2005-05-30 21:02:39

映画「ホテルビーナス」

テーマ:日本映画
タイトル: ホテル ビーナス

 
あなたは生きていますか?


アネモネのように力強く生きること。

 

 舞台はロシアのウラジオストク、全編、韓国語で物語が進行して行くという異色の日本映画です。監督は、映画監督デビューのタカハタ秀太。映画の主人公に草なぎ剛(チョナン)。モスクワ国際映画祭最優秀作品賞受賞。

 

 ホテルビーナスという、うらびれたホテルには、人生を流れてきた人々が長期滞在している。それぞれが過去に心の傷を負っており、その痛みから抜け出せないでいる。

 映像は少し青みがかったモノクロで撮影されており、まるでホテルビーナスで暮らす人々の心の時は、止まっているかのようだった。

 無国籍といえる、この映画には、社会の弱者の姿、「生」に取り残された人々が映し出されており、その作品の主張は普遍的だ。

 

 見る者が自分の心の弱さを確認し、切なく、いとおしく思う。こういう作業を忘れていた人には、しみじみ感じ入るものがあると思う。どんなに強い人にも思い起こせば、心の痛みはあるだろう……。

 

 ホテルの世話係に草なぎ剛。何も語らない少女に、草なぎ剛が靴底を打ち鳴らしタップで言葉を交わしていくのが温かい。少女も靴底を鳴らし、少しずつ心を開いて行く。

 

 映画の終章で、映像がカラーになる。ホテルビーナスで暮らした人々にも、新しい時が刻まれる瞬間だった。

 

 極東のサンフランシスコといわれる坂の多いウラジオストクの街並みと、そよ吹く風が、どこか懐かしさを感じさせてくれる。

 ドラマティックな映画を期待する人には、お勧めしないが、静かに心の傷を確認し、再び一歩踏み出そうと願う人には勧めたい映画だ。他出演者に、中谷美紀・市村正親ほか韓国の俳優人も参加。


余談 : 旧ソ連時代、ウラジオストクは戦略的に重要な軍港として、その姿はベールに包まれていましたが、このように映画の撮影が出来るようになり、冷戦が過去の遺物となったことを改めて実感します。

著者: 若木 信吾タイトル: The Hotel Venus Starring Kusanagi Tsuyoshi 草庶ьハ真集

アーティスト: サントラ, 加羽沢美濃, LOVE PSYCHEDELICO, ブロッサム・ディアリー, イ・スヨン
タイトル: 映画「ホテル ビーナス」オリジナル・サウンドトラック
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