南相馬市教育支援②
お久しぶりです。スタッフD水です。
現在、約4か月ぶりに南相馬を訪れています。
今回、サテライト校支援(→詳細は過去のブログ をご参照ください)のための、
web会議用マイク付スピーカーや、(授業用)
ファイル、ホワイトボード・マーカー等の学用品を、
ここ南相馬で調達するためにやってきました。
これらを、相双地区県立高校・養護学校9校に支援します。
ピースビルダーズでは、基本的に、物資調達は、
PBの地元広島や、近隣の大都市である関東圏ではなく、
さらに、できれば、全国に店舗を展開するような大型量販店ではなく、
地元を基盤とする個人商店等で行っています。
というのも、震災後の被災地では、外から搬送される援助物資(=タダ)の山を眺め、
「少しでも復興の助けになればと思って店を開けたけど、これじゃー、3年は客が来ないな」
という、小さな商店主さんの声がたくさんあったからです。
途上国の支援などを行う場合、緊急援助の場合を除き、
「原則、モノは送らない」
というのは、今や、プロの援助者にとっては常識です。
地元経済への影響を配慮してです。
援助に必要な物資は、できるだけ、地元で調達します。
東北においても、同様にしたいと思いました。
ところが、
南相馬市での物資調達は、予想以上に手こずりました。
開店している店が少ないのです。
市の南部分が福島台地原発から20-30km圏内に入っている南相馬市では、
市外に避難されている方々が多く、多くの商店さんが閉店を余儀なくされています。
それでも、地元の人たちにたくさん助けていただきながら、
何とか、スピーカーと学用品を調達できるお店をそれぞれ1軒づつ見つけることができました。
震災からもうすぐ半年が過ぎようとしています。
南相馬市を訪問し、まず、気づいたことは、がれきがなくなり、自衛隊や警察がいなくなり、
品物の種類や数も豊富にそろった大型食品スーパーが通常営業していることでした。
その光景は、復興に向かいはじめているように見えました。
しかし、ここで少しでも生活してみると、それが表面的なことであることがわかります。
住民の方が口をそろえて言われることがあります。
「まずは原発問題が落ち着いてほしい」
4か月前にここを訪れた際に聞いた言葉が、今もって住民の一番の心配であることに愕然とします。
まだまだ乗り越えるべき課題が山積しています。
(D水)
↓↓↓南相馬の教育支援に、ご協力ください↓↓↓
◆特定非営利活動法人ピースビルダーズ(PB) 寄付口座◆
広島銀行 本店 普通 3556132
三菱東京UFJ銀行 広島中央支店 普通 1281204
ゆうちょ銀行 五一八支店 普通 4292696
*銀行振込の際は、お手数ですが、お名前、ご連絡先、何でもひとこと、など、メールで
ご連絡いただければ幸いです