悪魔以上に薄情か? | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今日は、招待状をいただいた叔父さんの作品を見に、国立美術館に行ったのである。

招待状をみると、乃木坂だの六本木だのという地名が書かれている。

乃木将軍の名前を冠した坂だから、これはアイガー北壁並みに相違あるまい。そこまでいかなくとも、わざわざ木が六本しかないことが地名になるくらいだから、かなりの荒れ地であろう。

私はピッケルとアイゼンを探し始めた。

が、ふとS氏がこの地域に詳しいことを思い出し、準備すべきものを尋ねてみた。

と、なんとアイゼン、ピッケルはおろか登山靴さえ必要がないという。


私はそれでも、半信半疑のまま電車に飛び乗った。


駅を降りると、長い上り道があったが、電動階段のおかげで、苦することなく坂を登りきる。



と、ああなんということか。


もう、目指していた国立美術館の内部に着いてしまっていたのである。



うん。さすがにS氏。情報はインターネット辞書より正確であった。




と、左斜め後ろの方から、私の背中あたりをゾクゾクッとさせるものが、淡い香りをなびかせて追い抜いて行った。


思わず携帯カメラを起動させたかったが、網膜写真に記録するにどどめおいた。


うーん。あれは、夜中の公園でおぱんつ脱ぎ脱ぎより犯罪ですなあ。


爺でさえフラフラッときてしまいました。
あの方、どっかで見たような。






さて、目的の日洋会。

最低でも100号、中には200号を超える作品が並びます。

これは爺が普段遊びに描いているサイズの10倍から100倍。


だからというわけではありませんが(いや、少しはある)、こういう大型の作品の私の基準は厳しいのです。
そう、私の基準は、ロンドンにある方の『岩窟の聖母』です。



えっ?

それって、悪魔以上に薄情ですか?


いや、しかしねえ。

稚拙に関わりなく、絵にしろ何にしろ、作ったものは素晴らしいですなあ。



ちなみに、隣の部屋ではオルセー美術館展が開かれていました。

が、予想通り、絵画より人を見る時間が多そうなのでやめました。

まあ、あのへんの作品に関しては、過去に、有難い時間をいただいたこともありますし。



しかし、国立美術館の外装。ルーブルのわからんちんのピラミッドと似て、品がありませんなあ。


なんとかなりませんかねえ。


まあ、設計者とそれを選んだお役人の方には、“バカヤロウ。ど素人が、ウダウダほざいてんじゃねぇ”なんて叱られそうですがね。

サグラダ・ファミリアレベルとは言いません。


せめて、旧東京駅くらいには……。











追記

数点、ご紹介したい絵がありましたが、撮影は可能だったものの、著作権問題(電子媒体掲載許可)をクリアーしておりませんので掲載出来ません。

悪しからず。