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廊下のない間取り、実際どうなの？
家づくりの打ち合わせが
いよいよ本格的に始まった頃
設計士さんがふと口にした
「廊下、なくしてみますか」
最初は
なんの冗談かと思った
廊下がない家なんて
想像したこともなかった
でも図面を見せられて
なるほどと思った
たとえば
玄関を開けたらすぐLDK
そのLDKから
すべての部屋にアクセスできる
つまり各部屋が
リビングと直結している構造
動線はシンプルになるし
空間も無駄がない
これが「廊下のない間取り」かと
妙に納得した記憶がある
でもそのときは
「やっぱりちょっと落ち着かないかな」
と感じて
結局廊下ありの間取りにした
あれから2年
仕事の関係で
中古住宅のリノベをした知人宅に
お邪魔する機会があった
リビングに通されて
ふと気づいた
「あれ、廊下がない？」
その家はまさに
リビング中心の構成だった
LDKの奥に子ども部屋
その隣に寝室
そして水回りもリビングのすぐ隣
動線がすべて
リビングを中心に結ばれていた
「最初はどうかなと思ったけど
慣れるとこれがすごく便利」
と彼は言った
廊下がない分
部屋同士のつながりが近い
子どもがどこにいても
声が届くし
移動も一瞬
「掃除が楽になったのもあるよ」
たしかに廊下がなければ
床掃除の手間も減る
その分
部屋が広く使えるとも言っていた
「でもやっぱり
来客時にちょっとだけ気を遣うかな」
玄関からLDKが見える構造だから
生活感はどうしても出やすい
そう話しながらも
彼は満足そうだった
「うちは家族みんなが
顔を合わせる機会が増えた気がする」
確かに
リビング中心だと
自然と家族が集まる
すれ違うだけだった朝も
「おはよう」が増えるかもしれない
それを聞いて
あのときの選択を
少し考え直してしまった
廊下という空間を
当然のように残していたけれど
その分
何かを削っていたのかもしれない
「廊下がないことで
暮らしはもっと近くなる」
その言葉が
やけに印象に残った日だった
もちろん
どんな間取りにも
合う合わないがある
でも
廊下をなくすという発想が
ここまで生活を変えるとは思わなかった
次にもし家を建てるなら
廊下のない間取りも
候補にしてみたい
そんな風に感じた体験だった
みなさんなら
廊下のない家
どう思いますか？
コメントで
ぜひ聞かせてください
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