永訣の朝

別れは突然だった。

その日が来る一週間前に顔を見た時は、暮れからの体調不良で血色の悪い表情をしてはいたが、私と話しをしているうちに元気が出てきて、すごくお腹の空いている子供のようにおにぎりにかぶりついていたのに…
それが最後の印象として強烈に瞼に焼き付いて残っている。



去る平成二十五年一月十九日未明、私の父は遠くへ旅立ってしまった。享年七十四歳。



四十九日には一週間ほど早かったのだが、本日法要も済ませた。
新たな気持ちでこれからの一日一日を大切に生きていこう。
それが残された息子が出来る努めだろう。


ありがとう、父さん。