辛さの種類にもよる | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ここで言う【辛い】とは、おそらく唐辛子などに代表される辛さのことでしょうね。 

地方によっては【塩味のつよいこと】を、辛いと言いますが、多分この塩辛さのことではないでしょうね。

辛さを表すには、確か国際的な基準があって、中南米あたりのタバスコが一番辛いと言われているように思います。 

まあ、そんな基準があってもイマイチ分かりづらいですね。 

日本だと、よくカレー屋さんで使う○倍なんていう表現の方が、比較的分かりやすいのではないでしょうか。


私は今なら、3倍あたりがちょうどいいですな。 

少し刺激を求めるなら5倍。若い時は10倍にチャレンジしましたが、ここまでくると辛いのが好きな私でも、いささか疲れます。 

私は結構辛いものにも耐性がありましたから、中国では厚さ1センチメートルくらいのラー油の層があるラーメンや、唐辛子の唐揚げみたいものも食べたことがあります。 


そんな中でも、一番辛いと感じたものは、タイ産の鷹の爪。つまようじを少し太らせたようなそれは、かじっただけで悶絶もの。 

それを1本食べるなら、まだ20倍カレー完食のがはるかに容易だろうな。 


韓国の塩辛みたいのも辛かった。 

友人と韓国料理屋に行って「一番辛いやつ」とオーダーして出てきたそれを食べて、私も友人も2、3日お腹の調子がおかしくなった。 



辛いけど美味しいもの。 
これはトム・ヤム・クン。 
トム(スープ)、ヤム(辛い)、クン(エビ)というタイ語だったと思う。 
エビではなく魚なら、トム・ヤム・プラーなどのバリエーションがいくつかあるが、やはりクンが一番うまい。 

それも宮廷料理や外国人向けにアレンジされた、透明で品のあるものではなく、地元住民の間で人気のある、ローカル高級店のものが美味い。 


そうした物を味わってしまうと、観光客向けのトム・ヤム・クンは品はあっても、奥行きにかけるものに感じてしまう。 



これは聞いた話だが、香港から訪れたある中国人の方(おそらく1日でサラリーマンの年給くらいの所得がある方)が、日本では最高級と言われる上野あたりにある中華料理に出たフカヒレを見ただけで手をつけなかったというのも頷ける。 

私も昔、地元では最高レベル(フカヒレ1品だけで現地人の大卒初任給に近い)のものを食べたことがある。 それでも日本人観光客向けの半額の値段だが、日本ではその手の料理は味わえないだろうな。 


世界トップのホテルになったこともあるシンガポール、シャングリラホテルで仏陀もその匂いに我慢できずに垣根を越えてやって来るというくらい美味しいと言われる【ブッダジャンプスープ】も食べさせてもらったことがあるが、私にとってその値段はジャンプしたいくらいだった。 


しかし、やはり、地元住民が並ぶトム・ヤム・クンほどの感動は味わえなかった。 


トム・ヤム・クンは私も作ったりする。が、どうしてもその味を出すことはできない。 

多分、エビの質とレモングラス、ベースになる辛味噌が違うのだろうな。 



すっかり辛さには弱くなってしまったが、昔ドライバーに連れて行ってもらった、あのトム・ヤム・クンをもう一度味わいたいものだ。