レッチリ 加入前のエピソード ー ギター・ワールド・インタビュー | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

インタビューと言うと、ポピュラーな話題は音楽を始めたきっかけ、最初のギグ、ヘッドハンターズやPファンク加入のきっかけ、影響を受けた人物なんてところかしら。

 

ただ近頃のインタビューでは、どのインタビュアーもレッチリの話を聞きたがるんですよ。でも、皆さんもなんとなくお察しになるかとは思いますが、ブラックバードにとっては楽しく語る話題でもありません。と言うことで、いつも答えても、ほんの数行、当たり障りのない受け答え、と言うか、まぁ、はっきり言うと、つまんない回答だったわけですよ。

 

でもね、今回のギター・ワールドのインタビュー、なぜ、わざわざご紹介しているかと言うと、そうなの、ブラックバードがついに、ずっと閉ざしていた口を開いたからなんです。

 

“So, this is something that many people don't know: a couple of times before Hillel Slovak passed, the truth is that he'd left the band, and during those periods, the Red Hot Chili Peppers had asked me to play with them.

 

(これはみんなあんまり知らないことだけど、ヒレルが亡くなる前、彼、二回バンドを抜けたんだよね。その時にレッド・ホット・チリ・ペッパーズが僕に一緒にやってくれって頼んできたんだ。)

 

“I believe that this happened on at least two occasions where they'd call me because Hillel had left again. I'd come in and learn however many songs they had at the time – all of them, not just some – and we'd plan for me to play with them.

 

(少なくともニ回はそんなことがあったと思うよ。ヒレルがまた辞めちゃったって電話があったからね。僕は引き受けて、その当時の彼らの曲、何曲ぐらいあったか覚えてないけど習得した。一部なんかじゃないよ、すべての曲をだ。そして僕らは一緒にやることにしたんだ。)

 

“We did this at least twice, and all the way up to the day of the gig, I'd have a feeling that something was happening, you know? And both times, it was the day of the gig, and Flea and Anthony [Kiedis] would come to me and say, ‘Hillel is back; we don't need you after all.’

 

(少なくともニ回はあった。ライブ当日まで、僕は何か起きそうな予感がしてたんだよね。そしてニ回とも、それはショーの当日だ、フリーとアンソニーがやってきて言ったのさ、“ヒレルが帰ってきたから、もういいよ。”って。)

 

“You might even say that they had gotten me in there to coax Hillel back; at least, that's how I saw it. But I don't know how it went, and I don't know what they felt because I never talked about that with them.”

 

(ヒレルをなだめて何とかやらせるために、他のギタリストを借り出したんじゃないかなって、僕にはそう思えたよ。でもそんなことはわからない、また彼らがどう思ってたかなんてわかるはずもない。だって、そのことについて僕は、彼らに尋ねもしなかったからね。)

 

Article from  www.guitarworld.com

<日本語訳:Mrs. McKnight>

 

 

何も聞かないなんてブラックバードらしいですが、Mrs.はこの話、別に公にしたっていいんじゃないかなと、いつも思っていました。だって本当の話だし。でも本人が語りたくない気持ちもよくわかりましたから、その時が来れば話すだろうし、来なければもう、それはそれでいいんだと脇に追いやっていました。

 

Pファンク・ワールドの不思議のひとつ、なんでブラックバードがレッチリに参加したんだ?彼らと好きな音楽の趣味こそ合えども、音楽や表現のスタイルはずいぶん違いますものね。それはブラックバードが一番よくわかっていました。でもね、目の前に突然ギタリストを亡くしたバンドがあって、ライブの日程が近づいてくる中、自分は全曲弾ける、メンバーが何度も何度も頼んでくる、同じことが起きるのは想像に難くありませんが、もう、助けてあげるしかありませんよね。

 

ずっと昔、Facebookにポストされたこの写真、ショーの広告なんでしょうね。でも、このショーの当日にはもう、ギタリストは変更になっていました。

 

 

何十年と続くバンドもあれば、数回のショーのみの縁もある、人生、本当にいろいろですね。でも、時々思うの。あの時、もしもブラックバードがどうしても首を縦に振っていなかったらどうなっていたのかなぁって。やっぱり、友人を助けてあげることができたのだから、それが一番良かったんじゃないのかなぁって。

 

さて、晩御飯のご紹介は、サーモン・クロケット、ビーンズのシチュー、マカロニと生野菜のアップルサイダービネガー和え。

 

 

このサーモン・クロケットってやつは、いわゆる日本のじゃがいもやクリームのコロッケとは違う。まぁ、サーモンのバーガーってとこかな。ケイジャンフードのお店でいただいたものを再現しました。

 

インタビューのご紹介、もう少し続けます。ぜひお付き合いください。