こんにちは

11月になり、ニューヨークはすっかり冬の陽気

空気もカラカラなので風邪を引かないよう注意ですね。
ハロウィンは終わりましたが、お家飾りはまだハロウィンを引きずっているお家が多く、
そんなにすぐにはクリスマスに切り替わらないんだなと思いました(片付けるの大変そうだしね)。
火曜日にニューヨーク市長選があり、なぜか全校休校だったのですが、
新しくニューヨーク市長になったマムダニさん、ウガンダ出身インド系イスラム教徒っていう、
色々イレギュラーな経歴の持ち主みたいで、これからどうなるか楽しみですね。
日本も高市さんが初の女性首相になって新しい風が吹いていると思いますが、
ニューヨークも物価高でみんな大変だから、変化を求めているのかもしれません。
さて、水曜日、
辻井伸行さんのピアノリサイタルを聴きにカーネギーホールに行ってきました

夏にもカーネギーホールにオーケストラのコンサートを聴きに行ったんですけど
やっぱりクラシックっていいわあ

と思ったし、何よりカーネギーホールの雰囲気がすごく素敵で、何か機会があればまた行きたい!!と思っていたのです。
夫も娘もクラシックに興味ないから、一人で行くことにしました。
私は小さい頃から13年間バイオリンを習っていたので、バイオリンはそれなりに弾けるのですが、
ピアノは全然弾けないので何かピアノに対する憧れもあって、ピアノ曲がすごく好きなのです。
先日ショパンコンクールがあったからYouTubeでたくさん聴きましたし、
そうじゃなくてもピアノ系YouTuberがJ-POPをピアノアレンジして演奏している動画も結構好きでよく聴きます。
「のだめカンタービレ」は漫画もドラマも映画もめちゃめちゃハマって、サントラCDも買って聴いていました。
でも弾けないから、細かい技術的なこととか曲の解釈とかは全然詳しくありません。
実は私の実家にアップライトピアノがあるのですが、家族の誰もピアノを弾けません笑
私の母が中学生の時、「ピアノ習いたいから買って!!」と言って父親(私の祖父)に買ってもらったものらしいのですが、
結局長続きせず長くインテリアとして実家に飾ってあるのです笑
今考えてみたら、買ってと言って本物のピアノを買ってもらえるなんて、うちの母結構お嬢様じゃない?
もしかしたら買ってもらっといてろくに弾けるようにならなかった罪悪感から、売ることもできず飾ってあるのかも知れない。
兄が小学生の時ピアノを習ったことがあったけど、2年で辞めてしまいました(男子あるある笑)。
そしてなぜ母は私に、ピアノではなくバイオリンを習わせたのだろう。
始めたのが4歳だったので、当時どういう思いだったかはわかりませんが、
バイオリンだったから13年も続いたんだなと思うし、私の人生でバイオリンに関しては思い残すことがないくらい満足しているのです。
母に感謝ですね。
多分バイオリンは、みんなで一緒に弾けるから続けられたんじゃないかな。
同じバイオリン教室のみんなで合奏する機会が結構あったし、
中学からはオーケストラ(っぽい)部に入って、楽しく活動できたので。
バイオリンが弾けてもピアノは全然別物なので、何一つ弾けるようにはなりませんでした。
才能がないんだね笑
前置きが長くなりましたが、そんなわけでピアノ弾ける人って本当に素敵。憧れる

で、その日は珍しく忙しい日で、午前中ESLがあり、そのあとクラスで一緒の方々からランチに誘われていたので行ってきました

ESLで一緒の方はほぼ駐在妻の日本人です。
うちが一番子どもが大きいみたいで、上の子が大学(院)生で日本にいるって言ったらびっくりされました。
ママ友と言っても、駐在妻ってカテゴリーという共通するものがあるせいか、
話す時そんなに気を遣わなくていい感じがして、すごく話しやすいのです

お店も近くの普通のピザ屋さんで、全然かしこまらなくていい雰囲気でした。
駐在妻ってもっとセレブなイメージだったから付き合いにくいのかなぁと思っていたけど、
全ー然そんなことなくて、本当に皆さん気さくでいい方ばかりだなあと思いました。
そして皆さん真面目に英語力が伸びない悩みを抱えていらしたので、
私だけじゃないと安心しました笑
子どもが大きくなればなるほど、現地の子との交流が少なくなるみたいなので、
短期間に伸びるのは難しいのかもねー

でもそんな共通の悩みとか、情報交換とかできて楽しかったので、
またちょこちょこお茶したりできたらいいなと思いました。
その日は娘がバイオロジーの補習で居残りしてスクールバスに乗れないため、
車で迎えに行って、帰ったら急いで夕飯を作り、ササッと食べてからカーネギーホールへと向かいました。
ニューヨークに来てから一人でコンサートに行くのは初めてです。
カーネギーホールへはハイブランドのビルの立ち並ぶ5thアベニューを通って行くので、
すごく安全だし夜も人通りが多く一人で歩いていても問題ありません。
席は3階?のドレスサークルで、一番安くて40ドルくらい。
辻井さんは日本人だから、お客さんも日本人が多いのかなと思いましたが、
ほぼ満席で大半は日本人ではないように思われました(私の隣の席の人ロシア語?みたいだった)。
ピアノに詳しくはないけど、辻井さんのように視覚情報がない状態で音楽を吸収し、それをピアノで表現している方というのは、
常人には図り知れぬ感性的なものがあるのでは、それを少しでも共鳴できたら、という思いで聴きに来たのですが、
ほんとーうに素晴らしかった

感動して泣きそうでした

辻井さん、舞台袖からピアノまで歩くのにサポートの方がついているんですけど、
ピアノ前に座った瞬間から体が楽器と一体となったような、
手で弾いているのではなく魂で音楽を奏でているような感覚がしました。
プログラムはベートーヴェンのピアノソナタ「熱情」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形組曲」などなど。
アンコールは4曲もやってくれました
皆さんスタンディングオベーションで拍手と歓声がやまない感じでした。
いやあ、本当に来て良かった〜
余韻に浸りながらグランドセントラル駅まで歩いていたら、家までの電車を逃してしまい(事前に調べとけや)次の電車まで50分くらい待つことになりましたが、
仕事帰りの夫が一緒に帰ろうと駅で待っていてくれたので、
ふたりで駅ナカにあるSHAKE SHACKで時間を潰していると、隣に座っていた若者に
「ノブユキさんのコンサート行かれましたか?」
と結構流暢な日本語で話しかけられました
その若者はアメリカ人で日本に留学経験があり、また仕事で日本に行きたいので日本語と資格の勉強をしているのだという。
「目が不自由なのに素晴らしいなと思って」と話し、私が英語で彼が日本語で答えるという、不思議な会話をしました。
アジア系の女性と一緒に来ていて、「3回デートしたら告白するんですよね、日本人は」
と言うので面白かったです笑(誰が教えたんだろう)
我々が日本人だと思って話しかけてくれる人は、日本に興味があったり好感を持っている人なんだなあと思うし、
すごく好青年だったので思いがけず話ができて嬉しかったです
ニューヨークではいろんな出会いがあって楽しいですね。
夜はライトアップされているヴィトンのビル
では、また〜