昨日の記事の続きです。男性のシャツやジャケットと、女性のシャツやジャケットではボタンのついている位置が違います。
男性服でボタンホールが左についていて
ボタンが右についている状態を「右前(みぎまえ」と言います。
女性服は逆でボタンは左、ボタンホールは右側についていますが、これを「左前(ひだりまえ」と呼びます。
女性服=左前
どのような流れでこのように決まったのか?調べてみました。
諸説ありますが、有力なのは
○男性は自分で服を着ていたが女性は召使に服を着せてもらうから逆になった
○男性は刀を抜き差しをする時に邪魔にならないようにこうなった
などがあります。
面白いのは「ナポレオン」の肖像画では、「右前」も「左前」もどちらもあったようで、決まっていなかったようですが、近代アメリカでは決まっていたとのこと。
現在のように明確に違うようになったのは18世紀末の「服の仕立て教本」で明記され、
その後アメリカのファッション雑誌「ヴォーグ」の創刊から完全に定着したとのことです。
☆マメ知識☆
ボタンが付いている側を「前」と呼ぶのは何故か?
重なっている部分の前方を前を呼びそうですが、
自分の体に近い方の布を「前」と呼びます。
なので男性は左の生地が前方にあるのに「右前」になるのです。
またいろいろとわかり次第こちらのブログでお伝えしていきますね。
ダメ出ししないファッションロジック®︎パーソナルスタイリストの土居コウタロウでした。