1/25【東京】体験型事業報告会を開催しました | ブログ版PB通信

1/25【東京】体験型事業報告会を開催しました

今回は1月に東京で行われた体験型事業報告会について紹介させていただきますニコニコ

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2014年に入ってから1か月が経とうとしていたころ、パレスチナから東京にゲストがやって来ました。


PBのパレスチナ支援事業の現地スタッフ(現地協力団体のYes Theatreでのワークショップの先生であり、俳優)であるイハッブ・ザハダァです。

今回は国際演劇協会(ITI)日本センター様の主催するイベント http://iti-japan.or.jp/conflict/ )にて招聘されましたが、この機会にPBのスタッフとして、現地での報告会を実施してもらうことになりました。

そうして、125日(土)東京・早稲田のフェニックスラウンジにて、パレスチナで実際に行っているロールプレイングと即興ワークショップを日本の方々に体験していただく、体験型事業報告会を実施しました。計21名の方にご参加いただき、楽しい午後のひとときとなりました。また、本イベントには駐日パレスチナ常駐総代表部一等書記官のイヤード・アルヒンディ氏もお越し下さいました。

ここでは、当日のワークショップで行ったアクティビティの内容をいくつかご紹介します。



手始めの自己紹介は色々なタイプのものを行いました。相手と名前を交換していく自己紹介、普段出さないような声や普段しないような動作をしつつ、円の中央で自分の名前を叫ぶ自己紹介です。

これは先生が生徒の名前を覚える、また生徒同士が名前を覚える時に非常に効果的なやり方であるとイハッブから一言。




ロールプレイングのワークでは一見簡単そうに見えて実は難しいワークをしました。

もし、自分が妊婦さんだったら、小人だったら、老人だったら…

どのように歩き、どんな声を出しますか?というものでした。

例えば老人であればもちろん歩くスピードはゆっくり、腰を曲げて歩く為に目線も下がります。この歩き方がどれほど辛いものか、実際に演じてみて初めて分かります。それを通して人の気持ちを理解できる人になってほしいというイハッブの思いも込められていたワークでした。




そして次は泣く、喜ぶ、怒る、の3つの感情を表現するワークでした。

参加者の方々の表現力は素晴らしいもので、イハッブの表情もほころんでいました。この3つの感情は日常生活で私たちが表現しているものなのですが、いざ意識してやってみるとその感情がどんな特性を持っていたか、どのように表現すれば良いか分からなくなることもあります。もちろん相手に分かるように演じるには多少大げさに動作しなくてはなりません。実際にパレスチナの子ども達がこのワークをする際にこの大げさに動作をすることこそ、ストレス下にある子ども達の心理療法に繋がります。




2時間の報告会は瞬く間に終了の時間となりました。


ワークショップ後に質問タイムは設けてありましたが、報告会修了後もイハッブへ直々に質問をされている参加者の方々の熱い姿が見られました。この報告会を通じて、パレスチナ情勢についてあらかじめ知識がある方は今回の演劇を用いたワークショップについて、一方で演劇の知識や経験がある方はパレスチナ情勢について関心を抱いていただけました。二つの異なる分野を橋渡しする素晴らしい機会になりました。

こうしたご理解とご関心を持っていただけることが、この事業を約2年も継続できている理由の一つです。ご参加いただいた皆様、今回は参加できなかったけれども、ご関心お持ちいただいた皆様、どうもありがとうございました。



イハッブの提案にもあったように、皆様いつかパレスチナを訪れてみて下さいPBスタッフが喜んでお迎えいたします!




*パレスチナでの教育支援事業では随時ボランティアを募集しています。 日本語書類の英文化作業や、事業紹介、日本国内での広報活動などが主たる内容となります。 パレスチ問題にご関心のある方、詳しくはなくてもこれから知っていきたいという方、さらにはアラビア語ができるという方!!大歓迎です。 お気軽にメールにてお問い合わせください。

paco@peacebuilders.jp (担当:今村) 



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