南相馬市教育支援①
東北勢の活躍が目立った夏の甲子園でしたね
みなさん、ごひいきのチームはありましたか?
スタッフ布は、息子の要望で、広島代表チームのアルプススタンドで汗かいておりました。。。
福島県大会では、「相双連合」というチームが結成されて、話題になりました。
ところで、この「相双連合」って何でしょう?
今日は、福島の高校生がどのような状況にあるか、ちょっと、ご紹介します。
双葉、浪江(津島校を含む)、富岡、双葉翔陽、原町、相馬農業、小高商業、小高工業の8つの高等学校は、
この度の原発事故により、退避勧告が出されている地域にあります。
もちろん、生徒たちは、退避勧告地域に通学することができません。
そこで、福島県教育委員会では、これら8校の生徒たちが、県内の他の学校(協力校)の場所を借りて、
元の学校に在籍したまま、元の学校の先生の授業を受けることができる制度を発足しました。
これを、「サテライト方式」と呼んでいます。
現在、協力校は22校で、1822名の生徒が、この制度で学習を続けています。
つまり、これらの学校の生徒は、
制度上は同じ学校に通っていますが、
実は、それぞれの「協力校」に通い、
バラバラに授業を受けています。
冒頭の、「相双連合」は、この「サテライト校」である、
双葉翔陽、相馬農業、富岡の3つの高校が合同で結成したチームです。
被災によって多くの生徒が転出しました。
しかも、たとえ、同じ学校に在籍しても、「サテライト」制度を利用しているため、遠方に住んでいたりして、一つの場所で練習することができません。
こうして、野球部の維持が困難になった高校生たちが、合同で、夢の甲子園に挑んだ形でした。
ピースビルダーズでは、2学期の開始にあわせ、このサテライト方式の下で学ぶ生徒を支援するため、スピーカーやマイク、そして、学用品などを提供します。
*この事業は、ジャパンプラットフォーム
の助成を得て、行います。
このような状況は、津波などで校舎使用が不可能になったため、他校を間借りして学校が再開された、岩手県や宮城県の状況とも異なり、福島特有の状況を反映しています。
まだ、今後も、どう動くかわからない福島の様子を、随時、追っていきたいと思います。
(布)
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