石工物語 : 第10章 7節 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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……やがてその外輪は、火星軌道にも達する。

しかし、今我々が考えなくてはいけないのは、そのような億単位の話ではなく、我々がホモ・サピエンス、あるいはその進化した生物として生存していけるであろう、万単位、せいぜい十万単位の話であることを前提としている。



……。


科学者の一部には、大気や水以外にも、重力が大きく我々の生存を左右するとしている。
が、これらは回転による人工重力により解決をみるだろう。


……。


……。


我々が新たな、方舟の実現者となるのである。

……。



しかしながら、最近の宇宙物理学の発展により、このような旅と生活には、テラでの生活では問題にならない宇宙線の脅威がクローズアップされてきている。



……。




……にして、まず21世紀半ばにおいて、実験旅行を重ねる。同時に地球と火星の軌道間に数十のジャイロ型船を設置し、その日に備えなければなるまい。


……。



つまり、それを神と呼ぶことになる。


……。


ただし、その生物を果たしてホモ・サピエンスと呼べるかどうかには、はなはだ疑問符がつくだろう。