※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※


ジャックジャンヌ 新人公演の感想はこちら 











みなさまこんばんは☆
満です!


最終公演『央國のシシア』。
アルバイン将国は77年間の戦争に勝利し、クアトラ共和国を支配下に治めた。
クアトラ共和国は名を奪われ"無銘隷国"と呼ばれ、クアトラ人は強制労働をさせられ苦難にあえいでいる。
2つの国は高い壁で遮断されていたが、政治的事情を吹き飛ばし、人々に希望を与える存在があった。
アルバイン人で構成されたサーカス団・央國キルツェ。
彼らは国境壁の上で歌い踊る国境公演を行い、2つの国の人々に夢を魅せた。
しかし、アルバイン将国政府からは反国思想を疑われ、立場は厳しくなる。
央國キルツェに憧れる少女・シシアが仲間に加わり、もう一度、国境公演を目指す。

 個別√開始後に行われる最終公演は、どうやら基本的な話は同じで、攻略キャラに合わせて重要な部分を変更してるみたい。
世長√では希佐ちゃんは少女シシア、創ちゃんのイザクはジャックエースになってる。
これがまた現実のふたりの関係性と重なっていて、稽古中も公演中も心掴まれまくりでした。
特に最後の独唱前のアドリブが…ほんと…ほんと…。


以下、キャラ別感想です。
白田√に続き、今回は創ちゃん√ということで希佐ちゃんと創ちゃんのみ書きますね。


◆立花希佐(CV/寺崎裕香)
純愛・劣等感・優しさ・独占欲で渦巻く創ちゃんを支えぬいた。
創ちゃんは自信のなさ故、情けない姿を見せてしまったとか愛想つかされるとか不安がっていたけど、希佐ちゃんはいわゆる[カッコいい世長創司郎]だから好きになったわけではないと思う。
創ちゃんが創ちゃんだから好きになったんだよ。
だから大丈夫だった。
暴走する創ちゃんに、違うと思ったところは違うと意見は言っても、それで嫌いになるならない。
どんな彼でも、希佐ちゃんの創ちゃんを好きな気持ちが変わらなかったのを見て、私もなんだか安心した。
どんな自分でも受け入れてくれるって、すごく大きいよね。

舞台で成功することはもちろん立派な成功体験。
耳障りの良い言葉や相手にとって都合の良い言葉だけではなく、清濁併せ呑む本音を曝け出しても愛してもらえるのは、大事なことだよね。
創ちゃんは自信がなかったけど、今回のことでかなり自信がついたんじゃないかな。
改めて世長√振り返ると、希佐ちゃんは自分が主役に選ばれず退学危機になっても持ち直し、それより創ちゃんを支えることに集中してた。
しっかりふんわり創ちゃんを心を受け止めた希佐ちゃん、ありがとう。(と、何故か私がお礼を言いたくなった。)

というわけで、最終公演では始めはジャックのキキン役だったけど、白田先輩の図らいでアルジャンヌのシシア役に。
(白田先輩の優しさよ。詳しい事情を知らなくても色々察してくれて、しかも表面上は自分の都合だと当事者が気を遣わなくていいように説明してくれた。)
やはりDepartureは神曲でした。
そして世長√のシシアは、夢みる少女という感じがした。
壁の上でイザクと立ち、"古い約束も夢物語もあなたはすべてわかってくれるから"と彼に語りかけるシーンが可愛らしく清廉。
アドリブの台詞、"あなたは私の隣に並びたいと言ってくれていたけど、あなたはいつだって、私の隣りにいたよ"。シシアの言葉であり、希佐ちゃんの言葉…。
この彼女の言葉に、イザクも創ちゃんも救われ安堵したと思う。


◆世長創司郎(CV/佐藤元)
まさかのヤンデレ枠。逸材。

共通√の専用エピソードでは、希佐ちゃんと手を繋ぐのを躊躇って繋がなかったり、アイスを選ぶとき間接キスになるのを避けたり、温泉で鉢合わせたときのドギマギっぷりが可愛かった!笑
本当に希佐ちゃんのこと好きなんだなぁと。
前半ではスズ・希佐ペアが出来上がりつつあるのを感じ取って複雑な心境なのが垣間見え、後半では希佐ちゃんと絡みの多い役柄が増えてイキイキして、常に希佐ちゃんが彼の心の重要な場所にいるのを感じた。

冬公演が大成功したあと、ついに希佐ちゃんに告白して両想いになる場面は微笑ましかった〜。
ずーっと胸に抱いていた想いは実ってよかった。
このときはハッキリとお付き合いしましょうと言い合わなかったので、数日後に、自分たちは付き合ってるってことでいいんだよね?と確認しに来る創ちゃんもまた可愛かった。そこは確認しときたいとこだよね!

"君のこと、しっかり支えられるようになりたい"までは、
ウンウンそうだよねって頷いて、その直後の
"僕だけがいれば、ほかに何も必要なくなるくらい……。"という言葉に、
え、ヤンデレ?
もしかしななくても、ヤンデレ?と歓喜しかけて、いやまだ早まっちゃいけないと自分を嗜めたのですが。
お正月休みが明けて、スズくんが希佐ちゃんを稽古に誘おうとしたとき遮った彼を見て、疑惑が確信へと変わっていきました。笑

そして最終公演の配役発表。
最終公演ではジャックエース、イザク役に。
でも希佐ちゃんは主役に選ばれず、白田先輩が創ちゃんのペアになった。
その理由はふたつあって、ひとつは創ちゃんは主役の資質があるけど経験がまだないので、今回主役をやらせようと思った。
一方、希佐ちゃんは来期で主役をやれる実力を既に身に着けている、でも同じ1年生の創ちゃんをサポートするのは荷が重いから、根地先輩としては今回選ばなくてもいいと思った。
ただ、先輩たちは知らないけど、希佐ちゃんは最終公演で主役にならなければ退学。
それで創ちゃんは希佐ちゃん以上に動揺し、やがて自分が原因で希佐ちゃんが主役になれなかったと悟るとますます精神的に追い込まれていった。
"僕にとっては、君がすべてだった…!"と強く彼女を抱きしめ、希佐ちゃんがユニヴェールを去るなら自分もやめると言いかけさえした。
ふだん物静かな創ちゃんの激情から、希佐ちゃんへの熱い想いを再確認した。
前々からわかってたけど創ちゃんの希佐ちゃん大好き具合が良い…。

稽古が始まってから、白田先輩相手だと台詞が出てこない。
それは稽古開始から大分経っても変わらず。
ここまでお芝居に影響が出たのに少し驚いたのと心配で、彼を見守る希佐ちゃんと気持ちがシンクロしました。
鳳くんや加斎くんからは本気を出してないと言われ、百無くんからは希佐ちゃん相手でないとまともな演技ができないと言われる。
特に百無くんは創ちゃんの心に刺さることをことを色々言ってきます。
希佐ちゃんに対する執着心。希佐ちゃんだけを見ていたい。希佐ちゃんこそがすべて。ふたりきりの世界でいたい。
心に刺さるのはそれらが創ちゃんの本音だったから。
先輩たちが創ちゃんを白田先輩と組ませたのも、創ちゃんが希佐ちゃん以外でも力を発揮できるようにするためだった。
実際、白田先輩が身を引いて希佐ちゃんが主役になってから、希佐ちゃんとふたりきりのシーンは上手く演れても、仲間たちと共にいるシーンでは本領発揮できない。
創ちゃん自身、ジャックエースとしての役割を果たせていないと感じていた。
このままでは今の仲間たちとクラス優勝を穫れない、希佐ちゃんに恥をかかせると考えた彼は、ジャックエースの役割よりも思いきり希佐ちゃんを中心に置いた芝居に振り切ってしまえばいいという百無くんの提案を受ける。

ここから創ちゃんのヤンデレ大発揮。
長時間ふたりきりで稽古場に籠もって食事も忘れて稽古。
途中スズくんが差し入れを持って来ても、暗に早うふたりきりにしてくれと言わんばかりの態度。笑
"希佐ちゃんがいれば、どんな感情でも作れる"
"希佐ちゃんも、僕のことだけ見てほしい。
僕が君のことだけを見てるように、君も僕のことだけを。"
等々、ヤンデレとしか思えない最高の言葉の数々を披露してくれました。最高。

後日、シシア=希佐のことしか見ていない演技をする創ちゃんにスズくんがキレる。
創ちゃんを思う真の友情からの激怒に心がぐっとなりました。
(感動する反面、立花のことすらちゃんと見ていないと指摘された創ちゃんが、"見てるッ!!!そこだけは否定される筋合いはない!!"とブチかますところも好き…ってなったのは秘密。←)

愛する彼女に自分だけを見つめてほしい独占欲。それではいけない、ジャックエースとして舞台に立つ仲間たちを引き立たせる振る舞いをと考える気持ち。
切実な欲望とそれにストップをかけるブレーキ。
暴走してるようでも全てをわかっている創ちゃんは、ヤンデレ一直線になれない。
だからますます苦しかったんだと思うと…。
ホント世長創司郎は沼。

最終的には、愛する女の子に受容されたことや先輩方の激励により自身の可能性を信じられたことで、彼はヤンデレから脱却しました。
希佐ちゃんの変わらぬ想いはもちろん、先輩たちの優しさ、スズくんのあったかさが心に染み入りました。
つい自分だけを見て欲しくなるし、君は僕の宝物だけど、皆の宝物でもある。皆のために歌う方が君に似合うし、そんな君が好きだと、彼女を縛るのではなく解放することを彼は選べた。
視野を広げて、希佐ちゃんが一番だろうけど、クォーツの仲間たちを大事に思う気持ちも思い出せた。
そしてジャックエースとして、クォーツの器になり舞台に立つ全員を引き立てるお芝居、観客と一体になって皆を楽しませるお芝居がてきた。
創ちゃんは大きな壁を破れた。

ただぶっちゃけた感想を言うと、あそこまで希佐ちゃんにどこまでも純粋でどこか歪んだ強固な愛を向けていたのが、今回のことで何から何まで一気にぜーんぶ解決☆まではなってない気もするような…しないような。(どっちや)
別にシナリオが悪いとか創ちゃんが悪いとか誰がいけない、とかじゃなくて。
そもそも自信のなさや不安感からダークver創ちゃんになってたから、少しずつ自信を取り戻せたことでブレーキを掛けやすくなったんだと私は解釈しました。
だけど今後、再び彼の底から仄暗いものが出てきても、いつも隣りにいる希佐ちゃんが支えてくれて何度でも乗り越えていけると思うんです。
私は光の創ちゃんも好きだし、希佐ちゃんに盲目で闇病み創ちゃんも大好き!です!!
(ヤンデレエンドがあっても良かったんですよスイ先生!←)



冬公演終了後から世長√終了までのプレイ時間、約5時間40分。
(ちなみに共通√から世長√に向かうまでのプレイ時間は、約3時間12分)



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