オリオン座のベテルギウスというのは、北半球ではオリオン座の長方形の、左上に見える星だ。
今の時間なら、東から南に昇っていくオリオン座が綺麗に見えるはず。
さて、このベテルギウスの動きが怪しいらしい。
ベテルギウスは私たちが知っている星の中では、最大級の大きさで、太陽のある位置にベテルギウスを置くと、その外側は地球を飲み込むどころか、木星の公転軌道あたりまでになるらしい。
つまり、体積にしたら太陽の何百万倍とか何億倍とかいう、想像を絶する大きさの星だ。
赤色超巨星の代表だが、その名前通り、肉眼でも赤みがかっていることがわかる。
この星が急激な膨張、収縮を繰り返し、徐々に小さくなっているらしいことは、以前から知られていた。
今日のニュースを見ると、これが爆発の兆候を示しているという。
ベテルギウスは、いつ爆発してもおかしくはない星なのだろうが、私たちの時代にオリオン座のα星(最も明るい星:変光星のため、オリオン座右下にあるβ星リゲルより暗くなることもある)が消えてしまうとしたなら、何とも悲しいものがある。
ただし、もしそれが近々起こったならば、高エネルギー粒子が飛んできて、カミオカンデは大忙しだ。
たぶん、理論的にしか存在の知られなかった素粒子なども発見され、宇宙誕生の謎が少し明らかになるかも知れない。
が、私たちの太陽に近い場所での超新星爆発の影響もさることながら、その事象を利用した、怪しい宗教商売も、それ以上に気になるところだ。