彼の声 2024.8.7 「日本システムの機能」 | 彼の声

彼の声 2024.8.7 「日本システムの機能」

voice-164

 日銀が金利をわずかに上げたぐらいで日本
が滅びるとは思わないが、そういうことを言
う人がまともなのかというと、世の中にはそ
ういうことを言わざるを得ない立場というの

がありそうで、そんなことを言っている人の

立場というのがそうなのかというと、その種

の人たちがそういう立場を作り上げて、その

立場を死守したいから、今ここで日銀が金利

を上げたら日本が滅びると言わざるを得なく

なっていると解釈しておくのが無難なところ

かも知れないが、それとは少しずれるわけで

もないが、山本太郎がここ数年で作り上げて

きた立場というのが、消費税が日本を滅ぼす

という主張を成り立たせる立場なのかも知れ

ないし、そういう主張が正しいように思わせ

るデータや理屈を使ってそういうことを言っ

ているわけだが、日銀が金利上げたら日本が

滅びるとか消費税が日本を滅ぼすとか、その

種の主張の利点や欠点は何かと考えたいわけ

ではないものの、滅びるとか滅ぼす対象とな

る日本とは何かと考えたいわけでもなければ、
そういうことをまともそうな人に言わせるシ
ステムが作動しているような気がするわけで、
それをシステムと呼ぶのも制度だと見なすの
も、そう考えると頭がこんがらがってくるよ
うな気がしてしまい、ちょっと物事をひねっ
て考え過ぎな感じもしないではないが、さら
にひねったことを述べるなら、例えば日本と
いう言葉の代わりに世界という言葉を入れて
みると、日銀が金利を上げると世界が滅びる
とか、消費税が世界を滅ぼすとか、そんなの
はどう考えてもおかしいと思うはずだが、そ
の対象が世界になってしまうと明らかにおか
しいのに、それを日本に限定するともっとも
らしく感じられる何かがありそうで、その何
かがそれをもっともらしく感じさせるシステ
ムとか制度とかだと断定できるかというと、
果たしてそれがどんなシステムであり制度な
のかということに関して、それをもっともら
しく説明できるかにかかってきたそうだが、
どうもうまくは説明できないような気がする
から、いい加減でインチキ臭い話の内容にな
ってしまうかも知れないが、まずはシステム
と制度のどちらを使った方がしっくりくるか
というと、それに日本という言葉を当てはめ
てみるとシステムの方がしっくりきそうで、
では日本システムと世界システムの違いは何
かと問うなら、一つの国家に限定されるか否
かにかかってきそうだが、アメリカのFRB
が金利を上げたり下げたりすると、日銀とは
違って、それが世界金融システムに少なから
ず影響を及ぼすのに、日銀が金利を上げたり
下げたりするだけでは、世界金融システムは
びくともしないように思われるということが、
日本とアメリカの国力の違いだと説明できそ
うで、それが円とドルが世界システムへと及
ぼす影響力の強さにも表れてきそうだが、少
なくとも投機筋から円売りを仕掛けられて、
円安に歯止めがかからなくなってきたから日
銀が金利を上げざるを得なくなったという背
景がもっともらしく説明されているのだから、
そういうことを考慮に入れるなら、日銀が金
利を上げたら日本が滅びるのではなく、この
ままでは円安に歯止めがかからなくなるから
金利を上げざるを得なくなったと解釈するの
が自然だが、結果的に株の暴落を招いたと判
断するなら、そら見たことかと日銀が金利を
上げたのを非難できるわけだから、それが時
宜を捉えた非難の仕方にふさわしいかという
と、そういうレベルではそう思うにしても、
もっと長い目で見れば、この辺で株を暴落さ
せておいた方が何かと都合が良さそうにも思
われて、それが何の都合なのかが今ひとつわ
かりかねるにしても、よくわからないことに
関してはあまり勝手な臆見に基づいて判断し
ない方が良さそうだが、そんな思考を成立さ
せる世界では通用しないローカルな日本シス
テムとは何なのかというと、日本だけで通用
する日本特有の思考や思想をもたらすシステ
ムには違いないわけだが、そういったシステ
ムの信奉者が、それを世界でも通用させたい
のかというと、日本の工業技術やスポーツ選
手などが世界で通用した際には、それが世界
で通用したように主張したいのだろうが、ま
たそれに対していちゃもんをつけてくる人や
勢力などに対しては反日というレッテルを貼
って排除するのかも知れないし、反日という
レッテルを貼ることも日本システムの機能に
含まれてくるのかも知れず、そういうのはシ
ステム全般から見れば枝葉末節な部類に入り
そうだが、ではシステムの主要な部分では何
が機能しているのかといえば、日本そのもの
を否定的に見るように仕向けていて、しかも
否定的に見た者を排除するように仕向けてい
るから、それが二重の罠なのかも知れず、罠
にかからないようにするには、日本の現状を
否定的に見ている者の主張には賛同しないよ
うにしなければならず、それを支持したりそ
れに賛同したりすると、反日のレッテルを貼
られて排除の対象となってしまうから用心す
る必要があるわけで、そういう意味では日銀
が金利を上げたら日本が滅びるとか、消費税
が日本を滅ぼすとかいう主張が、日本の現状
を否定的に見ているのだから、そんな主張を
支持したりそれに賛同してしまうと、反日の
レッテルを貼られて排除の対象となってしま
うのかというと、なぜかそうではなく、そこ
でも微妙なさじ加減から注意深く成り行きを
見守る必要があるかも知れないから油断がな
らないわけで、そういう主張を支持したりそ
れに賛同するような人にも日本システムの中
で機能している人たちが含まれていて、そこ
で機能している微妙なさじ加減に気づかない
と、日本システムによって騙されてしまうわ
けではないにしても、何か見当外れな方面へ
と誘導されてしまうわけで、そこで機能して
いる人たちが実際に何をやっているのかとい
うと、従来からある紋切り型の体制批判とは
違うと共に、従来からある反体制批判も批判
しているわけで、そこが微妙にずれてくると
ころであり、体制も批判するし反体制も批判
するから、どちらにも属さない第三勢力だと
認識してしまうとそれが勘違いのもととなっ
てしまうから、そこでも用心しなければらな
いわけだが、結果的に何を利するようなこと
になっているのかをよく考えてみる必要があ
るわけだが、それが日本システムとして世界
の中で特有の機能を果たしているのではない
か。

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