あふれるヘンな英語 - 妖怪ウオッチ 編 | 炎上勘弁

炎上勘弁

とはいうものの、炎上するほど見てもらえるのかな…。
ま、思いつきのネタで、ぼちぼち いきますね。

昨日は「ルー大柴 編」として、まったく意味のないことを書いてしまったので、ちょっと反省…。

今日は、子供たちに大人気の「妖怪ウオッチ」に便乗します。(笑)

説明は不要かもしれませんが、妖怪ウオッチといえば、主人公の天野景太(ケータ)が、妖怪ウオッチという腕時計型の装備を使って妖怪を見たり、妖怪メダルを取り付けて妖怪を呼び出したりできる、という設定で、いろいろな話が繰り出されるもので、ゲームやテレビ番組、おもちゃなど、いろいろなメディアで子供たちを囲い込んでいます。(笑)

で、そのケータが妖怪を呼び出すときに使うキメ台詞が
「妖怪メダル セットオン!」です。

きっと真似している子供たちも多いんでしょうね…。

で、ここが突っ込みどころです。

これは英語の文法的に間違っています。

順番を正しくすると、「セット 妖怪メダル オン」になります。

でも、これだけでは、中学の英語では正解とされません。これは、英語では主体をはっきりさせる必要があるとされるからです。

また、もう説明的に少し付け加えて、妖怪メダルは妖怪ウオッチの上に置かれるように取り付けられるので、これも文に織り込みます。

その上で、中学の英語で正解とされるように文を変えてみると、

「I set the 妖怪メダル on the 妖怪ウオッチ.」となります。← あえて日本語で入れています。

ここでは「the」を追加していますが、この理由は、ケータは、取り付ける妖怪メダルをすでに決めていて、持っている妖怪ウオッチも決まっているためです。 詳細はこのブログの別の記事、「AとTHEの使い分け」を参照してくださいね。

通常の会話では、前提として既に分かりきっている「the 妖怪ウオッチ」を省くことはよくありますので、「on」で止めます。(「set」と「on」の組み合わせで初めて動作を表せるし、リズムも良くなるので、「on」は入れておいた方が良いでしょう。)
また、「俺」である「I」も省いてしまうこともあります。
このことから、「Set the 妖怪メダル on」となりますが、このように省略する場合は、元の文法と状況を把握している必要があります。

状況がわからないまま「Set the 妖怪メダル on」とすると、「妖怪メダルを取り付けなさい」という命令形にも取れますし、「on」に対しては、「どこに?」という疑問が出てしまいます。

ちなみに元の語順に近い「The 妖怪メダル is set on.」のようにすると、「set」は過去分詞形でも変化しない(過去形も)ので、「妖怪メダルが取り付けられる」受け身の形にも取れます。
ただ、ケータ自身が妖怪メダルを取り付けるためのキメ台詞なので、これでは不自然です。

そういった意味で、中学の英語は生きた英語からは少し遠いかもしれませんが、重要な意味を持っていると思います。

今回は少しでも実のある内容だったでしょうか?(笑)

人気のあるものに便乗するとアクセスも伸びるかな~と少し動機不純ですが、残念ながら私は芸能やテレビ番組にはとても疎いので、情報提供も歓迎です。

お読みいただき、ありがとうございました。

 

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