美人画で知られる

高沢圭一。

 

現在では

評価も一段落してしまったので

安くなったとは

言えないまでも

庶民には

入手しやすくなった

洋画家です。

 

そんな高沢圭一の

贋作が

ネットオークションに

出品されていました。

高沢圭一作『着物の女』・・・贋作

 

 

 

贋作ですが

それなりに似せて

美人さんに仕上がっている(笑)。

 

高沢圭一の作品は

年代によって

マチエール(絵肌)が異なるため

筆致が残っているからと

言って

贋作だとは

言えません。

 

この作品の場合

背景と

女性の絵肌の表現が

一致しない。

 

つるんとした

女性を描いた時代は

キャンバスに

先ず下塗りが施され

つるんとした肌合いを

最初に造って行く。

 

こういう時は

背景のマチエールも

そのまま残され

つるんとしている。

 

こういう風に

背景に粗い筆致は

使わないんです。

 

最も

この作品は

キャンバスに

下塗りもされては

いないんですけどね。

 

本当に

落札させたかどうかは

別にして

落札価格は

それなりでしたので

遠目で見れば

美人さんな分

許容範囲(笑)。

 

落札した人は

後で贋作と判っても

(贋作と承知の上で

落札したのかな?)

金額的に

それなりの模写を

買ったと思えば

良いのではないかと

勝手に思ってます。

 

価値は無いですけど。

 

贋作ですが

美人さんだから

この絵は

後世に残って行く予感が・・・!

 

男は

贋作でも

模写でも

美人さんには弱いですから(笑)。