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窓の位置で後悔した体験談から学ぶ
家を建てて一年半が経つ
ふとした瞬間に思い出すのは
「やっぱりあの窓の位置はなかったなあ」
という後悔だ
35歳で家を建てた
それなりに調べて
間取りにも時間をかけた
モデルハウスも何件も見た
それでも
完璧とはいかなかった
後悔しているのは
リビングの窓の位置だ
南側に大きな掃き出し窓
そこまではよかった
問題はその横に設けた
細長い縦すべり窓だった
設計のときは
「光を取り入れたい」
「風通しもよくしたい」
そんな思いで追加した
だが
実際に暮らしてみると
そこからの光は
午後になると
テレビの画面にモロに当たる
ソファに座っても
眩しくて目を細める時間が増えた
ロールカーテンをつけてみたけれど
今度は光が入らず
部屋が暗く感じるようになった
さらに困ったのは
その窓の先が隣家の壁だったこと
開けても景色は望めず
風通しもほとんどなかった
結局
あの窓は「開けない窓」になった
窓をつけたときの自分に
「そこ本当に必要か」
と問いかけたい
一方で
北側にある小さな窓は
正直、当時は目立たなかった
でも今では
朝の柔らかい光を入れてくれる
お気に入りの窓だ
窓は数ではなく
場所と目的だと思う
「なんとなく明るくなりそう」
「オシャレに見えるから」
そんな理由だけで窓を選ぶと
きっと後悔する
光の入り方
風の通り道
隣家との距離
家具の配置
もっと細かく
リアルに暮らしを想像していれば
違った選択ができたかもしれない
友人のヨシダ君も
最近家を建てた
彼は窓の位置に
すごくこだわっていた
「日差しは欲しいけど
テレビが見にくいのは嫌だ」
そんな考えのもと
テレビの背面を窓なしの壁にした
代わりに
天井近くに高窓を設けて
採光だけを確保したという
それが実に快適らしい
実物を見せてもらったが
部屋は明るくて
でも眩しさはなく
テレビも見やすかった
「前に友達が
窓で後悔したって聞いたから」
とヨシダ君が笑っていた
あの話をしたのは自分だ
誰かの失敗が
誰かの成功につながるなら
それもいいかもしれない
今からでも遅くはない
我が家も
今度リフォームをするときは
あの窓をなくすか
位置を変えたいと思っている
家づくりは難しい
でもだからこそ
一つひとつの選択に
意味があると思う
窓の位置ひとつで
暮らしやすさは
まるで変わる
これから家を建てる方には
ぜひ「窓の先」まで
想像してほしい
ただ明るければいいわけじゃない
ただ風が抜ければいいわけでもない
「この窓のある暮らし」を
じっくり思い描いてから
選んでほしい
それが
後悔しない家づくりの
第一歩だと
今なら胸を張って言える
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