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2006-11-03 06:21:06

本当にやりたい事って何なの?

テーマ:ブログ
 おはようございます。これから地方出張なので朝イチでこの文章を

書いています。今日から3連休ですね。天気も比較的、良さそうな

ので、楽しい休日になるといいですね。今から、14ー5年前、

高校の修学旅行で、板門店に行きました。当時は、何だか恐い所と

いうイメージしかなかったのですが、今から思えば、かなり

ストイックな修学旅行だったと思います。

 ちなみに翌年からオーストラリアに変更になりました(笑)












「現実逃避って言うんだよ、お前みたいな奴のことを」

 その晩、これと同じようなことがわが家でも繰り返された。

「残念だったな」

 いつもはビールジョッキ片手に頬を赤らめながら陽気なお父さんも、

苦そうにジョッキのビールを呷りながらこれしか言葉が出て来ない。

「まあ、でも気持ちを切り替えて頑張りなさいね。じゃあ、早速予備校
の準備に入らなきゃね。そう言えば、予備校のパンフレットが届いてた
わ。万が一と思ってね、ちゃんと取っておいたの」
 
 意外にこういう状況に強いのは女性の方なのかも知れない。お母さん

はいつもと何ら変わった様子もなくてきぱきと食事の世話をしていた。

「お父さんとお母さんに話があるんだ」

 ボクは心の動揺を押し隠し静かに言った。

 もしかしたらこうやって自分の本心を両親に打ち明けるのは初めてか

も知れない。テーブルの下で組んだ両手からじわっと汗が滲み出た。

「うん、何だ」

 お父さんはジョッキの中のビールを一気に飲み干し、威厳たっぷりに

問い返した。

 お母さんはそんな場の空気をさりげなく察し、三人分のお茶をテーブ

ルへと運び静かに席についた。

「オレ、もう、受験やめる」

 二人とも予想すらしなかったボクの告白に表情が凍りついた。

 お父さんはゆっくりとお茶を啜り、しっかりと腕を組んで、みるみる

険しい表情へと変わってゆく、お母さんはそんなお父さんからの一言を

じっと待っている。

「で、どうするつもりなんだ」

 絞り出すように発せられた言葉にはお父さんの深い失望がはっきりと

込められていた。

「自分の本当にやりたいことをやる」

 言葉よりも、お母さんの制する手よりも先に大きな手がボクの顔面に

直撃した。

「甘ったれるんじゃないぞ。一回受験に失敗したぐらいで」

「お父さん、ちゃんとこの子の話を聞いてあげて」

 お母さんはそう言ってお父さんの怒りを鎮め、ボクの方を向くと努め

て落ち着いた口調で言った。

「本当にやりたい事って何なの?」
2006-11-02 13:47:36

そう少なくともあの瞬間までは

テーマ:ブログ
  みなさん、応援メールありがとう。

 かっこわるーい『ボク』をお願い、というメッセージ、GOODです。

 かっこよく生きたくて、いつも光りに向って飛び込こんでゆく。

 扉を開けたら、超しょんぼりの現実  

 ずっこける、挫折する、頭を打つ、そしてへこむ。

 痛いよ、あの感覚。

 でもそれをやめたら人生、つまんないよね。

      

                          PEACE  

  
 









 そう少なくともあの瞬間までは。
 
 199975 ヤマナカ コウヘイ
 200001 タナカ ミツル
 200022 クリハラ コウジ
 200055 ハシグチ ケイコ
 
 ボクは一瞬自分の目を疑い、ボクに限ってこんな事があるはずがない

と憤りすら感じた。
 
 正月早々に実施された大手予備校が主催する全国模擬試験では第一志

望から第三志望まで全て合格確実と言われるA判定だった。それが第一

志望の大学に蹴られ、第二志望の大学にも蹴られ、地球が逆回転しても

落ちるはずなどない絶対確実の滑り止めとして受験した大学の合格掲示

板にも自分の名前を見つけることができなかった。

「すいません、今回、受験をした者なんですけど、一度、確認をお願い
したいのですが」

 ボクは半べそをかきながら、決死の思いで訴えた。

 すると四角い銀縁メガネをかけた少しくたびれた五十代の事務員の男

性は、あからさまに怪訝な表情を浮かべこう言った。

「確認って何。掲示板に示してある通りだけど」

「試験もちゃんとできてるはずなんで、もう一度、確認して下さい」

「確認ってね。こちらとしては厳正な審査の結果、合否判定を行ってる
わけで、掲示板に示してある通りなの。分かる? もうー、全く、しょ
うがないな、確認したところで結果は変わらないよ、それで、君の受験
番号は、えーっと、じゃ、この紙にでも…」

 事務員の男性がめんどくさそうに何かのメモの切れ端とボールペンを

用意する仕種を見せたところでボクは涙をこらえきれなくなって、事務

室を飛び出した。

 それは、それまでピーンと張り詰めていたピアノ線がいともあっけな

く切れた瞬間だった。


「そうか、ダメだったか。これはこれでしょうがない。Yゼミナールと
K塾から授業料全額免除の認定証が届いてるぞ。まあ、どちらもそんな
に大差はないと思うけど、おい、話しを聞いてるのか!」

「先生、ボク、もう大学受験やめようと思ってるんです」

「はあ、お前、何を言ってるんだ?」

「三年間、現役合格のために頑張ってきたんですけど、それがダメだっ
て分かった今、敷かれたレールの上をがむしゃらに走るだけの人生はも
う終わりにしたいんです」

「はあ? 両親はそれを許したのか?」

「これはあくまでも自分自身の問題です。すいません失礼します」

「おおお、おい、ちょっと待て」

 ボクは毛むくじゃらの無骨な手を振りきり、なおも掴み掛かる大人の

体を大きく弾き飛ばした。

 この三年間、現役合格のための効率的な勉強法と志望校の入試状況し

か会話したことのなかった大人は軽蔑の眼差しでボクを見つめ、吐き捨

てるように言った。

「現実逃避って言うんだよ、お前みたいな奴のことを」

                      
2006-11-01 00:00:00

ピースマン初登場!

テーマ:ブログ
みなさん、こんにちは。今日から、初めての小説『ピースマン』を公開

します。ピースマンを世に出すのは、嬉しいような恐いようなドキドキ

ですが、楽しんで読んでもらえれば何よりです。最後までお見逃しなく

                           PEACE


   Ⅰ  いつかはきっと…

 AM11:55。枕元の時計が今のボクの全てを物語っていた。

 昨夜もなかなか寝付くことができなかった。
 
不眠症ってベッドに就いてから二時間以内に眠りに入ることができない

ことを言うんだって、という事はこのボクは立派な不眠症患者だ。

ただ医者にそう宣告されたわけでもないし、睡眠薬を飲んでいるわけで

もないから、自分では病人だとは思っていない。

 ベッドの中で考える事はいつも同じ、

自分は何がやりたいのか? 

人生の目標は? 

人は死んだらどうなるのか? 

自分はこのまま一生うだつの上がらないまま終わってしまうのか?
 
それまで影をひそめていた人生のブラックホールは深夜12時の時計の

鐘とともに徐々にその姿を現し始め、真夜中には完全にボクを支配する。

そして夜が白みはじめる朝方、それは何の跡形もなくどこかへと消え去り、

ようやくそこから解放されたボクはくたくたになった脳を休めるべく死ん

だように眠る。

 こんな状態がもう一年以上も続いていた。

 ボクはかつてエリート予備軍の一員だった。学校の先生の指示通りに勉

強をして、親に勧められた塾の先生の指示通りに勉強したら、気がつけば

有名進学校といわれる学校の生徒になっていた。確かにエリートと呼ばれ

ていた自分も悪くなかった。毎朝の通学電車では毎日がお祭みたいにはし

ゃいでいる同年代のコギャルに無関心を装って単語帳を開き、降車駅によ

って明確に区別されているエリート意識に塗り固められた灰色のオーラを

発する行儀のいい蟻の行列の中へ自分も加わる。

 その蟻達には与えられた大きな使命がある。
 
 じゃーん、一流大学現役合格。
 
 蟻達は使命に忠実だ。

 仲間よりも使命、

 恋よりも使命、

 遊びよりも使命、

 スポーツよりも使命、

 下手すれば神様より使命かも。
 
 そんな中、ボクは貴重な青春の三年間を同じ蟻の一員として過ごして

いた。
 
 疑問なんて持つ余裕すらなかった。少しでも勉強の手を休めればその

蟻の行列からはぐれてしまう、だから寝ても醒めても勉強するしかなか

った。それでも両親はボクがその蟻の一員であることにすごく満足して

いる様子だったし、何よりボク自身、同年代の連中に比べて自分が蟻の

一員であることに絶対的な優越感を持っていた。

 今に見てろよ、現役で志望校に合格して、晴れて一流大学に進み、

そこまで行けば人生は勝ったも同然、自動的に一流企業へと進み、

安泰の人生! とまあこんなはずだった。

 そう少なくともあの瞬間までは。
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