著:川村美久 別冊フレンド
もう少し早く出てきていれば、恐らくもっと、
彼女の作品を読めたはずです。
おりしも、昭和末期・・・・。
少しずつ少女漫画も、”環境適応”(w)で、
かわりはじめてきた時代ですね。
それでも、うちがもっとるのは、第4刷。
やはり、ファンも多かったのでしょう。
って、いきなりこんなこと書いても意味わ
かりませんよね^^。
昭和の少女漫画のええとこが、つまっとる
んです。
けど、時代が、少しずつね・・・感じです。
主人公・菜月(通称:なっちゃん)は19歳で
ファンシーショップ(って、今もそういうのかな?)
の店員。
なっちゃんの作る手作りのぬいぐるみ人形は
評判がええ。
けど、「小さな窓から、夢をとばせば、いつかは
こだまのようにかえってくるかしら?」と、思いを
こめて作った「ナッキ」やけは、いつまでたっても
売れ残り。
その店にきた2歳年下の高校生から、「俺の兄
の嫁には、不合格だ!」と、いきなり言われる。
実は、親が勝手に、それなりに玉の輿な見合い
話しをすすめていた。
そして、弟と共謀して、見合いを壊そうとするの
やけど・・・・。
その弟君に思いを寄せる少女の登場も、オプシ
ョン的に(?・・・昭和の少女漫画では、それなりに
定番ですよね?こういうキャラ登場は)、ついてき
ます^^。
その顛末は?!。
*以下ネタばれ
結局は、この弟君と結ばれます。
でも、単なる偶然のBOY MEET GIRL話やったら、
よみ捨ててますw。
そうではなく、見合い話が、もちあがる前から、実は、
見合い相手の兄も、弟君も、そろって、ファンシーショッ
プの2階の窓から、夢見るように海を眺めている少女に
恋していた(弟の方が、実は先かな^^)。
勿論、人形の”なっき”も重要なファクターで、タイトル
のとおり、ロマンティックな話やと思います。
「赤い夢のロマンス」 表題作 KCF
1987年7月13日第1刷発行