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二世帯住宅でよくあるキッチン問題
今日はちょっとだけ
昔の話をさせてください
僕のいとこが
二世帯住宅を建てたんですが
そのときのことが
今でも忘れられません
「お互い気を使わなくていいように」
そんな理由で完全分離型にしたそうです
玄関も別
お風呂も別
もちろんキッチンも別々です
最初はうまくいっていたそうです
お母さんは1階のキッチン
いとこ夫婦は2階のキッチン
それぞれ自分のペースで
料理や家事ができて
とても快適だったと言います
でも暮らし始めて半年後
ある変化が出てきたそうです
「なんか、2階のキッチン…
使わなくなっちゃったんだよね」
いとこがぽつりとこぼしたその言葉に
僕は驚きました
理由を聞くと
結局、夕飯の時間になると
自然と1階の母親のキッチンに
みんな集まるようになっていたそうです
お母さんが作るご飯の匂いに誘われて
子どもたちも2階から降りてくる
一緒に食べるなら
いっそ手伝おうかと
奥さんも下のキッチンに立つようになり
気がつけば
2階のキッチンは物置と化していました
「最初は張り切って設計したんだけどね」
そう笑っていましたが
正直、ちょっと寂しそうにも見えました
ただそれには理由もありました
2階のキッチンは
コンパクトにまとめてあって
冷蔵庫も小型
IHも2口だけだったそうです
当時の彼らは
将来子どもが巣立ったあとの
ミニマルな暮らしも見据えて
必要最低限の機能にしたんです
でも現実には
大家族の生活の流れにのまれて
1階のキッチンが自然と中心になった
いとこは言いました
「キッチンって
作ればいいってもんじゃないね」
空間として使われるには
機能だけじゃなく
家族の動きと合っていることが
大事なんだと思う
奥さんも
「お義母さんがキッチンにいると
どうしても一緒に動くことになる」
と言っていたそうです
じゃあ完全に
共用にすればよかったのか
というと
それもまた難しい話です
別々にしたからこそ
互いの時間を守れて
気を使わずに済む面もあったからです
それに
料理のスタイルも違うそうで
使いたい調味料や器具の場所も
全然違うんだとか
「ただ、今なら思う
もう少し話し合って
本当に必要な使い方を
想像しておけばよかったって」
いとこがそう言うのを聞いて
僕もふと思いました
キッチンって
家の中で一番
人の性格が出る場所かもしれない
こだわりたい部分も多いし
誰かと共有するって
本当に難しい
でもそれがうまくいったときの
一体感もまた
格別なんだろうなと思います
二世帯住宅のキッチン問題って
単に「一つか二つか」じゃなくて
生活の重なり方に
どう向き合うかってことなんだなと
もし今後
僕が二世帯住宅を考えるなら
まずは一緒に料理をしてみるかも
一週間だけでも
お互いの動き方や
ペースを知るために
そんな小さなシミュレーションで
大きな失敗が減るかもしれません
家づくりは想像力と対話力
これはどんな家でも同じですね
みなさんは
キッチンを誰かと共有するとき
どんな工夫をしていますか
よければコメントで
教えてくださいね
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