さて、そんな中、次男と近くのスーパーに買い出しに出かけました。
と、その敷地内の広場で蚤の市を開いております。
この類いには目がない爺。
足が勝手にそちらに向かいます。
どこか、タイ・スクンヴット通りあたりを思い出させる雑多な商品の数々。
つい、下駄が目に止まりました。
いくらかと聞いたら、800円。
結局、500円で買ってきました。
ところで、その店を開いていた夫婦のような関係かと思われる二人の受け答えに、私の小学5年生の頭が反応しました。
中国普通語で、中国の方ですか?と訊きます。
相手は、結構流暢な(自分で言うかいな)中国語に驚いた様子。
おー、とか言って、私の顔を覗きこみ、急に空気がゆるみました。
で、どこから来たのか訊きますと、上海とのこと。
で、ここからが爺の本領発揮です。
若い人には分からないかも知れない上海語の単語を、カタコトながら話してみます。
と言っても、デバッチ(すみません)、シェジャノン(ありがとう)など、本当にぶつ切り単語です。
奥さん?の方は分からない様子(多分、彼女は西部の生まれ)でしたが、旦那の方は喜んでくれ、私の中国語の誤りまで教えてくれました。
ということで、まあ、市場なら何千円という下駄を、500円で買ってきたわけです。
この間、隣では次男が豆鉄砲を食らった鳩になっていました。
家で寝てるか、料理しているか、町内会の資料作りをするぐらいしかできないと思っていたオヤジ。が、自分が全く理解できない言葉で、見ず知らずの人と話している。
まあ、そんなところでしょうね。
うーむ。
次男に、私の正体の一部を、見せてしまいましたなあ。
さて、下駄ですが、なかなか履き心地かいいですね。
しかし、これに着物など着たら、街中歩くと、道をあけてくれそうですなあ。
なぜか、今の日本は着物姿で下駄などカランコロンさせていますと、あらぬ誤解を呼ぶようです。
不思議ですね。
さてさて、話は全く変わりまして、久しく裏庭(鰻の寝床のように、家本体と垣根までの2メートルに満たない幅の、細長い地面)を見ていませんでした。
自然はすごい。
なにもしていませんでしたが、三ッ葉が芽を出していて、あと1週間くらいで食べ頃になります。

なんとイチゴが、飛び石の間に葉を広げていました。

人知れず咲くヒヤシンスは、野生化してしまい、おおぶりな花を点々と付けているだけです。
こちらの方が頼もしい。
