英会話が結構できる人でも、電話は苦手、という人は案外いるものです。
以前から書こうと思っていたのですが、正直けっこう難しい点です。
慣れと言ってしまえば それまでなのですが、これでは身も蓋もありませんから…。
私も最初はとても苦労しました。
英語で電話をする状況は、旅行や仕事、友人との会話など、さまざまです。
何度か話している友人であれば、その人の話す癖もわかっていますし、こちらのことも知っているので、分かりやすいように話してくれるかと思いますが、そうでない場合は、相手の表情も見えないですし、音声の時間のずれもあり得るので、最初はかなり緊張するでしょう。
電話での会話をスムーズに進めるポイントは、こんなところだと思います。
1. 電話をかけている人(貴方)の情報を伝える。
2. 伝えるべき点や質問事項をまとめる。
3. 確認しながら会話を進める。
今日は、このうち1についてです。
電話の最初は「もしもし」に相当する「Hello」です。
通常の挨拶の「Hello」と同じです。
余談ですが、このために英語ネイティブは、「もしもし」という日本語が「こんにちは」を意味していると勘違いする場合があります。
その後は名前です。
日本人の名前は、英語ネイティブにとって難解です。
特にひらがなにして4文字以上の名前は、なかなか分かってもらえません。
姓・名にかかわらず短い方を名乗るか、いっそのこと自分で短くして伝えましょう。
例えば、高橋さんなら「Taka」で十分です。
フルネームを伝える必要がある場合は、後からでも問題ないでしょう。
英語ネイティブでも普段はニックネームで名乗ります。
例えば、MichaelがMikeとか、RobertがBobみたいに。
また、名前を伝える際は、「これは○○が話しています。」という表現になります。
例えば、「This is Taka’s speaking.」とか「This is Taka’s」といった感じです。
電話だと相手が見えません。電話の音質の問題に加えて、日本人の声は概して若く聞こえるらしいので、大人の男性なのに「女の子」と思われた例もあります。
このようなことを避けるには、自分に「Mr.」や「Ms.」などつけても大丈夫です。
はじめから日本人であることを伝えておいた方がいいでしょう。
嬉しいかどうかは別にして、日本人であることを伝えれば、まず英語ネイティブでない、という認識を持たれますので、注意深く聞いてくれる可能性が高くなります。
これを伝えるには、「I am making the phone call from Japan.」(日本から電話しています。)とか「I am a Japanese.」(日本人です。)といった感じです。
自分が名乗った後は、電話をかけた先を確認したいかもしれません。
その場合は、
Is this Mr. John Smith’s number? (ジョン・スミスさんの番号ですか。)
と言う感じになります。 (ジョン・スミスさんは一般的な名前の例です。)
次に、電話をかけた先の話したい人の名前を伝えます。
これはこんな感じになります。
May I speak to Mr. John Smith? (ジョン・スミスさんとお話しさせていただけますか?)
Can I speak to Mr. John Smith? (ジョン・スミスさんと話せますか?)
もし電話をかけた先に、日本語を話す人がいる可能性があれば、そのことを依頼することもできるでしょう。
こんな感じになります。
May I speak to somebody who can speak Japanese?
(日本語を話せる方とお話しできますか?)
さて、最近は自動音声による番号入力もよくあります。
その際は、聞き取れるまで何回か繰り返すか、人と話すための選択肢である「operator」と言う言葉を待つのも手です。
多くの場合、「Please press the number and hash key.」という感じに、番号を入力した後に、# (hash)を求められます。
これはシャープ記号のことで、ほとんどの場合「ハッシュ」と呼ばれますので、これを忘れてしまうと、先に進めませんので、ご注意を…。
上記をまとめると、こんな感じです。
Hello,
This is Mr. Taka’s. (Taka’s speaking.)
I am making the phone call from Japan. (I am a Japanese.)
Is this Mr. John Smith’s number?
May I speak to Mr. John Smith? (Can I speak to Mr. John Smith?)
または
May I speak to somebody who can speak Japanese?
さて、この先の会話は次回に続きますが…
もし、間違い電話をかけてしまった場合はどうしましょう?
その時は、「Sorry, wrong number.」と言って、少し間をおいてから電話を切ってくださいね。
今日はここまでにします。
お読みくださり、ありがとうございました。