私自身はこの職場で約5年ほどお世話になったのですが、その中でも特に印象に残っているのは、熊本地震・博多陥没事故・そして真備町の水害でした。

 

特に真備町の水害はその被害も大きく、復旧までにも時間がかかったこともあり、大変印象深いものでした。

この日も、非常呼集がかかったように思うのですが、水害で倉敷市の真備地区が大変なことに鳴っているという情報が入り、監視モニターを見ると当該の交換機を示すランプが赤色に・・・緑色は正常、黄色は軽微な故障が発生、赤色は故障なのですが、この時は完全にダウンを示している、更に鮮明な赤色だったかと思います。

調べて見ますと、今から6年前の2018年7月6日夜から7日にかけて発生した事故だそうです。

 

非常呼集で呼び出され、出勤すれば既に前日の夜からの泊まりに加え、非常呼集で集まったメンバーもあり、言い方は悪いですが、IT業界で言うところの祭り状態、喧噪のかな情報収集が進められるとともに並行してテレビなどからの情報を併せて確認するのですが、その情報によれば交換機が収容されているビルが水没しているという。

正直、最初は素直に聞き入れられない自分がいました。

まさか、そんなこと・・・・にわかに信じられない事でしたが、ニュース映像で流れる、真備地区の水没状況などを見るとガセネタな情報ではないし、実際に交換機の状態を示す端末では真備地区のメイン交換機が駄目になっていることを示しており、正直この状況ではどうするんだろうと、たかだか、しがない派遣社員でありながらも心配したものでした。

 

交換機が収容されている場所は、改めてネットなどで検索すると小さな交換機のみが収容されている場所で地平に建てられている建物でした。

ひとまず被害状況の収集から始まるのですが、情報収集、被害状況の確定、機器類の手配、果ては収容データの再インストールと考えてみれば膨大な作業があることが判ります。

もちろん。私たちが直接関与するわけではないですがその復旧は膨大な時間が必要なことは私どもにも想像が付くことだったのでした。

詳細は書けませんが、結果的には交換機自体は廃棄予定の交換機で状態の良いものと交換することで対応することになったようで、その調達などには苦労されたようです。

サーバーのデータがずべて吹っ飛んでバックアップされたデータから復元するようなものですから、かなりの時間とSG構築などにも時間がかかったのではないでしょうか。

 

そして、改めてインフラというのは如何に我々の生活に密着しているかと言うことを思い知らされたわけです。

繋がるのが当たり前と思っている人も多いですが、繋がるの当たり前を支えている人がいるからこそ、・・・これが非常に大事だと思うわけです。

改めて、当たり前の状態というのは、多くの人たちの支えによって出来ていることを改めて感じてしまいます。