東日本大震災被災地支援(南相馬市の子供たち③) | ブログ版PB通信

東日本大震災被災地支援(南相馬市の子供たち③)

前回は、福島第一原子力発電所から30キロ以上離れた小学校の校舎で授業が行われている様子をお知らせしました。
津波や放射線被害によって、元々の校舎で授業を再開できない学校の中には、学校の校舎ではなく、体育館や施設を使って授業を再開しているところもあります。

沿岸部で校舎が津波の被害にあった真野小学校は、公営の研修施設を利用して学校を再開していました。

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真野小学校の現在の様子

ひとつの部屋をふたつに区切って授業をするためそれぞれの先生の声が聞こえてくる状態で、
授業に集中することがなかなか難しい環境にあるそうです。
しかし、子どもたちは勉強に身が入っていないのかと言うと、そうではないようです。

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授業を受ける子どもたち

校長先生は、
「震災後しばらく学校が再開できないために、
勉強もできず友達にも会えない時間を経験したことで、子どもたちは前よりも学校に来ることを楽しむようになり、
熱心に勉強するようになりました。」

ということをおっしゃっていました。
授業の様子をみせて頂くと、子どもたちが生き生きとしていることが伝わってきましたicon166

更にこちらの小学校で特徴的なのは、臨時校舎としている施設を自衛隊と共同で利用していることです。

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臨時使用している施設。玄関前にも自衛隊車両が停まっています。

そのため、廊下でも子どもと自衛隊員がすれ違い、声をかけ合う場面がよく見られます。
地域のために働く自衛隊員の皆さんと触れ合い、その折り目正しい立ち振る舞いをみることで、
子どもたちも地域のことを考えるようになり、挨拶もしっかりとするようになっているそうです。

今回の震災によって子どもたちが奪われたものは沢山あり、不便な思いをしていると思いますが、
それでも、環境に合わせた経験を通じて成長していくものだということを感じました。


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