コーヒーの底力を語ろう:6月26日「世界をみる会」にて STATUS | ブログ版PB通信

コーヒーの底力を語ろう:6月26日「世界をみる会」にて STATUS

広島を拠点に、世界各国の関係者を講師に招き国際理解活動を推進するなど
意欲的な活動を展開されているボランティアグループ「世界をみる会」代表向井様より依頼を受け、
2008年6月26日(木)広島市アステールプラザにて、PB事務局長藤が
カフェからの新提案 フェアトレード概論」と題して講演しました。

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「発展途上国の商品は粗悪だけど、かわいそうだから買ってあげよう
フェアトレードをそんな風に誤解して欲しくありません

同情からの取引は途上国のためにもなりません。 途上国にある良い物を、適正な値段で買う。
売る側も買う側も、双方に利があり、納得して行うのがフェアトレードです」

講演はこのフレーズから始まりました。

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会場の様子 多くの皆様にとても熱心にお聞きいただきました

その後フェアトレードの歴史についてや
フェアトレードにも種類があること、認証マークの意味を知ること
一般のコーヒー流通と、フェアトレードによる流通の仕組みの違い
ヨーロッパやアメリカにおけるフェアトレード商品販売形態の現状
また、フェアトレードのリスク等説明が続きました。
*詳しくお聞きになりたい方、講演をご希望の方はPBまでご連絡ください

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フェアトレード概論に続き、ルワンダ・マラバの様子が紹介されました。
マラバは、PBの主要フェアトレード商品である「カフェ・マラバ」の産地。

「1994年の大虐殺事件により社会的にも経済的にも大きなダメージを受けたルワンダですが
今では少しずつ街が街らしく整い、商店街には美容室やネイルサロンまで並ぶようになり
子供たちは普通に学校に通えるようになっています」


では、ルワンダはどのように大虐殺からの回復を遂げてきたのでしょうか。
それが、戦前からルワンダの経済を支えてきたコーヒー産業なのです。

コーヒーのおかげで、学校ができ児童労働がなくなり街がよくなり
地域がよくなる、と自然に良いサイクルが生まれ、平和な街が育ってきています


その他にも、虐殺により親族を失い、親族の残したコーヒー農園を維持するために
コーヒー農園の組合を組織し、ルワンダコーヒーの生産力を高める事に尽力した女性が
組合を通じて、従業員間にある民族間の複雑な思いを乗り越え、癒されていく話や
組合を通じて根付いた許し合うことによる「和解のルーツ」の話等が紹介された後
Q&Aの時間には、多くの皆様からたくさんの熱心なご意見をいただきました。

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Q&Aの様子
■もう少し買いやすい値段設定にしたほうが消費者に広がりやすいのではないか
■フェアトレードはなぜ広島に根付いていないのか
■スーパー等にフェアトレード商品について問い合わせ、消費者側から動くのが良いのではないか
■せっかくのすばらしい取り組みなのだから、マスコミ等を通じてもっと広くPRしたほうが良い
■現地の人の生活のためではなく、社会をよくするという思想を前に出し、
  社会的な見解で買うのだと意識付けるべきだ

その他にもいろいろと、貴重なご意見をいただきました。

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PB事務局長藤(左)と世界をみる会代表の向井圭子さん(右)

講演会の後、PBの運営するフェアトレードカフェpacoにお越しいただきました。
アフリカのおやつを置いたらどうか等、こちらでもたくさんのご意見をいただき
PBにとっても大変ためになる講演会になりました。

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世界をみる会の皆様、どうもありがとうございました。
今後とも、PBとcafe pacoをよろしくお願いいたします。