞では有力馬が複数出走もタガノエルピーダ4着のみ入着、G2弥生賞ディープインパクト記念でもシュバルツクーゲル5着とG2入着賞金を加算したとはいえそれでOKという週間ではなかったでしょう。それぞれ敗因などは総合記事である程度やりましたので省略して負けるにしても、もう少しやれたのではないかという印象も。

 

悪い面ばかり目立ちましたが、それでい週間7000万ほど加算し首位をキープ。3歳1勝クラスアルメリア賞は7頭立てで1着~7着まで人気順で決まる順当な結果でしたがG3札幌2歳S3着ギャンブルルームがキッチリ勝利。ワンペースでしか走れないようにも思えますがムルザバエフ騎手のアドバンテージで特別戦勝利。G3京都2歳S2番人気11着馬で8着だったのがG2弥生賞ディープインパクト記念を勝利したコスモキュランダ。勝ち馬シンエンペラーもその後G1ホープフルステークス2着、G2弥生賞ディープインパクト記念で2着。4着ダノンデサイルG3京成杯1着などこのレースがポイントレースになることはこれまでなかった、としても良いのですが本年ここまでは好結果をもたらすことに。

 

それ以上に取り上げたいのが日曜阪神芝1600mの未勝利戦を勝利したジュンヴァンケット。こちらも総合記事で書きましたのでそれ以上は特にないのですが体幹が強く追い出されてブレないようなタイプ。既走馬相手に圧勝もこの時期のデビューなのでクラシックは間に合わないとしても、この後も大注目の存在でしょう。ピクシーナイトの半弟ですがピクシーナイトに関しては父モーリスが強く出て短距離志向になったようなところもあって同じく半兄にフェーングロッテンもいますが、キズナ×キングヘイローということからディープボンドぐらい距離は持っても。マイル戦のデビューで圧勝しましたがどう見てもマイラーのそれではなかったので。母の母の父サクラバクシンオーですがそれこそフェンーングロッテンの父ブラックタイドのブラックタイド×サクラバクシンオーで距離が持つ馬も出ているので。

 

金鯱賞、フィリーズレビューには産駒登録なし。

 

中山牝馬Sにはコンクシェルが登録。

3勝クラス初音S勝利からの出走。昨年の3歳牝馬三冠戦線は牝馬三冠リバティアイランドも出ましたがそこでは通じず。それでも中山で過去1走のOP(L)アネモネSでは追い込んで2着もあるってハンデ53キロ、アネモネSは10キロ減の出走だったので輸送で大きく減らなければ。

 

阪神スプリングジャンプにはネビーイームが登録。

23年G3阪神ジャンプS3着、前走23年G1中山大障害8着から。

 

●2位(2位)ロードカナロア(6億6038万7000円)

(5億8966万4000円)(31勝)

先週は中山ダート1200mの平場戦2勝でしたがG2チューリップ賞3着ハワイアンティアレ、G3オーシャンS5着キミワクイーンの5着など重賞入着もあって僅かながらキズナとの獲得賞金差を詰める週間に。大きく離されることも想定されただけに首位奪回とは行きませんでしたが大局観のようなものではロードカナロア優位となった週間でしょう。

 

G2チューリップ賞15番人気3着ハワイアンティアレは3歳2月の未勝利勝ちで人気もありませんでしたが後方からやったところ有力勢が動けず嵌ったとなるでしょうか。勝ち馬スウィープフィートも更に後方から差しておりこちらは決め手で勝ち切った印象ですが、そのレースを逃げて2着に粘り込んだセキトバイーストに価値ありとも。ハワイアンティアレは母の父マンハッタンカフェ、母の母の父メジロマックイーンの菊花賞馬でこれが下支えになったとも思えないのですがロードカナロアとのスピードにそれがマッチしたとここは都合良く。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

重賞登録産駒はありませんが、22年G2フィリーズレビュー勝ち馬サブライムアンセムはOP(L)コーラルSに登録され出走の場合はダート初出走。OP(L)アネモネSにも1頭産駒登録。

 

●3位(3位)エピファネイア(5億3713万2000円)(20勝)

(5億1447万2000円)(19勝)

未勝利1頭勝利の週間で上位2頭から離されましたが、キズナが伸ばし切れなかったこともあってこの程度で済んで良かったというような結果でしょう。

 

G2弥生賞ディープインパクト記念の2番人気ファビュラススターは9着。2戦2勝で挑み中山芝2000mで前走は勝利とコースなどに不安はなかったのですが、2分を切る時計で1回中山の高速を勝っただけに弥生賞ディープインパクト記念は合わない可能性も考えましたが当日の芝は稍重スタートながら芝2000m実施以降のレコードとなるここも2分を切る決着。それでも土が飛ぶような掘れる馬場は合わなかったか、イレ込んでしまいレース前に終わっていたというなコメントも。勝ち馬コスモキュランダを前走では2着と下していただけに不可解なところもありますがコスモキュランダの方はほぼ同じような時計で走れたとなるでしょうか。OP(L)すみれSサンライズアース同様にミルコ・デムーロの早め捲りが奏功しただけという気がしなくもないのですが、その勝ち時計だけにG2弥生賞ディープインパクト記念を受け皐月賞戦線の趨勢は思案投首といったところで。

 

金鯱賞には産駒登録なし。

 

フィリーズレビューにはビーグラッドが登録。

2歳9月阪神芝1600mで新馬勝ち、2戦目のOP(L)萩S2着と2歳リステッドレース2着ですが6頭立てとなったレースの牝馬ワン・ツー。この2走はスローの逃げで前走芝1400mの2歳1勝クラスつわぶき賞は逃げて多少流れたところ10着と、ここまでのレースぶりからは1800m寄りのマイラーでスロー逃げがベストのエピファネイア。ということで内回り芝1400mのフィリーズレビューにあまり向くタイプではないかと。3代母の産駒にジャスタウェイ、5代母の産駒にトーヨーレインボーなども出ているので繁殖に入ってから活躍しそうなタイプとも。想定は角田大河。

 

中山牝馬Sにはルージュエクレールが登録。

23年9月中山芝1600mの秋風Sを勝利して重賞初挑戦の前走G3ターコイズS14着から。前走は最内枠で立ち上がったところでゲートを切られるような形となって終わってしまったので何とも言えませんが、普通にゲートを出て仕切り直しのような再度の重賞出走でどこまでやれるか。想定は先週の騎乗をキャンセルした菅原明良の継続。詳細はわかりませんが乗れるということだと思われます。

 

●4位(4位)ドゥラメンテ(4億4215万5000円)(22勝)

(4億50万4000円)(19勝)

先週は1勝クラス特別など3勝。重賞出走馬のない週間だったのでマズマズといった結果でしょう。

 

ダートOP総武Sのサーマルソアリングは条件レースから連勝中でしたが休み明けで馬体重が4キロとはいえ減っており初の55キロ。3勝クラス特別は牝馬限定戦の勝利で牡馬相手などもあったのでしょうが断然人気で前を捕まえに行く立場から目標になったところもあり差し込まれましたが3/4馬身差2着なので良く走ったかと。2番人気キングストンボーイは後方から5着。先週はステラヴェローチェの復活もありましたがエフフォーリアやシャフリヤールなどの好敵手といった時期もありましたので6歳騸馬ですがダートで地力を見せたOP特別連続入着。

 

今週の重賞登録馬は金鯱賞のシーズンリッチ、ドゥレッツァ、ブレイヴロッカー。

ドゥレッツァは昨年のG1菊花賞でスローを嫌ったというよりもイレて制御が利かないと見たクリストフ・ルメールが大外17番枠から位置を取りに行ったような競馬で日本ダービー勝ち馬の2着タスティエーラに3馬身半差。皐月賞勝ち馬ソールオリエンスを3着に下し未勝利から5連勝でクラシック最終戦の戴冠。そのタスティエーラやソールオリエンスのその後のレースぶりから巷間囁かれるところの現4歳馬のレベル、負担重量59キロの出走と不安も多いのですが現状リードを許している上位種牡馬が好調ということもありリーディング連覇のためにはここから勝って行かないといけないので。ここから天皇賞(春)に向かうようですが距離に関しては条件レースの結果などからも芝2000m前後が向くと思われます。想定はクリストフ・ルメールの継続。乗れていますが依然として本年の重賞未勝利は継続中。

シーズンリッチはG1菊花賞12着から。G1日本ダービーは0秒4差7着とはいえスローで1着~4着まで同タイムと差の付かなかったレース、G2神戸新聞杯も10着と距離短縮で。G3毎日杯を含む全2勝は芝1800mなので、まだ1ハロン長いかも知れませんが前走から成長などもあれば。想定はG3共同通信杯6着時に1度騎乗の吉田隼人。

ブレイヴロッカーはG2京都記念6着から。条件レース連勝から挑んだ前走は相手も強かったのでしょうがもう一つ伸びきれなかった印象。位置を取りに行って粘り込むようなタイプではなく展開の扶助などもほしいところですが開幕週で先行馬に向くような傾向も。中京は3歳未勝利時の1走のみで当時とは馬も違うのでしょうが左回りもこの1走のみなので回りが合わないようなことがなければ。想定はテン乗りの丸山元気。

 

●5位(5位)ハーツクライ(4億2615万4000円)(14勝)

(3億7867万円)(13勝)

先週は未勝利1勝。G3オーシャンS3着バースクライなどで獲得賞金4億円突破。

 

G3オーシャンSのバースクライはG3シルクロードSから巻き返しとなりましたが京都の荒れ馬場が合わなかったようで良馬場ベストも稍重の中山は熟したということに。連対2頭のビッグアーサー産駒に捻じ伏せられたような形でG1高松宮記念に出走しても足りないように思われますが過去10年で良馬場実施は3回、近5年は重か不良(19年重・20年重・21年重・22年重・23年不良)と馬場がとにかく荒れるレースなので向かないでしょう。レース自体も荒れて1番人気の勝利は本年オーシャンSで産駒ワン・ツーの16年ビッグアーサーが最後。本年はプレップで勝利したルガル、トウシンマカオや京都牝馬ステークス2着ナムラクレアなどで堅そうですがそのような傾向なのでどうなるか。

 

今週の重賞登録馬は中山牝馬Sのアレグロモデラート。

前走G3愛知杯はハンデ51キロと好走も現級は3勝クラスの格上挑戦で登録時1/2で出走可能の抽選対象。ハーツコンチェルトの全姉ですが3勝全て右回りなのでこの馬に関しては右回りがダメということもないようです。同日阪神で実施の3勝クラス難波Sにも登録。

 

G2フィリーズレビューには最終世代の登録なし。

19年12番人気1着同着ノーワンで過去1勝。

 

●6位(6位)ドレフォン(3億8182万3000円)(18勝)

(3億7087万3000円)(18勝)

未勝利週でしたが本年ここまではトップ10内で順調に推移していますし、それでいて順位変動なし。そのような週間もあるということで、本年1度だけあった前回未勝利の翌週は5勝と好調だったこともあって今週は巻き返してくれるでしょう。

先週までダートカテゴリーのみのリーディングでしたが先週ダートOP特別など5勝のヘニーヒューズが首位。1位ヘニーヒューズ2億9346万円、2位ドレフォン2億7810万1000円という状況。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

出走馬決定順は不明ですがOP(L)コーラルSに3頭産駒登録。

 

●7位(7位)モーリス(3億2168万5000円)(9勝)

(3億1405万5000円)(9勝)

重賞勝利の翌週は未勝利週。順位変動はありませんでしたが獲得賞金1000万を割り込むというよりは700万程度の加算にとどまる週間。

 

G2弥生賞ディープインパクト記念の2番人気ダノンエアズロックは7着でデビューからの連勝もストップ。キング騎手のコメントでは馬場が敗因ではないとの事で4コーナー手前辺りでギブアップしていたようにも映ったので距離でしょう。前走でG1ホープフルステークス勝利の牝馬レガレイラに先着もスローの東京芝1800mで勝って来ただけなので今回のペースや展開も合わず、馬場も合ってはいなかったかと。元からNHKマイルカップの方が向くような血統で、OP(L)アイビーS勝利時の鞍上ジョアン・モレイラもその時期に来るようなので立て直されてそちらなら。

 

金鯱賞にはノッキングポイントが登録。

前走G1菊花賞15着はそれこそ距離でG1日本ダービー5着もありますがスローの低レベルレースで距離が長いこの馬が5着に来たのもその証左となりそうでG3毎日杯2着、G3新潟記念1着ということからも距離短縮はプラスでしょう。G1大阪杯よりも安田記念の方がより良いようにも思いますが。想定はテン乗りの戸崎圭太。

 

フィリーズレビューにはバウンシーステップが登録。

前走2歳1勝クラスつわぶき賞勝利からの出走。初戦の中京芝1600mは4着、2戦目以降は芝1400mに出走し[2-0-1-0]と掲示板を外していない安定型。3戦目の勝ち上がりですが未勝利勝ちは阪神芝1400m。前走のつわぶき賞は最速上り33秒7を計時して2馬身半差の勝利と良馬場で決め手を生かすタイプ。母バウンシーチューンは11年G2フローラSの勝ち馬でオークスTRの勝ち馬ですがトライアル型と見ればここでも。想定は3戦目まで騎乗し未勝利戦勝利時の菱田裕二に戻る形。

 

●8位(9位)ルーラーシップ(3億751万8000円)(14勝)

(2億8244万6000円)(13勝)

先週は未勝利1勝でしたが獲得賞金3億円突破で順位8位に浮上。

 

G2チューリップ賞の2番人気スティールブルーは10着。輸送や前走で他馬と接触したようなダメージなども影響したのかも知れませんが使われるごとに悪くなるような結果で直線勝ち馬に並ぶこともなく抜きさられやめてしまったのか初の着外は2桁着順に。ガルサブランカにしてもそうですが2歳夏の新潟芝1600mや1800mの新馬戦で速い上りを計時して勝利、これが昨年のリバティアイランドなのでそのイメージに引っ張られすぎて、そのような該当馬を過大評価して来た弊害がここに来て。そのような決め手を発揮していきなり勝ち切った強さがあることも確かなので桜花賞出走は絶望的になりましたがどこかで巻き返しがあっても。

 

金鯱賞にはワイドエンペラーが登録。

登録時点でフルゲート割れとなっており出走可能ですが3勝クラスからの格上挑戦。別定戦の負担重量57キロでこの相手ではさすがに。

 

阪神スプリングジャンプにはエイシンクリックが登録。

1年以上の長期休養明けで出走した22年阪神スプリングジャンプの勝ち馬。レース2勝目の場合は17・19・20年に勝利したオジュウチョウサン以来2頭目。先週に調教助手から転身した障害免許のみの坂口智康騎手がデビューしましたが、こちらは同姓同名の坂口智康厩舎所属馬。

 

●9位(8位)キングカメハメハ(3億688万5000円)(6勝)

(2億9933万9000円)(6勝)

獲得賞金3億円は突破しましたが先週も出走頭数が少なく未勝利週に。G1フェブラリーSペプチドナイルの勝利が効いてランクインもその後は勝ち馬も出ず苦境は変わらず。今週は重賞登録馬にチャンスもありそうなのでその結果次第ではまだ10位以内で推移する可能性も。

 

金鯱賞にはアラタ、ハヤヤッコが登録。

アラタは昨年の3着馬。その次走OP巴賞を勝利とそこまでは良かったのですがG3函館記念以降は相手も強く9・13着。休み明けの前走G3中山金杯13着から昨年はG3中山金杯で勝ち馬と同タイム4着からと2年連続の好走は難しいかと。前走も内枠で敗れていますが枠は内の方が良いでしょう。想定は昨年3着時に1度騎乗の横山典弘。このところ重賞では普通に乗っていますがショック療法的にいつものアレをやって良さそうな気も。

ハヤヤッコはG3中日新聞杯2着から。ここに登録のある勝ち馬ヤマニンサルバムは比較的前目から勝ち切りましたが、前が止まったというよりはスローの差し比べで展開が向いたような面も。

金鯱賞は昨年も8番人気4着とコースも合うようでハンデ58.5キロの前走から57キロの出走。休み明けはあまり良くない成績ですが今回の条件なら後方からやって嵌れば。想定は幸英明の継続で23年4着時の過去2度騎乗。

 

フィリーズレビューは3歳世代がいないので登録なし。

 

中山牝馬Sにはククナ、タガノパッションが登録。

ククナはG3中山金杯2着から。20年G3アルテミスS2着、21年G3シンザン記念4着、G3クイーンC3着。2・3歳時のG3重賞で好走時の勝ち馬ソダシ、ピクシーナイト、アカイトリノムスメは全て後のG1勝ち馬、G1桜花賞・オークスでは勝ち負けとなりませんでしたが6・7着と健闘。その後は条件レースで勝利を重ね昨年G3ハンデ重賞2着2回。芝1800mは未勝利ですがこなせないということもなくノーザン生産の6歳牝馬と引退レースでしょうから最後に重賞制覇があっても。ハンデ55キロ自体は問題ないでしょうが軽量馬も多いのでその組にやられなければ。想定は戸崎圭太の継続。

タガノパッションはG3愛知杯2着から。21年G3スイートピーS勝ち馬で上記ククナと同じ世代のユーバーレーベンが勝利した21年G1オークス4着馬。3歳3月20日に初出走の未勝利戦を3着に落としここから4走してG1オークス好走というのは驚異的でもあったのですが降級した3勝クラスでも勝てず。それでも2・3着の多いようなタイプでG1好走もそれなのかも知れませんが格上挑戦の前走で2着。良くも悪くも相手なりともいえるので入着があってもハンデは2キロ増の53キロ。想定はテン乗りの大野拓弥。

 

●10位(10位)ディープインパクト(3億497万7000円)(8勝)

(2億7468万1000円)(6勝)

先週は特別戦を含む2勝クラス2勝で獲得賞金3億円突破。11位以下勢から差は詰められたもののトップ10内は維持。

 

金鯱賞にはプログノーシス、ヨーホーレイク、レッドジェネシスが登録。

プログノーシスは昨年の勝ち馬、その次走G1QE2C2着。休養明けのG2札幌記念を4馬身差の圧勝。G1天皇賞(秋)3着から前走G1香港Cは勝ち馬から0秒1差5着。明けて6歳ですが数を使われていませんしイクイノックスやロマンチックウォリアーなどに負けていただけのような近走の結果で、昨年勝っている舞台ということからもここは負けられない一戦でしょう。相手と見られるドゥレッツァの負担重量59キロに対し58キロとアドバンテージも。想定の川田将雅は過去3勝、22年2着レイパパレ、23年プログノーシス1着で2年連続連対中。

勝利の場合は03~05年3連覇タップダンスシチー、16・17年連覇ヤマカツエース以来3頭目の2連覇以上馬。タップダンスシチーは5月実施の3連覇、ヤマカツエースは16年12月・17年3月の連覇馬で現行の実施時期に連覇となればプログノーシスが初めて。

ヨーホーレイクは22年1月中京のG2日経新春杯1着以来2年2ヶ月ぶりの出走予定。20年G1ホープフルステークス3着、21年中京芝2000mのG3きさらぎ賞2着馬で休み明けも過去2戦2勝ですが2年以上の長期休養明け、かなり馬体重が増えての出走もコメントされておりさすがに厳しいでしょう。想定はテン乗りの藤岡康太。

レッドジェネシスはヨーホーレイクと同じく友道厩舎の所属馬でしたが転厩初戦の前走ダートOP(L)仁川S15着から中1週。21年G2京都新聞杯を勝利してG2神戸新聞杯で2着、当時の勝ち馬ステラヴェローチェがダート重賞で最下位から前週のOP(L)大阪城Sで復活を遂げましたがこちらも復活とは思えないような近走の成績。想定は角田大和の継続。

 

フィリーズレビューには本年以降3歳世代がいないので登録なし。

 

中山牝馬Sにはグランスラムアスク、フィアスプライド、ホウオウラスカーズが登録。

グランスラムアスクはG3ダイヤモンドS9着から出走。前走は距離も長かったのでしょうが10頭立ての9着。1800mで全4勝と距離自体はベストも左回り平坦新潟の芝1800mで3勝と中山芝1800m適性も疑問。想定は復帰後に先週初勝利の古川奈穂。

フィアスプライドは23年G3ターコイズS勝利から。近走は芝1600mに出走していますが芝1800mの東京・小倉でも勝利しており1ハロン延長を我慢できれば。ハンデ54キロから56キロのトップハンデ、軽量馬が多くそれでやられなければ。想定はクリストフ・ルメールの継続。本年重賞未勝利ですが、ここで勝利して翌日の金鯱賞ドゥレッツァに繋げられれば。

ホウオウラスカーズは3勝クラス幕張S3着からの格上挑戦で登録時唯一の非抽選馬対象。2走前は3勝クラス秋風Sで同じく登録のあるコンクシェルの2着。過去3勝は芝1600mで3歳7月新潟の2勝クラス月岡温泉特別が最後の勝利。

 

金鯱賞プログノーシスがあったので序盤の苦戦もトップ10入りに関してはあまり心配していなかったのですが、中山牝馬Sで重賞連覇の懸かるフィアスプライドも含めチャンス十分の今週は大きな賞金加算がほしいところ。

 

・11位以下種牡馬産駒など

金鯱賞では中京芝2000mの23年G3中日新聞杯勝ち馬イスラボニータ産駒ヤマニンサルバム。

 

フィリーズレビューはG2京王杯2歳S1着、G1阪神ジュベナイルフィリーズ3着スワーヴリチャード産駒コラソンビート。G2チューリップ賞では産駒スウィープフィートが勝利など上昇ムード。所属の加藤士津八厩舎は先週のG2弥生賞ディープインパクト記念をコスモキュランダで勝利し想定の横山武史も代打騎乗のG3オーシャンSをトウシンマカオで本年重賞初制覇。

G3ファンタジーS勝ち馬カルチャーデイは阪神ジュベナイルフィリーズ16着から。前走大敗も重賞勝利の芝1400mに戻って。

OPフェニックス賞勝利のロゴタイプ産駒シカゴスティングはG3ファンタジーS3着後のG1阪神ジュベナイルフィリーズ5着から。G2チューリップ賞勝利のステイブルメイト スウィープフィートとの調教を消化しこちらもTR重賞勝利で続ければ。

1勝クラス春菜賞勝利のオメガウインクはロジャーバローズの産駒。アルアイン産駒の重賞勝利もありましたのでディープインパクト系という括りではロジャーバローズから重賞勝ち馬が出ても。

 

中山牝馬Sはキタサンブラック産駒ラヴェル、ヒップホップソウルの2頭が登録。

キタサンブラックは現在12位で10位ディープインパクトとおよそ2000万円の獲得賞金差。ラヴェルは主戦の坂井瑠星が海外重賞の裁定で騎乗停止期間ということもあるのか横山武史の想定。前走で横山武史騎乗のヒップホップソウルは北村宏司の想定なので今週復帰予定と思われます。

サトノダイヤモンド産駒シンリョクカは近走不振も、リバティアイランドがいずれも勝利した22年G1阪神ジュベナイルフィリーズ2着、22年G1桜花賞5着・G1オークス6着馬。

 

・3歳戦

G2チューリップ賞、G2弥生賞ディープインパクト記念ともに大荒れの結果で本番のG1桜花賞・G1皐月賞と同じコースの実施も近年は直結度も薄れ本年もここから勝ち馬が出るかは懐疑的。

 

チューリップ賞では勝ち馬スウィープフィートのみ、弥生賞ディープインパクト記念は勝ち馬コスモキュランダを評価したいのですが無敗馬ではなくいかにも皐月賞で勝たないタイプの弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬。強いて挙げればデビューからの連対も継続し乱戦でも崩れなかったシンエンペラ。4コーナーでバランスを崩したとのことで前を捉えられず、ゴール前でヨレる悪癖は出しませんでしたが追われてクビの高いフォームなのが気になるところ。最大目標は日本ダービーの気配もありますが海外セール高額取引の矢作厩舎所属馬だけに弱点なども解消して来るでしょう。

 

他では上記キズナ産駒ジュンヴァンケット。

先週勝利の3歳馬で最も注目したいのはこの馬。

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 7億1071万6000円

2位キングカメハメハ 4億5565万円

3位マンハッタンカフェ 4億4321万2000円

4位シンボリクリスエス 3億9007万1000円

5位アグネスタキオン 3億2430万8000円

6位クロフネ 3億1006万5000円

7位ハーツクライ 2億7846万5000円

8位スペシャルウィーク 2億7576万8000円

9位フジキセキ 2億2219万6000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 7億8779万2000円

2位キングカメハメハ 5億2392万5000円

3位マンハッタンカフェ 4億5602万4000円

4位シンボリクリスエス 4億2172万1000円

5位クロフネ 3億4861万5000円

6位アグネスタキオン 3億3956万8000円

7位スペシャルウィーク 3億3794万5000円

8位ハーツクライ 3億3215万8000円

9位フジキセキ 2億7243万2000円

10位エンパイアメーカー 2億4634万5000円

 

首位ディープインパクトはOP(L)大阪城Sステラヴェローチェなど3勝。G2弥生賞ディープインパクト記念では11頭立て11番人気エコロレイズが4着などの入着もあり首位独走は変わらず。

2位キングカメハメハは2勝クラス特別など4勝。G2チューリップ賞では1番人気タガノエルピーダ4着でG1桜花賞の優先出走権は逃したもののこれらの入着などもあって獲得賞金5億円突破。

3位マンハッタンカフェは未勝利1勝。G2チューリップ賞では15番人気ハワイアンティアレが3着とこちらはG1桜花賞の優先出走権を獲得。

4位シンボリクリスエスは1勝クラスなど3勝。獲得賞金4億円突破。

5位にクロフネ。2勝クラスなど3勝で前回6位からトップ5内に再浮上。5位クロフネから8位ハーツクライまでは1600万円以内の獲得賞金差に収まる接戦。

 

・弥生賞ディープインパクト記念

父アルアインのコスモキュランダが勝利。母の父サザンイメージは52位。

母の父サザンイメージは2度目の中央重賞出走で重賞初制覇。

過去重賞成績は23年G2京都2歳Sコスモキュランダ8着。

中央重賞出走馬はコスモキュランダのみ、本年中央出走馬もコスモキュランダのみ。産駒は過去2頭中央出走で未勝利。

競走馬時代は04年サンタアニタハンデキャップなど米G1レース3勝、ヘイローズイメージ経由ヘイルトゥリーズン系種牡馬。半弟に07年G3CBC賞のブラックバースピン。主な海外調教産駒に11年豪G1コーフィールドCなど重賞4勝サザンスピード(コスモキュランダの母)。

 

・チューリップ賞

父スワーヴリチャードのスウィープフィートが勝利。母の父ディープスカイは38位。

母の父ディープスカイは6度目の重賞出走で重賞初制覇。

過去重賞最高着順は23年G1阪神ジュベナイルフィリーズ スウィープフィート7着。

 

・オーシャンS

父ビッグアーサーのトウシンマカオが勝利。母の父スペシャルウィークは7位。

母の父スペシャルウィークはG2中山記念マテンロウスカイから2週連続重賞制覇の本年重賞2勝、通算42勝

オーシャンSは初制覇

2週連続重賞制覇は22年G3京都2歳Sグリューネグリーン・G3京阪杯トウシンマカオ、G1チャンピオンズカップ ジュンライトボルト以来(22年11月26日G3京都2歳Sグリューネグリーン・11月27日京阪杯トウシンマカオで土日重賞制覇、翌週12月4日G1チャンピオンズカップ ジュンライトボルトで勝利)。