リー夫人逝く | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

私はお会いしたことはない。
と、改めて断る必要もないか。




元上司に、自家用車で官邸に入れる、世界でも滅多にいないような方がいて、私たちはボスとか、サー、あるいは船長と呼んでいた。
3年ほど前になるだろうか。
やはり、元上司の家に招かれた時、20年ぶりくらいにお会いした。

3人の上司との飯会。
皆さん、悠々自適の方ばかりであり、もちろん私は一番の若造。彼らの子どもくらいの塩梅だ。


が、ともかく、極貧の今も、昔の島ちゃんとして見てくださっているのには、感謝感激である。



ボスは、家の引っ越しがその国の第1の新聞、ストレート・タイムズに載るくらいの勇士だった。


その時も、相変わらずの大将であるのが印象的だった。



その方が、夫人の葬儀に出られるのかどうかは知らない。


が、夫人の悲報に接し、ついその方を思い出すと同時に、ひどく寒さが身にしみる秋の夜長に、つい咳き込んでしまったのである。